あなたがいなくても私は大丈夫

卯月

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第1章~開きかけた扉~

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桜もまだ咲かない3月
来月には3年生だ
高校生活を楽しめだの3年らしく~とか言われるのにももううんざりだ
私は吉村真希。真希ちゃんとかマッキーとか言われてる。
友達のまいまいこと佐藤舞とは幼なじみだ。
毎日まいまいとおしゃべりして、ご飯食べて、遊んで、また話して、放課後は遊ぶ
この暮らしが私にとっての幸せで誰にも崩されることは無いだろう。
放課後、いつものように
「まいまい~バーガー店行こ~」
と耳にこびりつくぐらい言った言葉。
いつもなら「OK真希今日はチーズバーガーね」
だの返ってくるはずだが今回は違った。
「今日は弟を迎えに行くからパス!ごめんね」
と返ってきた。
まいまいの家庭は親がシングルマザーで、たまに弟を迎えに言ってるらしい
仕方なく1人で帰っていると、
「ねぇねぇそこの女の子ぉ一緒に遊ばない?」
と、ナンパをされた
人生で初めてだった    
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