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初めての友達
私の太陽
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「お前、そんな毎日でつまらなくねぇのか?」
突然私の前に現れそんなことを言うのは、恋人でも友達でもない、ましてや学年1私が関わりたくなかった人物。隣のクラスの早川 優也。私の高校で有名なヤンキーだ。
「あ、いや…あの…」
「もごもご喋りやがって。ハッキリ自分の意見言えよ。」
「ひぃっ!」
本当に怖い。噂によると先輩達をボコボコにして夜の学校を裸で走らせたり、暴走族に友達がいたり…。
「おい。全部口に出てんぞ。」
「うそっ!ごめんなさいごめんなさい!!」
怖すぎて動揺して声出ちゃったの?!
「だから声に出てるって…。そんなに怖いか?俺…。」
「え?逆に怖くないと思ってるんですか?」
「正直者だな。」
「うわぁぁぁあ!ごめんなさいごめんなさい!!」
「はぁ、でさっきの質問だがお前はそのまんまでいいのかよ。さっきのいじめだろ?」
「えーっと…まぁ、そういうやつですね…。」
いじめ…。私は彼にいじめられていた所を助けてもらったのだ。私に対するいじめは1年の頃から。児童養護施設に入っている私が何故か気に入らないみたいで…。
「いじめなぁ…。」
「まぁ、きっとあなたが助けてくれたので、明日からまたいじめが酷くなるだけなんですけどね。」
「うわっまじか…いや…すまん…。」
「…ふふっ。」
「ん?」
「いや、あなたでも謝ることあるんですね。」
「失礼すぎだろ!というか、お前がさっき言ってた噂ってやつも全部嘘だぞ。」
「へ?」
「あのなぁ…俺の見た目だけでお前らは、膨らませ過ぎなんだよ。」
「見た目だけって…そっか…。」
「そこは否定しないんだな。」
「まぁね。あなたが嘘つくような人には見えないし。」
なんか、この人思ってたよりも面白い人なのかも。
「んで、俺が一度お前を助けてやったが為にお前のいじめが酷くなると…。」
「前もそうだったんだもん。」
そう、前も。
私のいじめが始まったばかりの頃は助けてくれる人が何人かはいた。でも、助けてくれた子をいじめたり、次の日からいじめが過激化したり…。いつの間にか私の周りには助ける人はいなくなっていた。今じゃ初めの頃のいじめが可愛く思える。上靴や教科書を隠されるだけだったのになぁ…。
「よし!!」
「なに?!」
突然早川くんは大きな声を出して立ち上がる。
「お前、俺が守ってやるよ。」
「…は?」
「は?」
「すみません!!とっさに!」
え?ちょっとまってよ…早川くんが私を守る??
「それならお前をいじめられないだろ。運良く俺はこんな見た目だからな。」
「で、でも…そしたら…早川くんがいじめられちゃうかも…。」
「は?俺が?いじめられる?…ふっ。な訳あるかよ。」
そういって大笑いする早川くん。この人は…。
「い、いじめられるのが怖くないの?」
「だから、俺はもともと周りに失うような人もいないし、無視なんて日常茶飯事だ。」
「そっか!確かに早川くん友達っぽい人といるのみたことない!」
「お前は本当に正直者だな。」
「は!!ごめんなさいごめんなさい!!」
「謝んなよ。怒ってねーし。んじゃ、早速今日は一緒に帰るぞ。」
「へ??」
「さっき助けたんだから下校中に悪さされるかもだろ?守るって決めた以上は家に入るまでは見ててやるよ。」
「あ、…なる…ほど。」
人生で初めてこんなこと言われたから少し、照れるっていうか…なんか…
「む、むず痒い…。」
「かゆい?」
「ち、ちがう!…んじゃ、一緒に帰る??」
「帰るって言ってんだろ。」
「先に言っとくけど…うち…普通じゃないからね。」
「別に。お前の家がどうであろうが俺が一緒に帰らない理由にはならんだろ。」
「う、うん。あとさ、お前っていうのやめてくれる?なんかあんまり気分はよくない。」
「確かにな…名前は?」
「さ、桜。小林 桜。」
「おっけー。桜。今日からよろしくな。」
「じゃぁ、私は早川くん?」
「他人行儀だな!友達なんだから優也でいいぞ。」
優也…。男の子のこと、下の名前でしかも呼び捨てなんて…。
「ゆ、優也?」
「そうそう!やっと目を見てくれたな!」
そう言う彼の顔は、まるで太陽のようにキラキラと私の心を暖める素敵な笑顔だった。
突然私の前に現れそんなことを言うのは、恋人でも友達でもない、ましてや学年1私が関わりたくなかった人物。隣のクラスの早川 優也。私の高校で有名なヤンキーだ。
「あ、いや…あの…」
「もごもご喋りやがって。ハッキリ自分の意見言えよ。」
「ひぃっ!」
本当に怖い。噂によると先輩達をボコボコにして夜の学校を裸で走らせたり、暴走族に友達がいたり…。
「おい。全部口に出てんぞ。」
「うそっ!ごめんなさいごめんなさい!!」
怖すぎて動揺して声出ちゃったの?!
「だから声に出てるって…。そんなに怖いか?俺…。」
「え?逆に怖くないと思ってるんですか?」
「正直者だな。」
「うわぁぁぁあ!ごめんなさいごめんなさい!!」
「はぁ、でさっきの質問だがお前はそのまんまでいいのかよ。さっきのいじめだろ?」
「えーっと…まぁ、そういうやつですね…。」
いじめ…。私は彼にいじめられていた所を助けてもらったのだ。私に対するいじめは1年の頃から。児童養護施設に入っている私が何故か気に入らないみたいで…。
「いじめなぁ…。」
「まぁ、きっとあなたが助けてくれたので、明日からまたいじめが酷くなるだけなんですけどね。」
「うわっまじか…いや…すまん…。」
「…ふふっ。」
「ん?」
「いや、あなたでも謝ることあるんですね。」
「失礼すぎだろ!というか、お前がさっき言ってた噂ってやつも全部嘘だぞ。」
「へ?」
「あのなぁ…俺の見た目だけでお前らは、膨らませ過ぎなんだよ。」
「見た目だけって…そっか…。」
「そこは否定しないんだな。」
「まぁね。あなたが嘘つくような人には見えないし。」
なんか、この人思ってたよりも面白い人なのかも。
「んで、俺が一度お前を助けてやったが為にお前のいじめが酷くなると…。」
「前もそうだったんだもん。」
そう、前も。
私のいじめが始まったばかりの頃は助けてくれる人が何人かはいた。でも、助けてくれた子をいじめたり、次の日からいじめが過激化したり…。いつの間にか私の周りには助ける人はいなくなっていた。今じゃ初めの頃のいじめが可愛く思える。上靴や教科書を隠されるだけだったのになぁ…。
「よし!!」
「なに?!」
突然早川くんは大きな声を出して立ち上がる。
「お前、俺が守ってやるよ。」
「…は?」
「は?」
「すみません!!とっさに!」
え?ちょっとまってよ…早川くんが私を守る??
「それならお前をいじめられないだろ。運良く俺はこんな見た目だからな。」
「で、でも…そしたら…早川くんがいじめられちゃうかも…。」
「は?俺が?いじめられる?…ふっ。な訳あるかよ。」
そういって大笑いする早川くん。この人は…。
「い、いじめられるのが怖くないの?」
「だから、俺はもともと周りに失うような人もいないし、無視なんて日常茶飯事だ。」
「そっか!確かに早川くん友達っぽい人といるのみたことない!」
「お前は本当に正直者だな。」
「は!!ごめんなさいごめんなさい!!」
「謝んなよ。怒ってねーし。んじゃ、早速今日は一緒に帰るぞ。」
「へ??」
「さっき助けたんだから下校中に悪さされるかもだろ?守るって決めた以上は家に入るまでは見ててやるよ。」
「あ、…なる…ほど。」
人生で初めてこんなこと言われたから少し、照れるっていうか…なんか…
「む、むず痒い…。」
「かゆい?」
「ち、ちがう!…んじゃ、一緒に帰る??」
「帰るって言ってんだろ。」
「先に言っとくけど…うち…普通じゃないからね。」
「別に。お前の家がどうであろうが俺が一緒に帰らない理由にはならんだろ。」
「う、うん。あとさ、お前っていうのやめてくれる?なんかあんまり気分はよくない。」
「確かにな…名前は?」
「さ、桜。小林 桜。」
「おっけー。桜。今日からよろしくな。」
「じゃぁ、私は早川くん?」
「他人行儀だな!友達なんだから優也でいいぞ。」
優也…。男の子のこと、下の名前でしかも呼び捨てなんて…。
「ゆ、優也?」
「そうそう!やっと目を見てくれたな!」
そう言う彼の顔は、まるで太陽のようにキラキラと私の心を暖める素敵な笑顔だった。
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