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君といつまでも

編集者M男の自宅で女同士の冷戦勃発

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「いらっしゃいませA子さん。狭いところですがどうぞごゆっくりウフ~ン」
M男に抱き着きながらA子に微笑みかけたC子を見てA子は唖然とした。
「こらC子さん。離れなさい、ちょっと飲みすぎかな? 大丈夫か?」
真っ赤な顔で自分に抱き着き、A子を見て笑い続けるC子にM男は戸惑った。
「……あの、M男さん。その子って何歳ですか? 可愛いですね」
M男の部屋にそうっと入ったA子は涙をこぼしながらM男に尋ねた。
「は~い! C子は未成年で~す! でもお酒飲んじゃった!」
すっかり酔っているC子はM男の代わりに答え、M男に頬ずりして寝転がった。
「M男さん。未成年にお酒を飲ませていけないことをするんですね。通報します」
A子は泣くのをやめ、携帯電話を取り出して冷静にプッシュを始めた。
「いいですよA子さん。合意の上だし勝手に飲んだのは私だしどうぞどうぞ!」
C子に挑発されたA子はとっさに携帯電話を投げつけ、それがM男に直撃した。
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