異常性癖

赤松康祐

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快楽

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 私は異常でしょうか?
 今日の今日まで私は人が死ぬ場面に直面することを切に願い、また、頭の中だけでそんな妄想を膨らませてはニヤリと不吉な笑いを浮かべるのでした。
 ああ、人を殺めたい!
 私はこの欲求を押さえられなかったのです!
 あれは、満月の夜でしたか、私はいつものように人が死ぬるのを思い浮かべては含羞を含んだ笑いと共に自分の欲求が満たされないのに甚だしい不満を感じておりました。(いつもこうなのです)
 うう.....、私はこの日ばかりはこの欲求を押さえきれなかったのです。
 何たる不始末!
 夜の真っ暗闇の住宅街をぶらぶら散歩しておりましたら、差し向かいに、弱冠20歳くらいでしょうか?1人の若い青年が徒歩より来にけるに、深夜の落莫とした空気に激しい寂寥感を覚えていた私は、彼に声をかけました。
「やあ、どうも。学生さん?」
 一瞬彼は動揺の色を見せましたが直ぐに立ち直って、
 「はい、大学二年生です。」
 「ははあ、今日は冷えますナ」
 「ええ、もう6月ですのに、やけに冷える」
 彼ははっきりとした口調で受け答えました。
 「お兄さん、唐突だけど、マゾヒストかね?」
 「え?はあ.....」
 「おじちゃん、サディスティックなこと するのが好きなんだね」
 そういった刹那、私は毎晩、睡眠を惜しんで拵えた、縄を取り出し、彼の首元へと結び付けました。彼は苦悶の表情を浮かべ、
 「ああ.....く、くるしい、た、たすけてえ..........」
 彼はそう言いながら、首をくたっとさせました。もう、それが私にとっては堪らなく、思わず相好を崩し、笑いに笑い通したのです。
 「ニヒヒヒヒヒ、ウヒ、ウヒヒヒヒヒリヒヒヒ、ヒッククク、クチュクチュ、ブヒヒヒヒヒハヒ、..........ゲホッゲホッ、フフフフフフフフフフフフフフフ.................」
 深更の静謐な空間に奇妙な私の笑い声は止まることを知らぬのでした.....。
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