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#343 チーズ運び大会
「参加受付中ですよー!」
シュージ達が広場をゆっくり見て回っていると、そんな声が聞こえてきた。
どうやら誰でも参加できる催し物があるらしく、気になったので何が行われるのかシュージは聞いてみる事にした。
「これから何が行われるんですか?」
「お、参加するかい? これから毎年恒例のチーズ運び大会をやるんだ!」
「チーズ運びですか?」
「おう、これだよ」
呼び込みをしていた男は、よいしょっとちょっと重そうにしながら横の机に置いてあった、切ったりする前の丸々とした状態のチーズを取り出した。
「こいつを広場に作ったコースを通りながら運んでもらうぜ!」
「中々重そうですね?」
「そうだな! まぁ、良く似た偽物だから食べられはしないが、実際のチーズとほぼ同じ重さだ!」
どうやらかなり人気な催し物のようで、参加者と思しき者達が既に周りには集まりつつあった。
「未成人の部と成人の部があるが、どうだい? 兄ちゃん達もやるか?」
「どうしましょうか?」
「わふわふ!」
「こんこん!」
「うん?」
シュージが一緒に来ている面々に参加するかどうか聞いてみると、真っ先にコロとマフが声を上げた。
「コロ、マフ、やりたいのか?」
「わふー!」
「コンっ!」
「そうか。 すみません、この子達って参加できますか?」
「じ、従魔がか? んー、まぁ、いいけど物理的にできなさそうなのとかあるぞ?」
「そこはまぁ、僕がサポートしつつやらせて貰えばと。 多分上位にはなれないでしょうし、なったとしても順位としてはカウントしなくていいので」
「楽しみたいって感じか! 分かった、いいぞ! 観客達も面白がりそうだしな!」
「だって。 良かったな、コロ、マフ」
「わふ!」
「コン!」
「折角なら俺達もやるか!」
「そうだね。 観てるだけもあれだし」
コロとマフが未成人の部に参加させてもらえる事になり、それを見ていたリックとカインも折角ならと参加する事にしたようだ。
「私は応援……」
「私もやるー! メイ、一緒に出ようよ!」
「えっ!?」
「お、ペアでの参加も可能だぞ! ペアだとチーズの重さがちょっと重くなるが!」
「だって! 一緒に運ぼうよ!」
「わ、分かりました」
さらに、参加せず応援しようとしていたメイを巻き込んでヘルも参加表明をした。
「シュージはやんないのか?」
「僕ですか?」
「折角ならやろうぜ! シュージなら結構勝てそうだし!」
「はは、ありがとうございます。 折角なら参加しましょうか」
そして、リックに誘われたシュージも成人の部に参加する事になった。
それから皆んなでエントリーをして少し待っていると、まずは未成人の部から始まるようで、係員が参加者の体格に合わせたチーズを配っていった。
「うお、結構重いな!」
「本当だね」
リックとカインは周りの未成人に比べ、冒険者見習いな事もあって体格が良く、未成人の部で使うチーズの中だと一番重いものを渡されていた。
「す、凄い大きいですね?」
「一緒に頑張ろうね、メイ☆」
その横のメイとヘルはペアということもあって、それよりもさらに少し重くて大きいものを渡されていた。
「わふわふ」
「コンコン」
「クー」
そして、マフとコロ、あとその2匹に誘われて出る事になったムウの前には、コロの2倍くらいあろうかというサイズのチーズが置かれた。
「これが一番小さいんですけど、いけますかね?」
「わふ!」
「コン!」
「はは、いけるみたいですよ」
どう運ぶのかはシュージも分からないが、コロとマフがやる気満々なので、シュージは言われた通りにサポートしてあげる事にした。
「では、未成人の部に参加する方々はこちらへどうぞー!」
どうやらコースの準備も終わったようで、係員の呼びかけに応じて、未成人の部の参加者、およそ15人くらいがスタートラインに並んでいった。
「あれ、なんか動物がいるぞ?」
「ママ見て! 可愛いー!」
「えー、今回は従魔の面々も参加という事で、順位には関係ありませんが暖かく見守ってください! では、よーい、スタートっ!」
コロ、マフ、ムウが注目を集める中、チーズ運び大会がスタートした。
※※※
ちょっと短めですが、何とか投稿できた……
明日もう片目の手術を受けてきます!
それが終わって経過観察が終われば、また沢山執筆できると思うので、更新を楽しみにしていてください!
ちなみにめっちゃ見えるようになりました笑
なお、僕のもう一つの投稿作品である「お人好し転生鍛冶師~」の2巻の発売が決まりました!
11/12に発売予定なので、ぜひぜひ手に取って読んでみてください!
シュージ達が広場をゆっくり見て回っていると、そんな声が聞こえてきた。
どうやら誰でも参加できる催し物があるらしく、気になったので何が行われるのかシュージは聞いてみる事にした。
「これから何が行われるんですか?」
「お、参加するかい? これから毎年恒例のチーズ運び大会をやるんだ!」
「チーズ運びですか?」
「おう、これだよ」
呼び込みをしていた男は、よいしょっとちょっと重そうにしながら横の机に置いてあった、切ったりする前の丸々とした状態のチーズを取り出した。
「こいつを広場に作ったコースを通りながら運んでもらうぜ!」
「中々重そうですね?」
「そうだな! まぁ、良く似た偽物だから食べられはしないが、実際のチーズとほぼ同じ重さだ!」
どうやらかなり人気な催し物のようで、参加者と思しき者達が既に周りには集まりつつあった。
「未成人の部と成人の部があるが、どうだい? 兄ちゃん達もやるか?」
「どうしましょうか?」
「わふわふ!」
「こんこん!」
「うん?」
シュージが一緒に来ている面々に参加するかどうか聞いてみると、真っ先にコロとマフが声を上げた。
「コロ、マフ、やりたいのか?」
「わふー!」
「コンっ!」
「そうか。 すみません、この子達って参加できますか?」
「じ、従魔がか? んー、まぁ、いいけど物理的にできなさそうなのとかあるぞ?」
「そこはまぁ、僕がサポートしつつやらせて貰えばと。 多分上位にはなれないでしょうし、なったとしても順位としてはカウントしなくていいので」
「楽しみたいって感じか! 分かった、いいぞ! 観客達も面白がりそうだしな!」
「だって。 良かったな、コロ、マフ」
「わふ!」
「コン!」
「折角なら俺達もやるか!」
「そうだね。 観てるだけもあれだし」
コロとマフが未成人の部に参加させてもらえる事になり、それを見ていたリックとカインも折角ならと参加する事にしたようだ。
「私は応援……」
「私もやるー! メイ、一緒に出ようよ!」
「えっ!?」
「お、ペアでの参加も可能だぞ! ペアだとチーズの重さがちょっと重くなるが!」
「だって! 一緒に運ぼうよ!」
「わ、分かりました」
さらに、参加せず応援しようとしていたメイを巻き込んでヘルも参加表明をした。
「シュージはやんないのか?」
「僕ですか?」
「折角ならやろうぜ! シュージなら結構勝てそうだし!」
「はは、ありがとうございます。 折角なら参加しましょうか」
そして、リックに誘われたシュージも成人の部に参加する事になった。
それから皆んなでエントリーをして少し待っていると、まずは未成人の部から始まるようで、係員が参加者の体格に合わせたチーズを配っていった。
「うお、結構重いな!」
「本当だね」
リックとカインは周りの未成人に比べ、冒険者見習いな事もあって体格が良く、未成人の部で使うチーズの中だと一番重いものを渡されていた。
「す、凄い大きいですね?」
「一緒に頑張ろうね、メイ☆」
その横のメイとヘルはペアということもあって、それよりもさらに少し重くて大きいものを渡されていた。
「わふわふ」
「コンコン」
「クー」
そして、マフとコロ、あとその2匹に誘われて出る事になったムウの前には、コロの2倍くらいあろうかというサイズのチーズが置かれた。
「これが一番小さいんですけど、いけますかね?」
「わふ!」
「コン!」
「はは、いけるみたいですよ」
どう運ぶのかはシュージも分からないが、コロとマフがやる気満々なので、シュージは言われた通りにサポートしてあげる事にした。
「では、未成人の部に参加する方々はこちらへどうぞー!」
どうやらコースの準備も終わったようで、係員の呼びかけに応じて、未成人の部の参加者、およそ15人くらいがスタートラインに並んでいった。
「あれ、なんか動物がいるぞ?」
「ママ見て! 可愛いー!」
「えー、今回は従魔の面々も参加という事で、順位には関係ありませんが暖かく見守ってください! では、よーい、スタートっ!」
コロ、マフ、ムウが注目を集める中、チーズ運び大会がスタートした。
※※※
ちょっと短めですが、何とか投稿できた……
明日もう片目の手術を受けてきます!
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