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連載
#316-2 貴族の少女達と過ごす②
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「良い匂いがしてきたわね」
「そうじゃの」
食堂でのんびりとお話をしていたシュージとシュミットとサフィナだったが、今はシュージが厨房に入って昼食の準備を始めていた。
「あ、そういえば、ミリア様がご出産なされたそうで」
そんな中、シュージは手紙で知ったシュミットの母親であるミリアの出産について触れた。
「ああ、そうじゃ。つい先月くらいにの」
「おめでたいですねぇ」
「母子共に健康に出産を終えて何よりじゃよ」
「シュミットは学園ではことあるごとに弟の話をしてるわよね」
と、サフィナがちょっと揶揄うような声色で教えてくれた。
「し、仕方なかろう。弟は世界一可愛いんじゃから」
「まぁ、気持ちは分かるわ。私もルビィが生まれた時、凄い嬉しかったのを今でも覚えてる」
「あの可愛さは反則じゃ……それに、弟のおかげでより学業を頑張ろうと思えた。ありがたいことじゃ」
そう言うシュミットの表情は、弟の姿を思い出しているのか、とても幸せそうに緩んでいた。
「まぁ、あんまり構い過ぎると逆に嫌われちゃうから注意することね」
「む、そうなのか……だが、この先会えるのが月に一、二回になりそうじゃから、忘れられそうで怖いんじゃよなぁ……」
「むしろちょうど良いかもしれないわね。その熱量なら月に数度でもきっと忘れられないわ」
「そうじゃと良いのだが」
そんなシュミットとサフィナの話を聞いて、シュージの脳裏にはとある鬼人族の姉妹の顔が浮かんだ。
あの姉妹も最近は落ち着いたが、ちょっと前まで姉側の大き過ぎる愛に妹側がちょっと辟易としていたので、シュミットがもしそうなりそうだったら、その姉妹の話をしてあげても良いかもしれないと内心思ったり思わなかったり。
「僕もその内ご挨拶に行きたいですね」
ミリアが妊娠初期の際に行ってから、セネルブルク家には行っていないので、久しぶりの挨拶も兼ねてまた行きたいなとシュージはシュミットに言ってみた。
「ああ、遠慮なく来とくれ。お主のような強い男を見るのは弟にも良い刺激になるだろう」
その言葉を受けたシュミットはそんな風に言ってくれた。
「怖がらせてしまいそうでちょっと不安はありますけどね」
ただ、シュージはそんな懸念点を口にした。
「そうかの?」
「まぁ、始めてシュージに会う……しかも赤ちゃんの時ってなると怖がってしまうかもしれないわね。……私ですら最初はちょっと怖かったし」
サフィナの言う通り、シュージは中々の強面だし、ガタイも良いので、大体の子供はシュージを初見で見るとビビってしまう。
最初から全然怖がっていなかったシュミットが少数派なのだ。
「最初は怖いかもしれんが、シュージの人となりに触れれば大丈夫だと思うがの」
「それはそうかもしれないわね」
「はは、ありがとうございます」
そんな風に話していたら、用意していた昼食も出来上がってきたので、シュージは仕上げに取り掛かっていくのであった。
「そうじゃの」
食堂でのんびりとお話をしていたシュージとシュミットとサフィナだったが、今はシュージが厨房に入って昼食の準備を始めていた。
「あ、そういえば、ミリア様がご出産なされたそうで」
そんな中、シュージは手紙で知ったシュミットの母親であるミリアの出産について触れた。
「ああ、そうじゃ。つい先月くらいにの」
「おめでたいですねぇ」
「母子共に健康に出産を終えて何よりじゃよ」
「シュミットは学園ではことあるごとに弟の話をしてるわよね」
と、サフィナがちょっと揶揄うような声色で教えてくれた。
「し、仕方なかろう。弟は世界一可愛いんじゃから」
「まぁ、気持ちは分かるわ。私もルビィが生まれた時、凄い嬉しかったのを今でも覚えてる」
「あの可愛さは反則じゃ……それに、弟のおかげでより学業を頑張ろうと思えた。ありがたいことじゃ」
そう言うシュミットの表情は、弟の姿を思い出しているのか、とても幸せそうに緩んでいた。
「まぁ、あんまり構い過ぎると逆に嫌われちゃうから注意することね」
「む、そうなのか……だが、この先会えるのが月に一、二回になりそうじゃから、忘れられそうで怖いんじゃよなぁ……」
「むしろちょうど良いかもしれないわね。その熱量なら月に数度でもきっと忘れられないわ」
「そうじゃと良いのだが」
そんなシュミットとサフィナの話を聞いて、シュージの脳裏にはとある鬼人族の姉妹の顔が浮かんだ。
あの姉妹も最近は落ち着いたが、ちょっと前まで姉側の大き過ぎる愛に妹側がちょっと辟易としていたので、シュミットがもしそうなりそうだったら、その姉妹の話をしてあげても良いかもしれないと内心思ったり思わなかったり。
「僕もその内ご挨拶に行きたいですね」
ミリアが妊娠初期の際に行ってから、セネルブルク家には行っていないので、久しぶりの挨拶も兼ねてまた行きたいなとシュージはシュミットに言ってみた。
「ああ、遠慮なく来とくれ。お主のような強い男を見るのは弟にも良い刺激になるだろう」
その言葉を受けたシュミットはそんな風に言ってくれた。
「怖がらせてしまいそうでちょっと不安はありますけどね」
ただ、シュージはそんな懸念点を口にした。
「そうかの?」
「まぁ、始めてシュージに会う……しかも赤ちゃんの時ってなると怖がってしまうかもしれないわね。……私ですら最初はちょっと怖かったし」
サフィナの言う通り、シュージは中々の強面だし、ガタイも良いので、大体の子供はシュージを初見で見るとビビってしまう。
最初から全然怖がっていなかったシュミットが少数派なのだ。
「最初は怖いかもしれんが、シュージの人となりに触れれば大丈夫だと思うがの」
「それはそうかもしれないわね」
「はは、ありがとうございます」
そんな風に話していたら、用意していた昼食も出来上がってきたので、シュージは仕上げに取り掛かっていくのであった。
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