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殺された女
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「それは断る。姉さんは超ド級の人見知りなんだ。かんべんしてくれ」
(彩の意思じゃなくて茂の差し金だろう。真美が何かを思い出したら大変なんだよ。茂だってそれくらいは身体で覚えているはずなのに何故だ)
「可愛い後輩がここまで頼んでいるんだ。話を通すくらいは頼むよ」
茂はそう言って拓郎に頭を下げ、何やら唇を動かした。
(……断ったら退学だってのか。こいつは本当に陰険な野郎だな)
真美にぼかしながら生徒会の話をすると、静かに頷いた。
「その中学生には会ってみたい。どういう女か確かめて、処分する」
翌日、茂と彩だけ、という条件で拓郎は真美を生徒会室に連れて行った。
「先輩! 真美先輩! 私です! 彩です! 会いたかった!」
彩に抱きつかれた真美は、しばらく呆然としていた。
(真美が拒まないとは。目もうつろだし、何かおかしいな……)
「彩ですよ! 先輩に殺された彩ですよ! 思い出してください!」
(彩の意思じゃなくて茂の差し金だろう。真美が何かを思い出したら大変なんだよ。茂だってそれくらいは身体で覚えているはずなのに何故だ)
「可愛い後輩がここまで頼んでいるんだ。話を通すくらいは頼むよ」
茂はそう言って拓郎に頭を下げ、何やら唇を動かした。
(……断ったら退学だってのか。こいつは本当に陰険な野郎だな)
真美にぼかしながら生徒会の話をすると、静かに頷いた。
「その中学生には会ってみたい。どういう女か確かめて、処分する」
翌日、茂と彩だけ、という条件で拓郎は真美を生徒会室に連れて行った。
「先輩! 真美先輩! 私です! 彩です! 会いたかった!」
彩に抱きつかれた真美は、しばらく呆然としていた。
(真美が拒まないとは。目もうつろだし、何かおかしいな……)
「彩ですよ! 先輩に殺された彩ですよ! 思い出してください!」
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