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二回目の失敗、そして…… 1
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ジルベールは焦っていた。
「本当にどこにもいないんだな⁉」
レマディエ公爵邸を速足で歩き回りながら、後ろから息を切らせてついてくる執事のモルガンを振り返る。
「は、はい、邸も、庭も、すべてくまなく探したと……」
「くそっ!」
どんな魔法を使ったのか、セレアが消えたのだ。
しかも、今回は前回のように迷路の中で熟睡しているわけでもなく、本当にどこにもいないのである。
セレア付きのメイドのニナからは、セレアが邸の中を散歩したいと言って、一緒に歩き回っていたと聞いている。セレアを見たのはニナが最後で、キッチンで害虫を見たと言われて、ニナは慌てて人を呼びに行ったそうだ。そしてモルガンを連れて戻ってきたときには、すでにセレアはいなかったという。
セレアから目を離してしまったニナはひどい落ち込みようだった。
だが、この一週間セレアはおとなしくしていたし、普段も邸の中を歩き回って気晴らしをしていたから、まさかこんな事態になるとは思わなかったのだろう。
悄然としているニナを責める気にはなれず、彼女には部屋で休むように告げてある。
(油断した……)
セレアは貴族社会から離れて自由になりたがっていた。
知っていたはずなのに、セレアのその望みの強さを、ジルベールは正しく理解できていなかったらしい。
逃亡に一度失敗したくらいであきらめるような、軽い望みではなかったのだ。
見つかっていないだけで、セレアが今も邸の中や庭などに隠れている可能性もあるので、使用人たちには邸や敷地内をくまなく探させているが、セレアが同じ失敗を繰り返すとは思えなかった。彼女は抜けているように見えて、あれで計算高さも兼ね備えているからだ。
「ないとは思いたいが、攫われた可能性も考慮しろ」
「はい」
モルガンに邸内と、それから外の捜索の指揮を任せて、ジルベールは書斎に向かった。
自分も今すぐ飛び出して行きたいが、本日の夕方に提出しなければならない仕事が残っている。
「あのお転婆娘め!」
つい、舌打ちしてしまう。
セレアは相変わらず口を開けば文句が多いが、それでも多少なりとも距離が縮んだとジルベールは思っていたが、どうやら彼女はこれっぽっちもジルベールに心を許していなかったらしい。
逆を言えばジルベールが、セレアの信頼を勝ち取れていなかったということだ。
(まあ、攫って閉じ込めておいて信頼も何もないよな……)
それでも、一緒に過ごしていくうちに、彼女の気持ちが動くのではないかと思っていた。
少なくともジルベールはデュフール男爵のように、彼女に苦痛を敷いたりはしない。
デュフール男爵家でセレアがどのような扱いを受けていたのかについては、モルガンの調べである程度は把握できている。
時間が少ないのですべてはわからないが、セレアが義母であるアマンダに虐待を受けていたという話は、デュフール男爵家の使用人から聞き出せたらしい。デュフール男爵家の使用人は、男爵家の借金のせいか数が少ない上に薄給で、そして誰もかれもが主に対して薄情なので、金を渡せば簡単に口を割ったという。
よく殴られていたとか、物を投げつけられていたとか、蹴とばされ手踏みつけられていたとか……ジルベールは報告を受けたときに言葉を失った。セレアは十歳から七年間、そのような中での生活を強いられていたのである。
(そりゃあ、逃げたくもなるだろう)
そして果ては、エドメ・ボランのような男に嫁がされそうになればなおのことだ。
しかし、セレアが聖女である以上、どうあがいたところで貴族社会からは逃げられない。
そしてジルベールも、せっかく手に入れた聖女を手放すことはできなかった。
でも、逃がしてやることはできないが、不自由しないように心を砕くつもりでいたし、実際、女性が喜びそうなものはたくさん買い与えてもいた。
どういうわけか宝石類を見てもドレスを見ても、セレアはそれほど嬉しそうではなかったが、女性ならば少なからず心が動くはずである。
(はず、だよな? ……だが、ドレスよりも、はじめてここに連れてきたときに出したパンの方が感動していたような気がするが……)
はっきり言って、セレアは、ジルベールが知るどの令嬢とも違って、よくわからない。
それはセレアが市井育ちだからなのか、はたまたデュフール男爵家で虐げられていたからなのか判断がつかないが、その他大勢の令嬢と同じ扱いをしても、彼女の心は手に入らない気がした。心が手に入らなくても結婚はできるが、そうすればセレアは永遠に浄化の力をジルベールのために使ってくれないだろう。
女性相手に、こんなに苦労したのははじめてだ。
「ああくそっ、集中できない」
さっさと仕事を終わらせてセレアを探しに行かなくてはならないのに、セレアのことばかりが頭を占めて、書類の内容がまったく頭に入ってこなかった。
デュフール男爵家がセレアを探し回っているという情報もあるし、早く見つけなくてはならないのに。
イライラと机をたたいたとき、ふと棚に飾られているちょっと不格好な人形が目に入る。
あれは、セレアが作った「ジルベール人形一号」だ。
あれに向かって「禿げろ」と呪いの言葉を吐いていたので取り上げたやつである。
その人形をじーっと見ていると、何故か笑いがこみ上げてきた。
(普通、人形を作ってそれに文句を言うか?)
セレアはちょっと、頓珍漢だ。
ジルベールは立ち上がり、棚から人形を持って机に戻った。
ちょっとバランスの悪い人形は、机の上に置いて指先でつつくと、ころんと転がってしまう。
ジルベールは聖女が欲しい。
けれども――
(もし他に誰のものにもなっていない聖女がいたとしても……あいつがいいな)
どうしてだろう、ふと、そんな思いが胸裏をよぎった。
「本当にどこにもいないんだな⁉」
レマディエ公爵邸を速足で歩き回りながら、後ろから息を切らせてついてくる執事のモルガンを振り返る。
「は、はい、邸も、庭も、すべてくまなく探したと……」
「くそっ!」
どんな魔法を使ったのか、セレアが消えたのだ。
しかも、今回は前回のように迷路の中で熟睡しているわけでもなく、本当にどこにもいないのである。
セレア付きのメイドのニナからは、セレアが邸の中を散歩したいと言って、一緒に歩き回っていたと聞いている。セレアを見たのはニナが最後で、キッチンで害虫を見たと言われて、ニナは慌てて人を呼びに行ったそうだ。そしてモルガンを連れて戻ってきたときには、すでにセレアはいなかったという。
セレアから目を離してしまったニナはひどい落ち込みようだった。
だが、この一週間セレアはおとなしくしていたし、普段も邸の中を歩き回って気晴らしをしていたから、まさかこんな事態になるとは思わなかったのだろう。
悄然としているニナを責める気にはなれず、彼女には部屋で休むように告げてある。
(油断した……)
セレアは貴族社会から離れて自由になりたがっていた。
知っていたはずなのに、セレアのその望みの強さを、ジルベールは正しく理解できていなかったらしい。
逃亡に一度失敗したくらいであきらめるような、軽い望みではなかったのだ。
見つかっていないだけで、セレアが今も邸の中や庭などに隠れている可能性もあるので、使用人たちには邸や敷地内をくまなく探させているが、セレアが同じ失敗を繰り返すとは思えなかった。彼女は抜けているように見えて、あれで計算高さも兼ね備えているからだ。
「ないとは思いたいが、攫われた可能性も考慮しろ」
「はい」
モルガンに邸内と、それから外の捜索の指揮を任せて、ジルベールは書斎に向かった。
自分も今すぐ飛び出して行きたいが、本日の夕方に提出しなければならない仕事が残っている。
「あのお転婆娘め!」
つい、舌打ちしてしまう。
セレアは相変わらず口を開けば文句が多いが、それでも多少なりとも距離が縮んだとジルベールは思っていたが、どうやら彼女はこれっぽっちもジルベールに心を許していなかったらしい。
逆を言えばジルベールが、セレアの信頼を勝ち取れていなかったということだ。
(まあ、攫って閉じ込めておいて信頼も何もないよな……)
それでも、一緒に過ごしていくうちに、彼女の気持ちが動くのではないかと思っていた。
少なくともジルベールはデュフール男爵のように、彼女に苦痛を敷いたりはしない。
デュフール男爵家でセレアがどのような扱いを受けていたのかについては、モルガンの調べである程度は把握できている。
時間が少ないのですべてはわからないが、セレアが義母であるアマンダに虐待を受けていたという話は、デュフール男爵家の使用人から聞き出せたらしい。デュフール男爵家の使用人は、男爵家の借金のせいか数が少ない上に薄給で、そして誰もかれもが主に対して薄情なので、金を渡せば簡単に口を割ったという。
よく殴られていたとか、物を投げつけられていたとか、蹴とばされ手踏みつけられていたとか……ジルベールは報告を受けたときに言葉を失った。セレアは十歳から七年間、そのような中での生活を強いられていたのである。
(そりゃあ、逃げたくもなるだろう)
そして果ては、エドメ・ボランのような男に嫁がされそうになればなおのことだ。
しかし、セレアが聖女である以上、どうあがいたところで貴族社会からは逃げられない。
そしてジルベールも、せっかく手に入れた聖女を手放すことはできなかった。
でも、逃がしてやることはできないが、不自由しないように心を砕くつもりでいたし、実際、女性が喜びそうなものはたくさん買い与えてもいた。
どういうわけか宝石類を見てもドレスを見ても、セレアはそれほど嬉しそうではなかったが、女性ならば少なからず心が動くはずである。
(はず、だよな? ……だが、ドレスよりも、はじめてここに連れてきたときに出したパンの方が感動していたような気がするが……)
はっきり言って、セレアは、ジルベールが知るどの令嬢とも違って、よくわからない。
それはセレアが市井育ちだからなのか、はたまたデュフール男爵家で虐げられていたからなのか判断がつかないが、その他大勢の令嬢と同じ扱いをしても、彼女の心は手に入らない気がした。心が手に入らなくても結婚はできるが、そうすればセレアは永遠に浄化の力をジルベールのために使ってくれないだろう。
女性相手に、こんなに苦労したのははじめてだ。
「ああくそっ、集中できない」
さっさと仕事を終わらせてセレアを探しに行かなくてはならないのに、セレアのことばかりが頭を占めて、書類の内容がまったく頭に入ってこなかった。
デュフール男爵家がセレアを探し回っているという情報もあるし、早く見つけなくてはならないのに。
イライラと机をたたいたとき、ふと棚に飾られているちょっと不格好な人形が目に入る。
あれは、セレアが作った「ジルベール人形一号」だ。
あれに向かって「禿げろ」と呪いの言葉を吐いていたので取り上げたやつである。
その人形をじーっと見ていると、何故か笑いがこみ上げてきた。
(普通、人形を作ってそれに文句を言うか?)
セレアはちょっと、頓珍漢だ。
ジルベールは立ち上がり、棚から人形を持って机に戻った。
ちょっとバランスの悪い人形は、机の上に置いて指先でつつくと、ころんと転がってしまう。
ジルベールは聖女が欲しい。
けれども――
(もし他に誰のものにもなっていない聖女がいたとしても……あいつがいいな)
どうしてだろう、ふと、そんな思いが胸裏をよぎった。
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