18 / 21
いちご夢野先生と睦月拓馬
女の大家さんと怪しい感じの拓馬
しおりを挟む
拓馬は準備中の漫画サイトについて、いちご先生と相談できずにイラついていた。
いちご先生に電話をしようかとスマホを手にしたところ、電話がかかってきた。
「睦月さん? 今日は久しぶりにご飯でもどうですか? また多めに作っちゃって……」
電話の相手は拓馬らが住むアパート、ナカザト荘の大家である中里綾子であった。
中里綾子は拓馬の中高生時代の友人の妹であった。ナカザト荘は綾子の兄がしばらく大家をやっていたが、東京へ移住する際、妹に大家を任せた。そういう縁で拓馬はナカザト荘に住んだ。
綾子には夫がいたが、夫は単身赴任中でずっと不在であった。
兄の友人だった拓馬が病気を抱えていると知ってから、本来世話好きの綾子は拓馬の世話をあれこれと焼くようになった。弱視の拓馬が買い物で困っているところを助けたりしていた。そのうち綾子は拓馬の部屋を掃除したり、洗濯の手伝いをすると言って拓馬を喜ばせた。
「……あ、アヤちゃん。それは嬉しいな。喜んでお邪魔するよ。今日のご飯は何かな?」
食事に誘われて元気になった拓馬が部屋を出たとき、近くにいた山川若菜と目が合った。
「なんやアンタ? 気分良さそうやな。飲みにでも行くんか? ウチも行くわ」
「い、いや。ちょっと大家さんの家にね。ちょっと呼ばれたんでね。ちょっとだけ行くんだ」
大家である綾子が暮らす家は拓馬らが住む部屋から階段を降りてすぐの場所にあった。
「なんや? なんでおどおどしてんねん? 大家ってあの女やろ? 怪しいことするんか?」
拓馬の表情を見た若菜は階段を降りる拓馬に続いた。そして拓馬の顔を見てにやにやした。
「そっか、そうやったんやな。睦月は大家と不倫してたんやな。気付かんかったわウチ」
「いやいや、大家さんと俺のこととかは後で話すから、後で若菜さんの部屋に行くから」
拓馬は若菜を手で追い払い、中里家のチャイムを押した。
いちご先生に電話をしようかとスマホを手にしたところ、電話がかかってきた。
「睦月さん? 今日は久しぶりにご飯でもどうですか? また多めに作っちゃって……」
電話の相手は拓馬らが住むアパート、ナカザト荘の大家である中里綾子であった。
中里綾子は拓馬の中高生時代の友人の妹であった。ナカザト荘は綾子の兄がしばらく大家をやっていたが、東京へ移住する際、妹に大家を任せた。そういう縁で拓馬はナカザト荘に住んだ。
綾子には夫がいたが、夫は単身赴任中でずっと不在であった。
兄の友人だった拓馬が病気を抱えていると知ってから、本来世話好きの綾子は拓馬の世話をあれこれと焼くようになった。弱視の拓馬が買い物で困っているところを助けたりしていた。そのうち綾子は拓馬の部屋を掃除したり、洗濯の手伝いをすると言って拓馬を喜ばせた。
「……あ、アヤちゃん。それは嬉しいな。喜んでお邪魔するよ。今日のご飯は何かな?」
食事に誘われて元気になった拓馬が部屋を出たとき、近くにいた山川若菜と目が合った。
「なんやアンタ? 気分良さそうやな。飲みにでも行くんか? ウチも行くわ」
「い、いや。ちょっと大家さんの家にね。ちょっと呼ばれたんでね。ちょっとだけ行くんだ」
大家である綾子が暮らす家は拓馬らが住む部屋から階段を降りてすぐの場所にあった。
「なんや? なんでおどおどしてんねん? 大家ってあの女やろ? 怪しいことするんか?」
拓馬の表情を見た若菜は階段を降りる拓馬に続いた。そして拓馬の顔を見てにやにやした。
「そっか、そうやったんやな。睦月は大家と不倫してたんやな。気付かんかったわウチ」
「いやいや、大家さんと俺のこととかは後で話すから、後で若菜さんの部屋に行くから」
拓馬は若菜を手で追い払い、中里家のチャイムを押した。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる