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連載
#318-4 学園のトラブル④
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「あの、シュージ様……?」
色々とみんなで話していると、ゴメスの方からシュージに声をかけてきた。
「はい、なんでしょう?」
「シュージ様は、すごく逞しい体をしているのに、さっきの動きはとても素早くて凄かったです……! どんな鍛え方をしているんですか……?」
さっきの動きというのは、ゴメスが木剣を振り下ろされた時に、シュージがダッシュでその剣筋に割り込んできた時の動きだろう。
「そうですねぇ、僕の場合は地道に鍛えた筋肉のおかげですね。速く走ったりするのにもやっぱり筋肉は必要不可欠なので」
シュージの言葉通り、速く走るためには体を軽くしなければいけないのかと思うかもしれないが、実際のところ、陸上の短距離選手などは皆んな筋肉の量が凄まじく、素早い動きにも筋肉というのは必要になってくるのだ。
「やっぱりそうなんですね…… 僕はいくら鍛えても筋肉が付かなくて……」
「そんな事ないと思いますよ?どれ、ちょっと力比べをしてみましょうか」
シュージはそう言って、ゴメスに手のひらを前に出させて自分の手のひらと重ね合わせ、ぐっと力を入れて押し合いをしていった。
「んっ……!」
「おお、凄いですね?大体今の力は僕の8割くらいの力です」
「ほう?つまり、ゴメスは今でもシュージに負けず劣らずのパワーがあるということか」
「そうですね。確かに、体に脂肪も付いていますが、その内側にはとても大きな筋肉も付いていますよ」
「そ、そうなんですか……?」
「それに、太れるというのも実は才能なんですよ? もちろん、ただ太るのは良くないですが、ゴメス様はしっかりと鍛錬をしているようなので、もう少し年齢を重ねれば体もしっかりできてきて、素早い動きもできるようになると思います」
例えるなら、ゴメスの体質は相撲を取る力士に近く、力士も確かに見た目は太っているように見えるかもしれないが、彼らの体を直に触ってみると、お腹や足周りなどはもうガチガチで、正しく鋼の肉体という表現が相応しい体をしているのだ。
ゴメスもそんな体へと成長していっている段階で、何ならシュミットやサフィナ、ケイティと同じ13歳という年齢の割にはかなり成長が早い方だろう。
「それに、素早く動くだけが戦闘において重要な事ではないですしね。もっと体を大きくして、あらゆるものから仲間を守る重騎士なんかもとてもかっこいいと思います」
「仲間を守る……!」
そんなシュージの言葉はゴメスにとって響くものがあったのか、先程よりもどこか晴れやかな表情を浮かべるようになっていた。
「騎士の理想像がどういうものかは僕は分かりませんが、ゴメス様は自分がなりたい騎士を目指すのがいいと思いますよ」
「はいっ……!ありがとうございます……!」
ゴメスはそうシュージに礼を言い、これからも頑張ろうと決意を新たにするのであった。
色々とみんなで話していると、ゴメスの方からシュージに声をかけてきた。
「はい、なんでしょう?」
「シュージ様は、すごく逞しい体をしているのに、さっきの動きはとても素早くて凄かったです……! どんな鍛え方をしているんですか……?」
さっきの動きというのは、ゴメスが木剣を振り下ろされた時に、シュージがダッシュでその剣筋に割り込んできた時の動きだろう。
「そうですねぇ、僕の場合は地道に鍛えた筋肉のおかげですね。速く走ったりするのにもやっぱり筋肉は必要不可欠なので」
シュージの言葉通り、速く走るためには体を軽くしなければいけないのかと思うかもしれないが、実際のところ、陸上の短距離選手などは皆んな筋肉の量が凄まじく、素早い動きにも筋肉というのは必要になってくるのだ。
「やっぱりそうなんですね…… 僕はいくら鍛えても筋肉が付かなくて……」
「そんな事ないと思いますよ?どれ、ちょっと力比べをしてみましょうか」
シュージはそう言って、ゴメスに手のひらを前に出させて自分の手のひらと重ね合わせ、ぐっと力を入れて押し合いをしていった。
「んっ……!」
「おお、凄いですね?大体今の力は僕の8割くらいの力です」
「ほう?つまり、ゴメスは今でもシュージに負けず劣らずのパワーがあるということか」
「そうですね。確かに、体に脂肪も付いていますが、その内側にはとても大きな筋肉も付いていますよ」
「そ、そうなんですか……?」
「それに、太れるというのも実は才能なんですよ? もちろん、ただ太るのは良くないですが、ゴメス様はしっかりと鍛錬をしているようなので、もう少し年齢を重ねれば体もしっかりできてきて、素早い動きもできるようになると思います」
例えるなら、ゴメスの体質は相撲を取る力士に近く、力士も確かに見た目は太っているように見えるかもしれないが、彼らの体を直に触ってみると、お腹や足周りなどはもうガチガチで、正しく鋼の肉体という表現が相応しい体をしているのだ。
ゴメスもそんな体へと成長していっている段階で、何ならシュミットやサフィナ、ケイティと同じ13歳という年齢の割にはかなり成長が早い方だろう。
「それに、素早く動くだけが戦闘において重要な事ではないですしね。もっと体を大きくして、あらゆるものから仲間を守る重騎士なんかもとてもかっこいいと思います」
「仲間を守る……!」
そんなシュージの言葉はゴメスにとって響くものがあったのか、先程よりもどこか晴れやかな表情を浮かべるようになっていた。
「騎士の理想像がどういうものかは僕は分かりませんが、ゴメス様は自分がなりたい騎士を目指すのがいいと思いますよ」
「はいっ……!ありがとうございます……!」
ゴメスはそうシュージに礼を言い、これからも頑張ろうと決意を新たにするのであった。
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