マッチョな料理人が送る、異世界のんびり生活。 強面、筋骨隆々、非常に強い。でもとっても優しい男が異世界でほのぼの暮らすお話

かむら

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#319-2 学園の食堂②

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 学園の食堂の厨房にお邪魔させてもらったシュージは、早速今日の昼食作りに携わることになった。

 ただ、もう昼食の時間までそう時間が残されていないので、割と簡単に大量に作れるものを作っていく。


「食材は、こちらにしましょうか」

 
 厨房の冷蔵庫を覗いてみると、今日使う予定だったのか、コカトリスの肉が大量にあったので、それを使うことにする。

 コカトリスはかなり良い値段のする高級肉なのだが、そこはやはり貴族学園ということで、食材はどれも最高品質のものばかりのようだ。


「そうしたら、お肉は一口大に切って、あとはこちらの食材を……」


 それからシュージは、周りにいたシェフ達に指示を飛ばして、作業を手伝ってもらっていく。

 今現在、この学園には100名ほどの生徒がおり、教職員の者達もここで食事を取るそうなので、かなりの量を仕込む必要がある。

 ただ、普段からその作業に慣れている食堂のシェフ達の手際は素晴らしく、指示した事をすぐに行なってくれた。


「準備できました!」

「こちらも!」

「ありがとうございます。では、こちらのフライパンで作りますので、見ててください」


 そんなシェフ達の協力により、食材の下処理が済んだので、シュージはまず、大きなフライパンにバターを溶かし、みじん切りした玉ねぎとほんの少量のにんにくを入れ、玉ねぎが半透明になるまで炒める。

 それが済んだら、一口大に切ったコカトリスのもも肉と、1cm角に切ったパプリカ、湯むきして種を取ってこちらも1cm角に切ったトマトを加え、炒めていく。


「次はこちらを入れていきます」


 そう言いながらシュージは、赤色の粉の入った容器を取り出した。

 それを見た周りのシェフの1人が質問をしてくる。
 

「それは何ですか?」

「こちらはパプリカパウダーですね。乾燥させたパプリカを細かく砕いて粉状にしたものです」


 その容器に入っていたのは、シュージお手製のパプリカパウダーで、乾燥させたパプリカの旨みが、これをかけるだけで料理に加わってくれるので、非常に便利な調味料だ。

 それを適量振りかけたら、しっかりと炒め合わせ、水を加えて5分ほど煮込んでいく。

 それを待っている間に、スープの方もシュージが常備しているコンソメ顆粒を使って、スープも作っていく。

 かなり手抜きのコンソメスープだが、これでもここの食堂のシェフ達からすると驚くべき出来栄えのようで、味見をした者達が何だか幸せそうな表情を浮かべていた。


「では、メインの仕上げをしていきます」


 そうこうしていると、メインの料理がいい感じに煮込めたので、そこへ生クリームとヨーグルトと小麦粉を混ぜ合わせたものを加え、とろみがつくまで軽く混ぜ合わせながら2分ほど煮込んでいく。

 まさかのメイン料理に生クリームとヨーグルトを入れたシュージに、シェフ達はちょっと不安そうな表情を浮かべていたが、フライパンから漂ってくる匂いはとても美味しそうな匂いだった。


「よし、これで完成ですね」


 そうして出来上がったのは、鮮やかな赤色をしたコカトリスのパプリカ煮込み。

 この料理にした理由としては、やはりシュージの料理と言ったら和食なのかもしれないが、和食はどうしても茶色い見た目になりがちで、これまで見た目重視の食事を取ってきた貴族の子供達には受け入れられないかなと思った事もあり、今回は洋食ベースの昼食を作らせてもらった。


「では、盛り付けを……」

「あ、そうしたら、こういう感じにしませんか?」


 それからシェフ達と協力してコカトリスのパプリカ煮込みを量産したシュージは、折角ならと食べ方についても少し提案をし、昼食を食べに来る生徒達を待つのであった。
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