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連載
#328-1 まさかの再会①
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「お疲れ様です、クリスさん」
「ああ、シュージさん。お疲れ様です」
ノガナ村に来て2日目。
午前中の作業が一段落したシュージは、脱穀や精米などを済ませたライスを袋詰めする作業をしているクリスの所へとやってきた。
「こちらはどうですか?」
「とても順調みたいですよ。 少し余裕があるので、リリスは袋を運ぶ作業に、メイさんはカグラさんと乾燥作業をしに行きました」
そう言われてみると、確かに同じ場所にいるはずのリリスとメイはこの場にいなかった。
「この村の人達はとても朗らかで良い人ばかりですね。 魔族の私やリリスを当たり前のように受け入れてくれて」
「確かに明るくて良い人ばかりですよね」
こう言ってはなんだが、この村は間違いなく田舎に分類される場所だ。
こういった場所では、協力して生きていくのが当たり前であるため、自然と明るく大らかな人柄になりやすいのかもしれない。
「よっと」
そんな風にクリスと話していると、横目にとても重そうな籠を持ち上げようとしている女性がシュージの目に入った。
「お姉さん、持ちますよ」
「あら、良いのかい?」
「力仕事に自信はありますから。 どこへ運べば良いですか?」
「ちょっと離れてるんだけど、向こうの方に小さな小屋が見えるかい?」
そう言いながら女性が指差した方角には、確かに畑をいくつか越えた辺りの場所に建つ小さな小屋が見えた。
「あそこにいるナナシさんは、足が悪いんだけど手先が器用でね。 農具の手入れとかをやってくれてるんだ。 で、この籠にはちょっと悪くなった農具が入っててね」
「それを届ければ良いと。分かりました」
「助かるよ、よろしくね」
「シュージさん、私も付いていっていいですか?」
「もちろんいいですよ」
「ありがとうございます。 座り続きで少し歩きたかったので」
という事で、シュージとクリスは少し離れた場所にある小屋を目指して歩きだした。
「ところで最近、体調はどうですか?」
「かなり良くなってますよ。 もう病期になる前とそんなに変わらないです」
「おお、それは良かった」
病気になってからはや半年くらいは経とうとしているが、クリスの容体はしっかりと改善されているらしく、長らく使えなかった魔法も既に使えるくらいには回復したそうだ。
「実は、今回の滞在を終えたら、ジルさんにリリスを正式に蒼天の風に入れて欲しいとお願いするつもりで」
「お、良いじゃないですか。クリスさんもですよね?」
「私は…… 良いんでしょうか? とりあえずリリスは入りたいと思っていそうなので、入れてもらいたいとは思っているんですけど」
「クリスさんも、正式に入っていないだけで、皆さんもう仲間として認めていますよ」
「ふふ、そう言ってもらえると、本当に嬉しいです。 じゃあ、私もセットでお願いしてみましょうか」
「はは、それが良いですよ」
そんな会話をしていたら、目指していた小屋に辿り着き、シュージは扉をノックして声をかけていく。
「ごめんください、ナナシさん。 農具のお手入れをお願いできますか」
「ああ、もちろん。 中に入れちゃっていいよ」
すると、小屋の中からは比較的若そうな声が返ってきた。
「……だそうですので、クリスさん、扉をちょっと開けてもらえ…… あれ、クリスさん?」
両手が塞がっているシュージが、クリスに扉を開けて欲しいと頼んだところ、クリスは驚いたような、信じられないものを見たような表情を浮かべてその場に立ちすくんでいた。
「えっ……?」
「クリスさーん?」
「あっ…… す、すみません、シュージさんっ」
「いえ、僕は大丈夫ですけど、どうかしましたか?」
「い、いえ、大丈夫です…… まさかそんな…… えっと、開けますね?」
まだどこか心ここに在らずといった感じのクリスだったが、とりあえず小屋の扉を開けてくれたので、シュージと一緒に小屋の中へと入っていった。
「わざわざ助かるよ。そこに置いちゃって」
その小屋の中には、少し童顔めの結構鍛えてる体つきをした男性がおり、その右足には木で作られた棒のような義足がはめられていた。
「そ、そんなっ……!?」
そんな男性を見たクリスは、見たこともないくらい狼狽え始め、
「クリスさん、お知り合いですか?」
「ま、間違い無いです……! ライリーさんっ……! 私の、夫ですっ……!」
「えっ?」
そんな信じ難い言葉を口にするのであった。
「ああ、シュージさん。お疲れ様です」
ノガナ村に来て2日目。
午前中の作業が一段落したシュージは、脱穀や精米などを済ませたライスを袋詰めする作業をしているクリスの所へとやってきた。
「こちらはどうですか?」
「とても順調みたいですよ。 少し余裕があるので、リリスは袋を運ぶ作業に、メイさんはカグラさんと乾燥作業をしに行きました」
そう言われてみると、確かに同じ場所にいるはずのリリスとメイはこの場にいなかった。
「この村の人達はとても朗らかで良い人ばかりですね。 魔族の私やリリスを当たり前のように受け入れてくれて」
「確かに明るくて良い人ばかりですよね」
こう言ってはなんだが、この村は間違いなく田舎に分類される場所だ。
こういった場所では、協力して生きていくのが当たり前であるため、自然と明るく大らかな人柄になりやすいのかもしれない。
「よっと」
そんな風にクリスと話していると、横目にとても重そうな籠を持ち上げようとしている女性がシュージの目に入った。
「お姉さん、持ちますよ」
「あら、良いのかい?」
「力仕事に自信はありますから。 どこへ運べば良いですか?」
「ちょっと離れてるんだけど、向こうの方に小さな小屋が見えるかい?」
そう言いながら女性が指差した方角には、確かに畑をいくつか越えた辺りの場所に建つ小さな小屋が見えた。
「あそこにいるナナシさんは、足が悪いんだけど手先が器用でね。 農具の手入れとかをやってくれてるんだ。 で、この籠にはちょっと悪くなった農具が入っててね」
「それを届ければ良いと。分かりました」
「助かるよ、よろしくね」
「シュージさん、私も付いていっていいですか?」
「もちろんいいですよ」
「ありがとうございます。 座り続きで少し歩きたかったので」
という事で、シュージとクリスは少し離れた場所にある小屋を目指して歩きだした。
「ところで最近、体調はどうですか?」
「かなり良くなってますよ。 もう病期になる前とそんなに変わらないです」
「おお、それは良かった」
病気になってからはや半年くらいは経とうとしているが、クリスの容体はしっかりと改善されているらしく、長らく使えなかった魔法も既に使えるくらいには回復したそうだ。
「実は、今回の滞在を終えたら、ジルさんにリリスを正式に蒼天の風に入れて欲しいとお願いするつもりで」
「お、良いじゃないですか。クリスさんもですよね?」
「私は…… 良いんでしょうか? とりあえずリリスは入りたいと思っていそうなので、入れてもらいたいとは思っているんですけど」
「クリスさんも、正式に入っていないだけで、皆さんもう仲間として認めていますよ」
「ふふ、そう言ってもらえると、本当に嬉しいです。 じゃあ、私もセットでお願いしてみましょうか」
「はは、それが良いですよ」
そんな会話をしていたら、目指していた小屋に辿り着き、シュージは扉をノックして声をかけていく。
「ごめんください、ナナシさん。 農具のお手入れをお願いできますか」
「ああ、もちろん。 中に入れちゃっていいよ」
すると、小屋の中からは比較的若そうな声が返ってきた。
「……だそうですので、クリスさん、扉をちょっと開けてもらえ…… あれ、クリスさん?」
両手が塞がっているシュージが、クリスに扉を開けて欲しいと頼んだところ、クリスは驚いたような、信じられないものを見たような表情を浮かべてその場に立ちすくんでいた。
「えっ……?」
「クリスさーん?」
「あっ…… す、すみません、シュージさんっ」
「いえ、僕は大丈夫ですけど、どうかしましたか?」
「い、いえ、大丈夫です…… まさかそんな…… えっと、開けますね?」
まだどこか心ここに在らずといった感じのクリスだったが、とりあえず小屋の扉を開けてくれたので、シュージと一緒に小屋の中へと入っていった。
「わざわざ助かるよ。そこに置いちゃって」
その小屋の中には、少し童顔めの結構鍛えてる体つきをした男性がおり、その右足には木で作られた棒のような義足がはめられていた。
「そ、そんなっ……!?」
そんな男性を見たクリスは、見たこともないくらい狼狽え始め、
「クリスさん、お知り合いですか?」
「ま、間違い無いです……! ライリーさんっ……! 私の、夫ですっ……!」
「えっ?」
そんな信じ難い言葉を口にするのであった。
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