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教会にて

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「……放せ、放さんか、必殺のルビイソバットを食らわすぞ!」
背後から何者かにつまみ上げられたルビイは激しくじたばたしました。
「大丈夫、ボクは何もしないよ、ちょっと話がしたいだけだよ」
背の高い男の子はそう言ってルビイの頭を優しくなでました。
……ぬ? 前にもこんなことがあったかのう?」
暴れるのをやめたルビイは男の子に連れられて村の教会へ行きました。
「……ごめんね。ちょっと強引だったかな、君が目立ってたからね」
ルビイを見下ろして笑った男の子の歯がきらりと光りました。
「うむ、お前もきんきらきんでなかなか目立つ男じゃのう」
「そうなんだ、おかげで王子とか呼ばれちゃって困るんだよね」
男の子は美しい金髪をかき回しながらため息をつきました。
「わからんでもないぞ、私も王女と呼ばれるのに飽きたんじゃ」
ルビイがそう言ったとき、教会に誰かが突入してきました。
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