異常性癖

赤松康祐

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尋問

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 私は、どうやら、どこいらかの、大学病院の実験室に放り込まれておるようです。
 毎朝決まった時間になったら、白衣の、中年男が、逐一、具合を聞いてきおるのです。
 今日は吐き気はございませんか、などと、馬鹿に丁重な物言いをするものだから、つい、吹き出しそうになるのを、押さえながら、私は、しわがれた、ハスキーな声で、ええ、お陰様でなどとやるものですから、もう、自分が、何者なのかいよいよ分からなくなるものを、まるで、居候三杯目にはそっと出しさながらの態で、仰仰しく、押しいただく私の醜態といったら!
 兎に角、私は、自己の同一性を早く見出ださねばならぬのです.....。
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