1，ストックホルムのイルカさん

14，つながり 2

（コツコツコツ）
美術館のフロアをこだまする静子の靴の音

ここは周りからは一層かしこまった、歴史の重みを感じるフロアでした。


1つは₡฿₫₦₦₦₦₦
「ん、読めない　誰かが読めないように細工したんだわ。」

静子の胸に収まった説きたいけれど解けないなぞ

その答えをみつけに静かな美術館のある像の近くに足を進め
そして、静かに立ち止まりました。


像にはあのサライジャが描かれていました。

そして、時折光る赤い眼、

あなたがサライジャね。


この世界は繋がっている
そう思う事がありますが、
この静子もまたジャック達の世界と繋がる女性でした。


ジャックの心を捕まえ心の躯としてしまおうかと思っていたサライジャもようやく何かがおかしいと思い始めました。

厶

我が術を邪魔する者がいるとは

些か（いささか）信じられぬが、これもまた世の流れと云うことか。

fu .....

ジャックはようやくサライジャの心の術から解放されようやく現実の世界にもう一度目覚める事が出来ました。
といっても辺りは暗闇が目を覆っていましたが

手にはタロンマロンの涙がありましたから

希望のひかりはそこに在りました。