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#202 珍しい食材?
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本日、シュージば商業ギルドを訪れていた。
訪問理由としては、最近作った新しい料理のレシピ登録をするためと、商業ギルド長であるラヌンと会う予定もある。
それから、いつもの受付でレシピをまとめた紙を渡すと、話が通っていたようですぐに応接室に案内された。
応接室に入ると、そこにはラヌンと、もう1人いた。
「シュージ様、ご無沙汰しておりますっ」
「ああ、ムッタさん。 お久しぶりですね」
そこにいたのは、帝国の第一皇子、オリオンと出会うきっかけをくれた帝都の商業ギルド長のムッタだった。
相変わらず偉い立場の割にはとても低姿勢で、シュージを見るや否やペコペコと頭を下げてくれていた。
「偶然こちらに来る用がありまして、以前お世話になってからまだ直接お礼は言えてなかったですから、ラヌンさんに頼んで同席させてもらいましたっ」
「それはそれは。 こちらこそ、色々お世話になりました」
「いえいえっ。 シュージ様のおかげで帝国は既にかなりの変革が為されましたっ。 食文化はもちろん、他国から技術者を招待して、他国の技術を教授して頂いたり、逆に我々からも他国に技術者を派遣したりと、とても良い変化が起きております」
「ちょこちょこ噂は聞いてますよ。 少しでも僕の働きが良い変化をもたらしているのなら、とても嬉しいです」
「もう凄いですよっ。 シュージ様のレシピや商品は、帝国ではもう大人気でっ」
「隣国ということもあって、我が国から商品が流れるのも早かったですね」
「いやもう、本当にありがとうございますっ」
ムッタ的には自国の物流が改善された事が本当に嬉しかったようで、ひたすらシュージにペコペコと頭を下げ続けていた。
「それで、本日呼んだのはシュージさんにいくつか見て欲しい食材がございまして。 マルゥさんとメルゥさんがよくシュージさんに使い道が分からない食材を持ち込んでいると聞いて、商業ギルドに持ち込まれる食材らしきものを見てもらおうと」
「一応、帝都のギルドにもいくつかあったので、持ってきましたっ」
「なるほど。 ぜひ見せてください」
シュージがそう言うと、テーブルに置かれていた収納袋から、緑色のそこそこ大きな物体をラヌンが取り出した。
「こちらは見た目からして、食材のようにはあまり見えないのですが……」
「ああ、これはゴーヤですね。 確かに見た目はちょっとよろしくないかもしれませんが、調理次第では美味しくできますよ」
それは細かい突起がついた皮に包まれた、紛れもないゴーヤだった。
確かに、これが何か分からない人にとっては、食材には見えないかもしれない。
「立派なゴーヤですね」
「どういう味なんですか?」
「少し苦味が強い食材ですね。 ただ、平気な人はそのまま調理しても食べられますし、苦手な人でもしっかり下処理をすれば苦味もほとんど抜けるので、美味しく食べられると思いますよ」
「なるほど、野菜のようなものですか」
「そうですね」
「では、こちらはどうでしょうか?」
次にラヌンが出してきたのは、真っ黒で大きめの豆だった。
「おお、黒豆じゃないですか。 丁度探していたんですよ」
「おや、そうでしたか。 正直なところ腐っているんじゃないかと思っていました」
黒豆は枝豆をさらに成長させたもので、確かに見た目だけだと腐っていると思われてもおかしくはない。
が、ちゃんとした食材であり、むしろシュージが探していた食材の一つでもある。
「私からはこちらをっ」
ムッタが見せてきたのは、山芋は山芋でも、とても細長いものだった。
「ほう、これは山芋…… その中でも自然薯と呼ばれるものですかね?」
「普段仕入れているものとは形が違うので、規格外になっていたものなんですが……」
「こちらはこちらで美味しい山芋ですよ。 僕の故郷ではかなりの高級品でした」
「そうなんですかっ?」
そもそも山芋というのは、長芋、自然薯、大和芋の総称とされていて、普段シュージが使っているのは長芋の方だ。
自然薯は名の通り、自然の野山で育った山芋の事で、長芋などよりかなり粘りが強く、古くから漢方薬に使われたりするぐらい栄養素が高い食べ物だ。
「では、こちらはどうでしょうっ」
更にムッタが出してきたのは、濃いピンク色で、所々に緑色の葉のようなものが付いた何かの実っぽいものだった。
「これはドラゴンフルーツですね。 しっかり熟したものだと、結構甘くて美味しいですよ」
「おぉ…… これもご存知なんですね。 見た目は全然食べられそうにないですが」
「流石シュージさんです。 どれもご存知でしたか」
「割と僕からすると見たことあるものでしたね」
やはり、まだまだこの世界には食べられると思われていない食材があるようだ。
まぁ、確かにドラゴンフルーツなんかは外の見た目もそうだし、中も粒々とした種が沢山入っているので、中々食べようとは思えないだろう。
「では、これらはシュージさんに差し上げますね」
「おや、よろしいのですか?」
「このままの状態だとどちらにせよ売れませんからね。 シュージさんに使ってもらって、レシピができたらそれと同時に売ろうと思います」
「はは、分かりました。 そう遠くないうちにまた持ってきますね」
思わぬ頂き物もあり、ホクホク顔でシュージは商業ギルドを後にするのであった。
訪問理由としては、最近作った新しい料理のレシピ登録をするためと、商業ギルド長であるラヌンと会う予定もある。
それから、いつもの受付でレシピをまとめた紙を渡すと、話が通っていたようですぐに応接室に案内された。
応接室に入ると、そこにはラヌンと、もう1人いた。
「シュージ様、ご無沙汰しておりますっ」
「ああ、ムッタさん。 お久しぶりですね」
そこにいたのは、帝国の第一皇子、オリオンと出会うきっかけをくれた帝都の商業ギルド長のムッタだった。
相変わらず偉い立場の割にはとても低姿勢で、シュージを見るや否やペコペコと頭を下げてくれていた。
「偶然こちらに来る用がありまして、以前お世話になってからまだ直接お礼は言えてなかったですから、ラヌンさんに頼んで同席させてもらいましたっ」
「それはそれは。 こちらこそ、色々お世話になりました」
「いえいえっ。 シュージ様のおかげで帝国は既にかなりの変革が為されましたっ。 食文化はもちろん、他国から技術者を招待して、他国の技術を教授して頂いたり、逆に我々からも他国に技術者を派遣したりと、とても良い変化が起きております」
「ちょこちょこ噂は聞いてますよ。 少しでも僕の働きが良い変化をもたらしているのなら、とても嬉しいです」
「もう凄いですよっ。 シュージ様のレシピや商品は、帝国ではもう大人気でっ」
「隣国ということもあって、我が国から商品が流れるのも早かったですね」
「いやもう、本当にありがとうございますっ」
ムッタ的には自国の物流が改善された事が本当に嬉しかったようで、ひたすらシュージにペコペコと頭を下げ続けていた。
「それで、本日呼んだのはシュージさんにいくつか見て欲しい食材がございまして。 マルゥさんとメルゥさんがよくシュージさんに使い道が分からない食材を持ち込んでいると聞いて、商業ギルドに持ち込まれる食材らしきものを見てもらおうと」
「一応、帝都のギルドにもいくつかあったので、持ってきましたっ」
「なるほど。 ぜひ見せてください」
シュージがそう言うと、テーブルに置かれていた収納袋から、緑色のそこそこ大きな物体をラヌンが取り出した。
「こちらは見た目からして、食材のようにはあまり見えないのですが……」
「ああ、これはゴーヤですね。 確かに見た目はちょっとよろしくないかもしれませんが、調理次第では美味しくできますよ」
それは細かい突起がついた皮に包まれた、紛れもないゴーヤだった。
確かに、これが何か分からない人にとっては、食材には見えないかもしれない。
「立派なゴーヤですね」
「どういう味なんですか?」
「少し苦味が強い食材ですね。 ただ、平気な人はそのまま調理しても食べられますし、苦手な人でもしっかり下処理をすれば苦味もほとんど抜けるので、美味しく食べられると思いますよ」
「なるほど、野菜のようなものですか」
「そうですね」
「では、こちらはどうでしょうか?」
次にラヌンが出してきたのは、真っ黒で大きめの豆だった。
「おお、黒豆じゃないですか。 丁度探していたんですよ」
「おや、そうでしたか。 正直なところ腐っているんじゃないかと思っていました」
黒豆は枝豆をさらに成長させたもので、確かに見た目だけだと腐っていると思われてもおかしくはない。
が、ちゃんとした食材であり、むしろシュージが探していた食材の一つでもある。
「私からはこちらをっ」
ムッタが見せてきたのは、山芋は山芋でも、とても細長いものだった。
「ほう、これは山芋…… その中でも自然薯と呼ばれるものですかね?」
「普段仕入れているものとは形が違うので、規格外になっていたものなんですが……」
「こちらはこちらで美味しい山芋ですよ。 僕の故郷ではかなりの高級品でした」
「そうなんですかっ?」
そもそも山芋というのは、長芋、自然薯、大和芋の総称とされていて、普段シュージが使っているのは長芋の方だ。
自然薯は名の通り、自然の野山で育った山芋の事で、長芋などよりかなり粘りが強く、古くから漢方薬に使われたりするぐらい栄養素が高い食べ物だ。
「では、こちらはどうでしょうっ」
更にムッタが出してきたのは、濃いピンク色で、所々に緑色の葉のようなものが付いた何かの実っぽいものだった。
「これはドラゴンフルーツですね。 しっかり熟したものだと、結構甘くて美味しいですよ」
「おぉ…… これもご存知なんですね。 見た目は全然食べられそうにないですが」
「流石シュージさんです。 どれもご存知でしたか」
「割と僕からすると見たことあるものでしたね」
やはり、まだまだこの世界には食べられると思われていない食材があるようだ。
まぁ、確かにドラゴンフルーツなんかは外の見た目もそうだし、中も粒々とした種が沢山入っているので、中々食べようとは思えないだろう。
「では、これらはシュージさんに差し上げますね」
「おや、よろしいのですか?」
「このままの状態だとどちらにせよ売れませんからね。 シュージさんに使ってもらって、レシピができたらそれと同時に売ろうと思います」
「はは、分かりました。 そう遠くないうちにまた持ってきますね」
思わぬ頂き物もあり、ホクホク顔でシュージは商業ギルドを後にするのであった。
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