マッチョな料理人が送る、異世界のんびり生活。 強面、筋骨隆々、非常に強い。でもとっても優しい男が異世界でほのぼの暮らすお話

かむら

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#357 防衛戦、終了

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「おーい! 魔物達が散り散りになったぞー! 終戦だー!」

「「「おぉぉぉっ!!」」」


 バッファローとリノセロスの縄張り争いから始まった防衛戦は、戦いが始まってから2日目の日が沈んだくらいのタイミングで終戦を迎えた。

 その報せが届いた王都の入口付近では、待機していたりサポートをしていた者達が盛大に勝鬨を上げ、一気にお祭り騒ぎになった。

 ただ、それも程々に、動ける戦闘員達は戦場へ倒した魔物の解体と回収をしに向かい、サポートしていた者達は物資やテントの片付けに奔走した。

 こういう大規模な戦いは、もちろん戦場での戦いが一番大事ではあるものの、準備や片付けもそれと同じくらいの大変だったりする。

 それでも皆が協力して行って結果、夕食時くらいまでには今するべき片付けは終わり、後は後日騎士団の方でやってくれるそうなので、サポート陣営は一足先に解散した。


「ふぅー、疲れたねー」


 今回、サポート陣営として主に物資の運搬をしていたリリスが体を伸ばしながらそう呟いた。
 

「お疲れ様でした、リリスさん」

「シュージこそお疲れだよ。 料理作るだけでも大変なのに、他にも色々してたじゃん」

「体力には自信がありますから。 リリスさんも、こういった大規模な戦闘の手伝いは初めてだったのに、しっかりできていましたね」


 体格や年齢こそまだまだ子供なリリスだが、体力とパワーは屈強な男並みにあるので、同じく物資を運搬している者達にとても誉められていた。
 

「こんなに忙しいと思わなかったけどねー。 戦いって、戦う人以外にも、こんなに沢山の人が動いてるんだなって実感させられたよ」

「良い学びですね」

「お母さんとお父さんはもう帰ってるかな?」

「多分同じタイミングで解散になってると思いますけどね」


 現場でサポートしていたシュージやリリスの他にも、クリスはキリカと一緒に人員や物資の管理を行っていたし、ライリーは簡単な回復薬やアイテムなら作れるので、物資の補給班としてサポートしていた。


「何はともあれ、大きな被害もなく済んで良かったですね」

「そうだね!」


 今回の戦いは結局、過去最大規模であったのにも関わらず、死者は0、命に関わるような重傷者も0という、これ以上ないくらいの戦果を上げることができた。

 これはひとえに、一番大事な防衛ラインをSランク冒険者であるジルバート、ディアナ、アクセルが抑えていてくれたこと。

 更に、他の蒼天の風のメンバーも八面六臂の活躍を見せたのがかなり大きな要因だろう。

 ボリーは自分がいる防衛ラインに向かってくる敵を一切後ろに通さない防衛力を見せ、アンネリーゼは集団で来た敵を魔法で一網打尽にし、ネルは傷付いた味方をいっぺんに範囲回復魔法で回復させたり、他にもジンバやミノリなんかも、ランクがSじゃないだけで能力はSランク並みなので、戦力としてはちょっと過剰すぎるくらいだった。

 そのおかげで、本来3日かかると予想されていたところ、2日で終わらせることができたのだ。


「報酬もいっぱいもらえるんでしょ?」

「蒼天の風全体へ国からの依頼ですからね。 かなりの報酬額でしょうし、リリスさんも頑張ってましたから、結構貰えると思いますよ」

「やったね!」

「お金の使い所は決めてるんですか?」

「んー、別に僕は今すぐ欲しいものはないから、お母さんに預けとく!」

「堅実ですねぇ」

「シュージは何か買うの?」

「僕は今回倒したバッファローやリノセロスのお肉を報酬金分貰おうかと」

「おー! お肉いっぱい食べたい!」

「リノセロスのお肉はまだ扱ったこと無いですから、滞在中に何か作りたいですね」


 そんな事を話していたら、シュージ達は泊まっている宿まで辿り着いた。

 中に入ると、戦闘員以外のメンバーは同じくらいのタイミングで帰ってきたようで、ロビーでくつろいでいた。


「お母さん、お父さん!」

「あら、おかえりリリス」

「大丈夫だったか?」

「ただいま! 僕、いっぱい仕事したよ!」


 そこにはクリスとライリーもいて、リリスはその二人に駆け寄っていくと、どんな事をしていたのかを嬉しそうに報告していった。

 
 

※※※



 明けましておめでとうございます!

 去年は夢だった書籍化をすることができ、とても充実した一年でした!

 今年の目標としては、なるべく毎日投稿を続けつつ、新作も少しずつ書いて、来年までに投稿し始めたいですね!

 引き続き応援していただけますと幸いです!

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