突騎兵ロスマンズ

ライン

「いいかエリートの諸君。今日から我々グラスウルフ隊にひよっこが一人加わる。先日何かの間違いで少尉に昇進したタク・トミノだ。まだハエにすらなってないウジ虫坊やだ。申し訳ないが諸君らの愛のムチで瀕死になるまで可愛がってやってくれ。バル少尉にセーブ少尉、貴様らが教育係だ。ラインを組んで徹底的に引きずり回してくれ。以上だ」
メグ少佐が愛用のムチを叩きつけると一同は敬礼で答えた。
「少佐、少佐はトミノ少尉を気に入っておられるのですか？」
イーグがにやにやしながら問いかけるとメグは激怒してムチを振るった。
「死ねカス！　どこの誰がこんなガキンチョ気に入ってるって？　殺すぞ」
イーグは打たれながらも笑顔のままだった。
「演習開始だ！　さっさと発進しないと百叩きだクソヤロウども！」
レオ・セーブ、イーグ・バルに続いて拓は愛車NS７を始動した。