魔法熟女三姉妹の物語

北条丈太郎

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変身! 紫ドレスの魔法少女マンデー復活!

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マンデーの小さな体が紫の光に包まれるとマンデーは紫ドレスの魔法少女に変身した。
「カースオン! 呪うわマレトマレトマレトマレト……」
マンデーがステッキを向けると鎧魔法少女たちの動きが一斉に止まった。
「早く! 早くやっつけて! 私の呪いはすぐ消えちゃう!」
マンデーは呪いの言葉を唱えつつマリーとメリーに頼んだ。
「……やるしかないわ姉さん! フルパワーで全員燃やして! あとは任せて!」
マリーはメリーに頼みつつ自らも魔力を全身にみなぎらせた。
「やってやるよ、鎧ごと燃やし尽くす! ファイアグレイト!」
動きを止めている魔法少女たちはメリーの魔法で燃え上がったが、鎧は燃えずに残った。
「……悪いけど成仏してもらうわ! ロックツンドラ!」
メリーに続いてマリーが放った氷結魔法が鎧を凍らせた。すると鎧が一斉にひび割れた。やがて鎧は砕け散り、その中から少女たちの姿が現れた。
「……やっぱり人間。私と同じ人間が中にいた」
少女たちの姿を見たマンデーは嗚咽し、黒い瞳から大粒の涙をぽろぽろとこぼした。
「どいつもこいつも人間の娘だぜ。弱そうな普通の娘じゃねえか。こんなのが鎧を着て戦ってたのかよ、アタイは驚いたっつうかなんか切ないよ」
シーナは倒れている少女たちを一人一人見て回り、そっと顔を触ったが反応はなかった。
「死んだのかこいつら。おい! 魔族男ども! 墓ぐらい作ってやれよ!」
魔族男たちは魔法少女たちの全滅を確認すると地下街に撤退を始めた。
「……姉さん見て。この娘たちの体がだんだん消えていくわ」
言われたメリーが少女たちを見ると、その体が徐々に透明になり、ふっと姿を消した。
「なんだい? 死んだんじゃなくて消えたねえ。どういうからくりなんだ?」
少女たちが消えた場所には光の玉が集まり、やがて暗くなった空へと飛んで行った。
「……おばばに聞いたことがある。魔女にやられた魔法少女の魂は元の世界に帰るって」
マンデーは空に消えていく光の玉を見上げ、涙を流しながらつぶやいた。
「いったん戻りましょう。戦いは終わったからミリーを解放させなくちゃ」
ミリーの名を聞いたメリーは怒りで顔をゆがませ、先頭を切って地下街へ戻った。
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