530 / 618
第516話 はるねーちゃんの誕生日
しおりを挟むあまりに危険、すでに亮二お義父さんも何かを吐き出して倒れていた
一応双子と一緒に治癒魔法をかけたが効果がない、毒ではないということだろう
「はるねーちゃん、亮二お義父さんになに食べさせたの?」
「ん、内緒」
スコーンッ!!!
「あんたいい加減にしなっ!!?」
「いたっ!母さん!フライパンは人を!叩くもんじゃ、ないって!かあさ!!んが!!いたたた!!?」
「このバカ娘ぇっ!!!」
フライパンで直子お義母さんにしばかれているはるねーちゃん
何度も失敗するのに言いつけを守らないはるねーちゃんが悪い
隠し味が隠れてもないし、これ入れたら美味しいんじゃない?という発想が壊滅的なのだ
一応なにかを試すのにまずはお義父さんや家族からにして次に他人様としているがそもそも直子お義母さんに教わったとおりに作ろうとしないのが悪い・・肉料理だと成功するのに不思議である
ベルスとオルジュは僕みたいな子供の見かけをしているし以前に僕が救急車で運ばれたときのことを思い出したのだろう、直子お義母さんはすごく怒っている
それにしてももうそんな季節か・・・
はるねーちゃんの誕生日は2月14日だ
バレンタインデー、チョコを女性が男性に贈り、男性はホワイトデーである3月14日にお返しをする風習がある・・・・がうちではそうではない
うちでは『はるねーちゃんの誕生日』として扱われる
年に一度、最も喜ばしい地獄の日だ
あまりにも酷いチョコを作るのでいつからか亮二お義父さんによって僕がチョコを学校で贈る日として成立した日である
僕の作ったチョコを皆の前で渡していた日、はるねーちゃんのチョコを食べるよりも良い
いのちにはかえられない
・・・・僕のいない間に、はるねーちゃんがチョコを作る習慣が復活していたのかもしれない
こっそり聞き込みを開始するとはるねーちゃんは領地のダンジョンで見つけてきた光る石で何かをしていたようだ
魔晶石かな?
あ、わかった・・・ダンジョン産の純度が高いものだったら、よく砕いてすりつぶせば薬としても使える
魔力不足を補うのに噛み砕いて飲み込む人だっている
はるねーちゃんの思考を考えると、そうだな
魔晶石はよくなにかに使われる、魔導具であったり武具であったり装飾品であったり日常品であったり・・・それできっと何かを作ろうとして加工時に出た余ったカケラがもったいないと魔力豊富で健康にも良いことを知ってお菓子に使おうとしたのだ
細かく砕くと魔力が早く抜けてしまう
チョコであれば味が濃いし、混ぜてもきっと美味しい
と、行動したのだと思う
あんな、全身の骨の全てに金槌を振り下ろされるような酷い味のもの、チョコに混ぜるなんて・・・・
ベルスも口を痙攣させながら気絶している、尻尾が膨らんでいて可哀想に
狐の獣人だけあってチョコも良くないかもしれない
黒葉に伝えると3人は現代医療的な措置をすることになった
現代医療において、痛んでしまったものや毒物を食べてしまった場合の対処法がある
まず、危険なそれを吐く
そして煎茶に塩や砂糖を混ぜて飲ませて、また吐かせる
病院であれば胃洗浄などもさせて、脱水症状対策や点滴もするだろう
しかしそんな施設はないし、無理やり数回飲んでは吐かせを繰り返し、なんとか亮二お義父さんは意識を取り戻した
「・・・昔の、直子の料理を、思い出すよ・・・・・・」
「直子お義母さんは昔料理苦手だったの?」
「・・・・・・失言、だった、忘れて・・・・・・・・くれ」
直子お義母さんのご飯は美味しい、お店もやってたしすごく美味しい部類に入ると思う
亮二お義父さんは吐いたチョコが服についていたから脱がせたけど・・・ふらついている
髭にまだ残っていてなんか口周りだけ光っている
「えっと、怒った直子お義母さんがフライパンではるねーちゃん叱ってたから止めてください」
「・・・・・・ふっ・・・・・・・わかった」
亮二お義父さんは白い顔のままふらふらと出ていってしまった、きっとこれから2人の争いを止めに行くのだろう
僕が行くと直子お義母さんが更に怒るからいない方がいい
「なんで遥はチョコなんて作ろうとしてるんですかね?買えばいいのに」
「バレンタインデーがはるねーちゃんの誕生日だからじゃないかな」
「え、そうなんですか!?やだ準備しないと!」
僕も花の準備をしよう
それとプレゼントはいっぱい準備しているけど・・・何か、考えてみる
ふむ、そういえばボブと色々話していた時になにか良いヒントがあったような気がする
「ちょっと向こう行ってくる」
「患者さん見てからにしてください」
「わかった」
「後で何するのか教えて下さいね」
「うん」
ボブとついでにダートにも確認するとやはりプレゼントにも良い、名誉ある素晴らしいことらしい
うむ、決定だ
今年のお誕生日会は海の側の領地でやろう
「いやぁ、それって、うーん・・・・良いのかな?」
「黒葉のももう考えてるよ?」
「ソレハヤメテクダサイ」
「えー」
黒葉には別のが良いのかもしれない
21
あなたにおすすめの小説
99歳で亡くなり異世界に転生した老人は7歳の子供に生まれ変わり、召喚魔法でドラゴンや前世の世界の物を召喚して世界を変える
ハーフのクロエ
ファンタジー
夫が病気で長期入院したので夫が途中まで書いていた小説を私なりに書き直して完結まで投稿しますので応援よろしくお願いいたします。
主人公は建築会社を55歳で取り締まり役常務をしていたが惜しげもなく早期退職し田舎で大好きな農業をしていた。99歳で亡くなった老人は前世の記憶を持ったまま7歳の少年マリュウスとして異世界の僻地の男爵家に生まれ変わる。10歳の鑑定の儀で、火、水、風、土、木の5大魔法ではなく、この世界で初めての召喚魔法を授かる。最初に召喚出来たのは弱いスライム、モグラ魔獣でマリウスはガッカリしたが優しい家族に見守られ次第に色んな魔獣や地球の、物などを召喚出来るようになり、僻地の男爵家を発展させ気が付けば大陸一豊かで最強の小さい王国を起こしていた。
『希望の実』拾い食いから始まる逆転ダンジョン生活!
IXA
ファンタジー
30年ほど前、地球に突如として現れたダンジョン。
無限に湧く資源、そしてレベルアップの圧倒的な恩恵に目をつけた人類は、日々ダンジョンの研究へ傾倒していた。
一方特にそれは関係なく、生きる金に困った私、結城フォリアはバイトをするため、最低限の体力を手に入れようとダンジョンへ乗り込んだ。
甘い考えで潜ったダンジョン、しかし笑顔で寄ってきた者達による裏切り、体のいい使い捨てが私を待っていた。
しかし深い絶望の果てに、私は最強のユニークスキルである《スキル累乗》を獲得する--
これは金も境遇も、何もかもが最底辺だった少女が泥臭く苦しみながらダンジョンを探索し、知恵とスキルを駆使し、地べたを這いずり回って頂点へと登り、世界の真実を紐解く話
複数箇所での保存のため、カクヨム様とハーメルン様でも投稿しています
【1/20本編堂々完結!】自力で帰還した錬金術師の爛れた日常
ちょす氏
ファンタジー
「この先は分からないな」
帰れると言っても、時間まで同じかどうかわからない。
さて。
「とりあえず──妹と家族は救わないと」
あと金持ちになって、ニート三昧だな。
こっちは地球と環境が違いすぎるし。
やりたい事が多いな。
「さ、お別れの時間だ」
これは、異世界で全てを手に入れた男の爛れた日常の物語である。
※物語に出てくる組織、人物など全てフィクションです。
※主人公の癖が若干終わっているのは師匠のせいです。
ゆっくり投稿です。
ダンジョンでオーブを拾って『』を手に入れた。代償は体で払います
とみっしぇる
ファンタジー
スキルなし、魔力なし、1000人に1人の劣等人。
食っていくのがギリギリの冒険者ユリナは同じ境遇の友達3人と、先輩冒険者ジュリアから率のいい仕事に誘われる。それが罠と気づいたときには、絶対絶命のピンチに陥っていた。
もうあとがない。そのとき起死回生のスキルオーブを手に入れたはずなのにオーブは無反応。『』の中には何が入るのだ。
ギリギリの状況でユリアは瀕死の仲間のために叫ぶ。
ユリナはスキルを手に入れ、ささやかな幸せを手に入れられるのだろうか。
異世界召喚されたが無職だった件〜実はこの世界にない職業でした〜
夜夢
ファンタジー
主人公【相田理人(そうた りひと)】は帰宅後、自宅の扉を開いた瞬間視界が白く染まるほど眩い光に包まれた。
次に目を開いた時には全く見知らぬ場所で、目の前にはまるで映画のセットのような王の間が。
これは異世界召喚かと期待したのも束の間、理人にはジョブの表示がなく、他にも何人かいた召喚者達に笑われながら用無しと城から追放された。
しかし理人にだけは職業が見えていた。理人は自分の職業を秘匿したまま追放を受け入れ野に下った。
これより理人ののんびり異世界冒険活劇が始まる。
異世界へ行って帰って来た
バルサック
ファンタジー
ダンジョンの出現した日本で、じいさんの形見となった指輪で異世界へ行ってしまった。
そして帰って来た。2つの世界を往来できる力で様々な体験をする神須勇だった。
魔法使いの国で無能だった少年は、魔物使いとして世界を救う旅に出る
ムーン
ファンタジー
完結しました!
魔法使いの国に生まれた少年には、魔法を扱う才能がなかった。
無能と蔑まれ、両親にも愛されず、優秀な兄を頼りに何年も引きこもっていた。
そんなある日、国が魔物の襲撃を受け、少年の魔物を操る能力も目覚める。
能力に呼応し現れた狼は少年だけを助けた。狼は少年を息子のように愛し、少年も狼を母のように慕った。
滅びた故郷を去り、一人と一匹は様々な国を渡り歩く。
悪魔の家畜として扱われる人間、退廃的な生活を送る天使、人との共存を望む悪魔、地の底に封印された堕天使──残酷な呪いを知り、凄惨な日常を知り、少年は自らの能力を平和のために使うと決意する。
悪魔との契約や邪神との接触により少年は人間から離れていく。対価のように精神がすり減り、壊れかけた少年に狼は寄り添い続けた。次第に一人と一匹の絆は親子のようなものから夫婦のようなものに変化する。
狂いかけた少年の精神は狼によって繋ぎ止められる。
やがて少年は数多の天使を取り込んで上位存在へと変転し、出生も狼との出会いもこれまでの旅路も……全てを仕組んだ邪神と対決する。
封印されていたおじさん、500年後の世界で無双する
鶴井こう
ファンタジー
「魔王を押さえつけている今のうちに、俺ごとやれ!」と自ら犠牲になり、自分ごと魔王を封印した英雄ゼノン・ウェンライト。
突然目が覚めたと思ったら五百年後の世界だった。
しかもそこには弱体化して少女になっていた魔王もいた。
魔王を監視しつつ、とりあえず生活の金を稼ごうと、冒険者協会の門を叩くゼノン。
英雄ゼノンこと冒険者トントンは、おじさんだと馬鹿にされても気にせず、時代が変わってもその強さで無双し伝説を次々と作っていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる