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前編
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「お前は追放な」
軽い調子で告げられたそのセリフに、ソニアは目を瞬かせた。
「……はい?」
「追放。しょうがないだろ、定員オーバーなんだから」
尚も軽く言っているのは、このパーティーのリーダーだ。彼の横では3人の美少女が頷き、早く出ていけとばかりにソニアを睨んでいる。新入りの美少女だけがリーダーの後ろで申し訳なさそうな顔をしていた。
冒険者パーティーの定員は5人。最初はリーダーとソニアの2人で組んでいたが、リーダーが美少女ばかりパーティーに入れ、ハーレムパーティーと化してしまった。そして今日、リーダーが奴隷美少女を買ってパーティーに入れようとしたことで、定員オーバーとなった。
「何で私?」
初期メンバーなのにおかしいと思って尋ねたソニアに、リーダーはこともなげに答える。
「好みじゃなくなったから」
「……私が抜けて大丈夫?」
心の底から心配してそう尋ねたが、リーダーは鼻で笑うだけだった。
ソニアは仕方なくその場を去る。しかし、やはり心配だ。何故なら先ほどまでいたあのパーティー、今まで何もしてこなかったからである。
ダンジョン内では、索敵も罠探知も戦闘も、全てソニアがやっていた。リーダーは美少女とイチャイチャしているだけで、たまにお宝を見つけては子供のようにはしゃいでいた。依頼を取るのも金銭管理も遠征時の夜営の用意も全てソニアがしていたのだが、リーダーは美少女といちゃつくのに忙しくて何も理解していなかったらしい。
新しく入った子が有能であることを願うばかりだ。
軽い調子で告げられたそのセリフに、ソニアは目を瞬かせた。
「……はい?」
「追放。しょうがないだろ、定員オーバーなんだから」
尚も軽く言っているのは、このパーティーのリーダーだ。彼の横では3人の美少女が頷き、早く出ていけとばかりにソニアを睨んでいる。新入りの美少女だけがリーダーの後ろで申し訳なさそうな顔をしていた。
冒険者パーティーの定員は5人。最初はリーダーとソニアの2人で組んでいたが、リーダーが美少女ばかりパーティーに入れ、ハーレムパーティーと化してしまった。そして今日、リーダーが奴隷美少女を買ってパーティーに入れようとしたことで、定員オーバーとなった。
「何で私?」
初期メンバーなのにおかしいと思って尋ねたソニアに、リーダーはこともなげに答える。
「好みじゃなくなったから」
「……私が抜けて大丈夫?」
心の底から心配してそう尋ねたが、リーダーは鼻で笑うだけだった。
ソニアは仕方なくその場を去る。しかし、やはり心配だ。何故なら先ほどまでいたあのパーティー、今まで何もしてこなかったからである。
ダンジョン内では、索敵も罠探知も戦闘も、全てソニアがやっていた。リーダーは美少女とイチャイチャしているだけで、たまにお宝を見つけては子供のようにはしゃいでいた。依頼を取るのも金銭管理も遠征時の夜営の用意も全てソニアがしていたのだが、リーダーは美少女といちゃつくのに忙しくて何も理解していなかったらしい。
新しく入った子が有能であることを願うばかりだ。
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