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プロローグ
しおりを挟む木村健一は、ずっと平凡な人生を歩んできた。地方の大学を卒業し、特にこれといった夢もなく就職活動をこなし、ようやく内定をもらったのが、今話題の企業「NeXperience」だった。
NeXperienceは、VR技術を駆使した社員研修を提供する会社で、従来の座学やOJTとは一線を画すユニークな研修プログラムを売りにしていた。その最大の特徴は「性別を変えて研修を行う」という点にあった。受講者はVR空間で異性のアバターを身にまとい、異なる立場や価値観を体験しながら、コミュニケーション能力やチームワークを養うのだ。
最初は半信半疑だった。しかし、説明会で見たデモ映像は衝撃的だった。まるで本当に異性になったかのように、受講者たちは振る舞いを変え、今までとは違う視点を得ていた。「本当に、こんなことができるのか?」と疑問に思う気持ちと、「もしかしたら自分も、何か新しい発見ができるかもしれない」という期待が入り混じった。
そして、入社初日——。
健一は支給されたVRデバイスを装着し、ログインした。目の前には見知らぬ自分が映っていた。鏡の向こうに立っていたのは、自分とは違う性別の、自分だった。
この瞬間、彼の人生は大きく変わり始めていた。
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