輪廻転生

赤松康祐

文字の大きさ
1 / 1

回向

しおりを挟む
 私は何者でしょうか?
 
 教えて下さい、 、 、

 三千世界の仏よ、私は何故此の世に

 生を授かり今生を生きているのか

 教えて下さい 、 、 、

 私は妻の貞節を尽くしてきました。

 それなのに...余りにも酷すぎる、、、

 私は今、ペシミズムの境地に陥って

 います。

 ああ、私が築き上げてきたものは砂上

 の楼閣さながらの、体裁上仕立て上げ

 られた、偽りの愛であったのか!

 私は昨日、見てしまったのです。

 いつもより早く帰途についた私は、

 襖の間から妻が見知らぬ男に快感を

 求めている浅ましき姿を!

 この事実を知った私は、妻に対して、

 激しい憎悪の念を抱きました。

 そして、取り返しのつかないことをして

 しまいました。

 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 

 私は妻を殺めたのです!

 妻は私に疚しきことはしておらぬと最後

 まで訴えかけてきました。

 しかし、私の愛はとてつもなく強いもの

 で、頭ごなしにそれを否定してしまった

 のです。

 ああ、もうどうしようもありません!

 こうなった以上、私は妻にそっと

 寄り添い、永遠の眠りに就き、

 来世での妻との永遠の愛を祈ろうと

 思います。

 ナムアミダブツナムアミダブツナムアミ

 ダブツナムアミダブツナムアミダブツ.......

 ウグヌ...ググ..................................................

 キュルキュル.....ククク...............
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

三十年後に届いた白い手紙

RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。 彼は最後まで、何も語らなかった。 その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。 戴冠舞踏会の夜。 公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。 それは復讐でも、告発でもない。 三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、 「渡されなかった約束」のための手紙だった。 沈黙のまま命を捨てた男と、 三十年、ただ待ち続けた女。 そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。 これは、 遅れて届いた手紙が、 人生と運命を静かに書き換えていく物語。

不倫の味

麻実
恋愛
夫に裏切られた妻。彼女は家族を大事にしていて見失っていたものに気付く・・・。

貴方の側にずっと

麻実
恋愛
夫の不倫をきっかけに、妻は自分の気持ちと向き合うことになる。 本当に好きな人に逢えた時・・・

還暦の性 若い彼との恋愛模様

MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。 そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。 その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。 全7話

真面目な女性教師が眼鏡を掛けて誘惑してきた

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
仲良くしていた女性達が俺にだけ見せてくれた最も可愛い瞬間のほっこり実話です

予言姫は最後に微笑む

あんど もあ
ファンタジー
ラズロ伯爵家の娘リリアは、幼い頃に伯爵家の危機を次々と予言し『ラズロの予言姫』と呼ばれているが、実は一度殺されて死に戻りをしていた。 二度目の人生では無事に家の危機を避けて、リリアも16歳。今宵はデビュタントなのだが、そこには……。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

不倫妻への鎮魂歌 ―サレ夫が選んだ、最も残酷で静かな復讐―

MisakiNonagase
大衆娯楽
「サレ夫、再生。不倫妻、転落。──その代償は、あまりに重い。」 「嘘で塗り固めた20年より、真実で歩む明日がいい。」 失って初めて気づく、守られていた日々の輝き。 46歳の美香にとって、誠実な夫と二人の息子に囲まれた生活は、退屈で窮屈な「檻」だった。若い男からの甘い誘惑に、彼女は20年の歳月を投げ打って飛び込んだ。 しかし、彼女が捨てたのは「檻」ではなく「聖域」だったのだ。 不倫、発覚、離婚、そして孤独。 かつての「美しい奥様」が、厚化粧で場末のスナックのカウンターに立つまでの足取りと、傷つきながらも真実の幸福を掴み取っていく夫・徹の再生を描く。 家族とは何か、誠実さとは何か。一通の離婚届が、二人の人生を光と影に分かつ。

処理中です...