マッチョな料理人が送る、異世界のんびり生活。 強面、筋骨隆々、非常に強い。でもとっても優しい男が異世界でほのぼの暮らすお話

かむら

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#323-2 バルジャンとの交流②

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「にしても、やっぱり体を動かすのは良いな! ここんとこ書類仕事ばっかで体を動かす暇もねぇからな」

「なら、ディアナと訓練でもすればいい」

「そこまで動かしてぇとは言ってねぇよ。 リックとかとの訓練ぐらいで十分だ」

「たまには本気を出さないといよいよ鈍るぞ」

「まぁ、一理はあるが…… それでもディアナとはやりたくねぇな」


 どうやらバルジャンもディアナに熱が入ると訓練どころじゃなくなるという事は知っているらしく、ディアナとの訓練にはかなり消極的だった。


「あ、そういやグラマス。ギルマスって昔どんな感じだったんだ?」


 そんなバルジャンに、リックがジルバートの過去について尋ねていった。


「お、気になるのか?」

「うん! ギルマスの昔の話とかあんま聞いた事ないし」

「よーし、なら俺がジル坊の黒歴史を…… って言いたいところだが、こいつは昔からクソ真面目でな。 大きな失敗とかせずに、一つずつしっかりと段階を踏んで強くなったような奴だから、笑えるエピソードとかもないんだよなぁ」

「ギルマス、昔から変わってなかったんだな?」

「まぁ、段階を踏んでくスピードは凄まじくて、あっという間に周りを置き去りにして強くなってったな。 天才が努力するとこんな凄いことになるのかって、思い知らされたぜ」


 多くの冒険者と関わってきたバルジャンからしても、ジルバートは類を見ないくらいの天才だったらしく、バルジャンが師匠として教えていたのもジルバートが10代の頃のほんの数年程だったそうだ。


「ただ、リックもジルバートに負けないくらい才能はあると思うぞ」

「えっ、本当か!?」

「多分、ジル坊が16歳の頃とそんな実力は変わんねぇと思うぞ。ジル坊も20になるまでにありえん速度で強くなってったから、リックも頑張ればもっと強くなれるな」

「そっか……! 俺、頑張るぜ!」

「おお、その意気だ! どんどん強くなって依頼こなせるようになって、俺の負担を減らしてくれ!」

「えー、それが本音?」

「だっはっは! そりゃあグランドマスターからすりゃ、強い冒険者なんていくらでも欲しいからな!」


 豪快に笑いながらそんな事を言うバルジャンだったが、リックの才能を認めているのは間違いなく、今後も孫弟子の様子を見守ろうと内心では思っていた。


「これからの蒼天の風は安泰そうだな、ジル坊!」

「当たり前だ。うちには信念がある者しか入れない。信念があれば、人間どこまででも成長できるからな。各メンバーが成長すれば、自然とギルドも成長していくだろう」

「おーおー、かっこいい事言うじゃねぇか。 どれ、久しぶりにお前も俺と手合わせするか? 昔を思い出してよ」

「ふ、いいだろう。 だが、負けてはやらんぞ?」


 その後、訓練場ではジルバートとバルジャンの手合わせが始まり、その見事な剣戟を歓声を上げながら見守るシュージ達であった。
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