長いタイトル、くそ喰らえ。

mimikan

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作戦会議をします。1

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シャワー室を出たヨウタは、熱気を帯びてほんのり赤くなった頬と濡れた髪で、幼い美少年のような愛らしさを際立たせていた。

さっぱりとした気分でアヤハの部屋へ向かう。

高級宿の柔らかな絨毯は、彼の静かな足音を優しく吸い込んでいった。

コンコン。ノックを2回。

「どうぞ。入ってきていいわよ」

アヤハの柔らかな声に、ヨウタは扉を開けた。温かい照明と落ち着いた香りに満ちた部屋には、優雅にソファに座るアヤハと、その隣に立つアイの姿があった。

「あれ?アイ来てたの?」

「はい。先にアヤハさんと今後についてお話していやした」

「あれ?アイまた、お酒飲んだの?」

二人の間に漂うただならぬ雰囲気に、ヨウタはぞくりと嫌な予感がする。

「うふふ。ごめんなさい、ヨウタ。少しだけ、我慢してね」

アヤハがにこりと微笑んだ瞬間、ヨウタの足元から魔法陣が広がり、音を立てて無数の光の鎖が体を締め上げた。

「えっ!?ちょ、アヤハ!これって……『バインド』!?」

完全に身動きを封じられ、ヨウタはうろたえる。

アイは微動だにせず、ただ静かにその様子を見守っていた。

「ごめんなさいね。でも、これは作戦の一つなの。ヨウタは反対すると思うから少し強引だけど、これしかないかと思って」

「……何を言ってるんだよ?説明してくれよ!」

アヤハは首をこてんと傾ける。

「そうね、本題に入りましょう。アイ、説明をお願い」

促されたアイは、ヨウタにちらりと視線を向けると、静かに口を開いた。

「我々にはクリアすべき課題がありやす。それは、裏社会と貴族社会を繋ぐ内通者の特定と、その動向を探ることでやんす」

アイの言葉に、ヨウタはごくりと唾を飲み込んだ。

「その内通者が現れる場所は、『熱血の湯』という銭湯よ。知ってる?」
アヤハが言葉を付け加える。

「あぁ、街の東の外れにある銭湯だよね?」

「そう。そこに、その内通者が来るらしいの。特徴的な入れ墨があるの。それが私たちの特定の手がかりよ」

「はいはい、入れ墨ですか……。どんなものなんですか?」

ヨウタの問いに、アイが答える。

「『鎖と歯車』を組み合わせた紋様です。歯車は裏社会の強固な組織、また見えない繋がりを象徴していやす。この入れ墨を持つ者は、その組織の中でも相当な地位にあると推測されていやす、組織の名前は忘れやした。。」

ヨウタはへぇと感心する。

「アヤハさん。それは分かったけど……どうして僕がこんなに身動きを封じられてるわけ!?」

怒りをにじませたヨウタの疑問に、アヤハはまたもやにっこり笑った。

「それは、ヨウタの役割があるからよ。その銭湯自体は普通の銭湯。でもね、男湯がちょっと有名なの」

「そうなの?……」

「ええ、そうなの。まずは内通者の情報を整理するわ。アイの調べだと内通者は入れ墨を太ももに入れているの」

「なるほどね、だから銭湯で確認するんだね」

ヨウタがうんうんと頷くと、アヤハは続けた。

「毎週金曜日の18時過ぎに内通者は現れるらしいわ。だからそこを狙うの」

「分かったよ。そこで内通者を特定して尾行や監視をする流れだね」

「それで、僕が拘束されてる理由がまだ分からないのだけど?」

「そう!そこなのよ!今回の最大のポイントは!内通者はどうやら男好きらしいのよ」

アヤハが真剣な表情でぐっと身を乗り出す。

「へー。それがどうしたの?」

ヨウタはきょとんとした。
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