長いタイトル、くそ喰らえ。

mimikan

文字の大きさ
27 / 76

3話 新たな出会い5

しおりを挟む
フィオナが立ち上がろうとしたが、僕がそれを制した。

「僕が行くよ。男同士で話せば、何とかなるかもしれない。それに、フィオナを危険に巻き込むわけにはいかない。」

フィオナは少し顔を赤らめ、「フォイは次のクエストでB級に上がる予定の実力者よ。気を付けて」と、心配そうに言った。

​僕がフォイの元に向かう間も、彼は挑発し続けていた。

「おいおい、そんなに皆の前でボコられるのが恥ずかしいのか?デカいだけのデクの棒かよ?ダンジョンでもたまたまお宝を見つけただけだろ?運が良かったなぁ?」

​そこに割って入り、僕はフォイに声をかけた。

「ここは店だ。落ち着いてくれ。」すると、ロストコインのメンバーが皆、警戒し一斉に立ち上がった。

フォイは僕の方を向いて、「お前は自警団の7光のガキじゃねえか。なんだ最近ちょっと活躍したからってヒーロー気取りかよ!」と、嘲笑うように言った。

​ミナトと呼ばれていたイケメンが「なんだ?お前もまとめてぶっ飛ばしてやるから外に出ろよ」と、再びフォイに詰め寄ろうとした。

副団長のミサキがミナトの腕を掴み、必死に引き止める。

そのとき、小柄な少女ヒナがユウトとミナトの間に割って入った。両手両足を大きく広げ、二人の視界を遮る。

「もう、あんたたちやめなさいよ! どんだけ迷惑かけるのよ!」

彼女の高い声が、酒場中に響き渡る。だが、男たちは互いを睨みつけ、一向に動く気配を見せない。

​ヒナは一歩前に踏み出し、フォイに向かって再度叫んだ。

「やめなさいよ!」

フォイは「黙れ!」と言い放ち、ヒナの華奢な体を強く押した。

「きゃっ!」

悲鳴を上げて尻もちをつくヒナ。

その瞬間、ユウトの皮膚がチクッと痺れるような感覚に襲われた。まるで魔物が魔力を溜め込んでいるような、尋常ではない気配。

​どこかで、低く切羽詰まった声が聞こえた。

「マズイ」

ユウトが目をやると、副団長のミサキが下半身をねじり、蹴りの体勢に入っていた。

次の瞬間、団長のゴウキがフォイとユウトの前に立ちはだかり、その巨体で視界を遮る。

「シュッ」

風を切る音が聞こえた。

直後、ユウトの目の前は真っ暗になった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

もしかして寝てる間にざまぁしました?

ぴぴみ
ファンタジー
令嬢アリアは気が弱く、何をされても言い返せない。 内気な性格が邪魔をして本来の能力を活かせていなかった。 しかし、ある時から状況は一変する。彼女を馬鹿にし嘲笑っていた人間が怯えたように見てくるのだ。 私、寝てる間に何かしました?

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜

深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。 処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。 なぜなら彼女は―― 前世で“トップインフルエンサー”だったから。 処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。 空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。 タイトルは―― 『断罪なう』。 王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。 すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、 国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。 そして宣言される、前代未聞のルール。 支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。 処刑台は舞台へ。 断罪はエンタメへ。 悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。 これは、 処刑されるはずだった悪役令嬢が、 “ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。 支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、 それとも――自由か。

国外追放だ!と言われたので従ってみた

れぷ
ファンタジー
 良いの?君達死ぬよ?

断罪後のモブ令息、誰にも気づかれずに出奔する

まる
ファンタジー
断罪後のモブ令息が誰にも気づかれないよう出奔して幸せを探す話

処理中です...