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水色のミカ
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「それじゃ一緒に食堂に行こ。悪いけど手錠するね。いちおうね」
キョウコは長い鎖の手錠を自分の右手首と拓の左手首にかけた。
「気分悪いと思うけど、アタシはタクの監視役だから。ご飯食べ終わったらすぐ外すから我慢してね」
手錠でつながれたまま基地の通路を歩く二人を通行人たちはみな奇異の目で見た。それでもキョウコがにらみつけるとみな一様に目を背けた。
「まずはタクがたべてね。終わったらアタシの番」
タクが見慣れぬ料理を右手で食べていると、正面に女性が着席した。
「アンタがスパイかい? キョウコも物好きだね」
水色の髪の女性は拓を一瞥し、キョウコに向かって微笑んだ。
「ミカ少尉。余計な詮索はやめていただきたい。後で話をしましょう」
「は、了解しました先任軍曹どの。後でいろいろ聞かせていただきます」
ミカと呼ばれた女性は水色の長い髪をひるがえしてその場を去った。
キョウコは長い鎖の手錠を自分の右手首と拓の左手首にかけた。
「気分悪いと思うけど、アタシはタクの監視役だから。ご飯食べ終わったらすぐ外すから我慢してね」
手錠でつながれたまま基地の通路を歩く二人を通行人たちはみな奇異の目で見た。それでもキョウコがにらみつけるとみな一様に目を背けた。
「まずはタクがたべてね。終わったらアタシの番」
タクが見慣れぬ料理を右手で食べていると、正面に女性が着席した。
「アンタがスパイかい? キョウコも物好きだね」
水色の髪の女性は拓を一瞥し、キョウコに向かって微笑んだ。
「ミカ少尉。余計な詮索はやめていただきたい。後で話をしましょう」
「は、了解しました先任軍曹どの。後でいろいろ聞かせていただきます」
ミカと呼ばれた女性は水色の長い髪をひるがえしてその場を去った。
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