370 / 431
連載
#319-2 学園の食堂②
しおりを挟む
学園の食堂の厨房にお邪魔させてもらったシュージは、早速今日の昼食作りに携わることになった。
ただ、もう昼食の時間までそう時間が残されていないので、割と簡単に大量に作れるものを作っていく。
「食材は、こちらにしましょうか」
厨房の冷蔵庫を覗いてみると、今日使う予定だったのか、コカトリスの肉が大量にあったので、それを使うことにする。
コカトリスはかなり良い値段のする高級肉なのだが、そこはやはり貴族学園ということで、食材はどれも最高品質のものばかりのようだ。
「そうしたら、お肉は一口大に切って、あとはこちらの食材を……」
それからシュージは、周りにいたシェフ達に指示を飛ばして、作業を手伝ってもらっていく。
今現在、この学園には100名ほどの生徒がおり、教職員の者達もここで食事を取るそうなので、かなりの量を仕込む必要がある。
ただ、普段からその作業に慣れている食堂のシェフ達の手際は素晴らしく、指示した事をすぐに行なってくれた。
「準備できました!」
「こちらも!」
「ありがとうございます。では、こちらのフライパンで作りますので、見ててください」
そんなシェフ達の協力により、食材の下処理が済んだので、シュージはまず、大きなフライパンにバターを溶かし、みじん切りした玉ねぎとほんの少量のにんにくを入れ、玉ねぎが半透明になるまで炒める。
それが済んだら、一口大に切ったコカトリスのもも肉と、1cm角に切ったパプリカ、湯むきして種を取ってこちらも1cm角に切ったトマトを加え、炒めていく。
「次はこちらを入れていきます」
そう言いながらシュージは、赤色の粉の入った容器を取り出した。
それを見た周りのシェフの1人が質問をしてくる。
「それは何ですか?」
「こちらはパプリカパウダーですね。乾燥させたパプリカを細かく砕いて粉状にしたものです」
その容器に入っていたのは、シュージお手製のパプリカパウダーで、乾燥させたパプリカの旨みが、これをかけるだけで料理に加わってくれるので、非常に便利な調味料だ。
それを適量振りかけたら、しっかりと炒め合わせ、水を加えて5分ほど煮込んでいく。
それを待っている間に、スープの方もシュージが常備しているコンソメ顆粒を使って、スープも作っていく。
かなり手抜きのコンソメスープだが、これでもここの食堂のシェフ達からすると驚くべき出来栄えのようで、味見をした者達が何だか幸せそうな表情を浮かべていた。
「では、メインの仕上げをしていきます」
そうこうしていると、メインの料理がいい感じに煮込めたので、そこへ生クリームとヨーグルトと小麦粉を混ぜ合わせたものを加え、とろみがつくまで軽く混ぜ合わせながら2分ほど煮込んでいく。
まさかのメイン料理に生クリームとヨーグルトを入れたシュージに、シェフ達はちょっと不安そうな表情を浮かべていたが、フライパンから漂ってくる匂いはとても美味しそうな匂いだった。
「よし、これで完成ですね」
そうして出来上がったのは、鮮やかな赤色をしたコカトリスのパプリカ煮込み。
この料理にした理由としては、やはりシュージの料理と言ったら和食なのかもしれないが、和食はどうしても茶色い見た目になりがちで、これまで見た目重視の食事を取ってきた貴族の子供達には受け入れられないかなと思った事もあり、今回は洋食ベースの昼食を作らせてもらった。
「では、盛り付けを……」
「あ、そうしたら、こういう感じにしませんか?」
それからシェフ達と協力してコカトリスのパプリカ煮込みを量産したシュージは、折角ならと食べ方についても少し提案をし、昼食を食べに来る生徒達を待つのであった。
ただ、もう昼食の時間までそう時間が残されていないので、割と簡単に大量に作れるものを作っていく。
「食材は、こちらにしましょうか」
厨房の冷蔵庫を覗いてみると、今日使う予定だったのか、コカトリスの肉が大量にあったので、それを使うことにする。
コカトリスはかなり良い値段のする高級肉なのだが、そこはやはり貴族学園ということで、食材はどれも最高品質のものばかりのようだ。
「そうしたら、お肉は一口大に切って、あとはこちらの食材を……」
それからシュージは、周りにいたシェフ達に指示を飛ばして、作業を手伝ってもらっていく。
今現在、この学園には100名ほどの生徒がおり、教職員の者達もここで食事を取るそうなので、かなりの量を仕込む必要がある。
ただ、普段からその作業に慣れている食堂のシェフ達の手際は素晴らしく、指示した事をすぐに行なってくれた。
「準備できました!」
「こちらも!」
「ありがとうございます。では、こちらのフライパンで作りますので、見ててください」
そんなシェフ達の協力により、食材の下処理が済んだので、シュージはまず、大きなフライパンにバターを溶かし、みじん切りした玉ねぎとほんの少量のにんにくを入れ、玉ねぎが半透明になるまで炒める。
それが済んだら、一口大に切ったコカトリスのもも肉と、1cm角に切ったパプリカ、湯むきして種を取ってこちらも1cm角に切ったトマトを加え、炒めていく。
「次はこちらを入れていきます」
そう言いながらシュージは、赤色の粉の入った容器を取り出した。
それを見た周りのシェフの1人が質問をしてくる。
「それは何ですか?」
「こちらはパプリカパウダーですね。乾燥させたパプリカを細かく砕いて粉状にしたものです」
その容器に入っていたのは、シュージお手製のパプリカパウダーで、乾燥させたパプリカの旨みが、これをかけるだけで料理に加わってくれるので、非常に便利な調味料だ。
それを適量振りかけたら、しっかりと炒め合わせ、水を加えて5分ほど煮込んでいく。
それを待っている間に、スープの方もシュージが常備しているコンソメ顆粒を使って、スープも作っていく。
かなり手抜きのコンソメスープだが、これでもここの食堂のシェフ達からすると驚くべき出来栄えのようで、味見をした者達が何だか幸せそうな表情を浮かべていた。
「では、メインの仕上げをしていきます」
そうこうしていると、メインの料理がいい感じに煮込めたので、そこへ生クリームとヨーグルトと小麦粉を混ぜ合わせたものを加え、とろみがつくまで軽く混ぜ合わせながら2分ほど煮込んでいく。
まさかのメイン料理に生クリームとヨーグルトを入れたシュージに、シェフ達はちょっと不安そうな表情を浮かべていたが、フライパンから漂ってくる匂いはとても美味しそうな匂いだった。
「よし、これで完成ですね」
そうして出来上がったのは、鮮やかな赤色をしたコカトリスのパプリカ煮込み。
この料理にした理由としては、やはりシュージの料理と言ったら和食なのかもしれないが、和食はどうしても茶色い見た目になりがちで、これまで見た目重視の食事を取ってきた貴族の子供達には受け入れられないかなと思った事もあり、今回は洋食ベースの昼食を作らせてもらった。
「では、盛り付けを……」
「あ、そうしたら、こういう感じにしませんか?」
それからシェフ達と協力してコカトリスのパプリカ煮込みを量産したシュージは、折角ならと食べ方についても少し提案をし、昼食を食べに来る生徒達を待つのであった。
769
あなたにおすすめの小説
隠れ居酒屋・越境庵~異世界転移した頑固料理人の物語~
呑兵衛和尚
ファンタジー
調理師・宇堂優也。
彼は、交通事故に巻き込まれて異世界へと旅立った。
彼が異世界に向かった理由、それは『運命の女神の干渉外で起きた事故』に巻き込まれたから。
神々でも判らない事故に巻き込まれ、死亡したという事で、優也は『異世界で第二の人生』を送ることが許された。
そして、仕事にまつわるいくつかのチート能力を得た優也は、異世界でも天職である料理に身をやつすことになるのだが。
始めてみる食材、初めて味わう異世界の味。
そこは、優也にとっては、まさに天国ともいえる世界であった。
そして様々な食材や人々と出会い、この異世界でのライフスタイルを謳歌し始めるのであった。
※【隠れ居酒屋・越境庵】は隔週更新です。
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
異世界に召喚されたけど、戦えないので牧場経営します~勝手に集まってくる動物達が、みんな普通じゃないんだけど!?~
黒蓬
ファンタジー
白石悠真は、ある日突然異世界へ召喚される。しかし、特別なスキルとして授かったのは「牧場経営」。戦えない彼は、与えられた土地で牧場を経営し、食料面での貢献を望まれる。ところが、彼の牧場には不思議な動物たちが次々と集まってきて――!? 異世界でのんびり牧場ライフ、始まります!
元Sランク受付嬢の、路地裏ひとり酒とまかない飯
☆ほしい
ファンタジー
ギルド受付嬢の佐倉レナ、外見はちょっと美人。仕事ぶりは真面目でテキパキ。そんなどこにでもいる女性。
でも実はその正体、数年前まで“災厄クラス”とまで噂された元Sランク冒険者。
今は戦わない。名乗らない。ひっそり事務仕事に徹してる。
なぜって、もう十分なんです。命がけで世界を救った報酬は、“おひとりさま晩酌”の幸福。
今日も定時で仕事を終え、路地裏の飯処〈モンス飯亭〉へ直行。
絶品まかないメシとよく冷えた一杯で、心と体をリセットする時間。
それが、いまのレナの“最強スタイル”。
誰にも気を使わない、誰も邪魔しない。
そんなおひとりさまグルメライフ、ここに開幕。
家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~
北条新九郎
ファンタジー
三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。
父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。
ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。
彼の職業は………………ただの門番である。
そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。
ブックマーク・評価、宜しくお願いします。
異世界召喚された俺の料理が美味すぎて魔王軍が侵略やめた件
さかーん
ファンタジー
魔王様、世界征服より晩ご飯ですよ!
食品メーカー勤務の平凡な社会人・橘陽人(たちばな はると)は、ある日突然異世界に召喚されてしまった。剣も魔法もない陽人が頼れるのは唯一の特技――料理の腕だけ。
侵略の真っ最中だった魔王ゼファーとその部下たちに、試しに料理を振る舞ったところ、まさかの大絶賛。
「なにこれ美味い!」「もう戦争どころじゃない!」
気づけば魔王軍は侵略作戦を完全放棄。陽人の料理に夢中になり、次々と餌付けされてしまった。
いつの間にか『魔王専属料理人』として雇われてしまった陽人は、料理の腕一本で人間世界と魔族の架け橋となってしまう――。
料理と異世界が織りなす、ほのぼのグルメ・ファンタジー開幕!
無能扱いされ、パーティーを追放されたおっさん、実はチートスキル持ちでした。戻ってきてくれ、と言ってももう遅い。田舎でゆったりスローライフ。
さら
ファンタジー
かつて勇者パーティーに所属していたジル。
だが「無能」と嘲られ、役立たずと追放されてしまう。
行くあてもなく田舎の村へ流れ着いた彼は、鍬を振るい畑を耕し、のんびり暮らすつもりだった。
――だが、誰も知らなかった。
ジルには“世界を覆すほどのチートスキル”が隠されていたのだ。
襲いかかる魔物を一撃で粉砕し、村を脅かす街の圧力をはねのけ、いつしか彼は「英雄」と呼ばれる存在に。
「戻ってきてくれ」と泣きつく元仲間? もう遅い。
俺はこの村で、仲間と共に、気ままにスローライフを楽しむ――そう決めたんだ。
無能扱いされたおっさんが、実は最強チートで世界を揺るがす!?
のんびり田舎暮らし×無双ファンタジー、ここに開幕!
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。