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卒業
その4 卒業 7
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2両編成のディーゼルカーのドアから鷹野駅のホームに降り立つと柔らかな春の日差しにはかすかな温かみがあったけれど吹く風はまだ肌に冷たかった。
僕は駅舎のあるホームからは一番離れているローカル線の発着ホームから跨線橋を渡って改札のある山北本線下りのホームに向かって歩いて行った。
跨線橋の上から見渡してみるとホームの端や線路の外側の狭い道路のあちこちには数日前、大雪が降った時に積み上げられた雪がまだ解けずに残ったままだった。
僕は改札を抜け駅舎の外に出て、そこからすっかり見慣れた鷹野駅前の風景を眺めた。
僕はもう長い間、高校を卒業してこの街から遠く離れる事ばかりを考え続けていたのだけれども、実際にその日が間近になって来ると、やはりずっと見続けてきた目の前の風景には様々な思いが込み上げてくる。
本数の少ないローカル線の列車にタイミング良くすぐに乗れたりしたので、思っていたよりも早く鷹野の街まで来る事が出来、久々原綾と約束した4時までにはまだ30分以上の時間があった。
僕は彼女と待ち合わせている喫茶店のある駅前通りの方にはすぐには向かわず、バスセンターの裏手のスナックや居酒屋とかの飲食店が入った雑居ビルが並んだ路地の方へ歩いてみた。
その1画にある3階建てのビルの前にジュラルミン製の大楯を手にしたフル装備の機動隊員が2人立っているのが見えた。
ビルの2階部分には久々原商事という看板が掲げられている。
丸石組系2代目山北棚原組の2次団体である久々原組が所有し事務所を構えているビルだ。
久々原組、組長久々原勇次は山北棚原組初代、棚原組長が引退し2代目に代替りした時に、山北棚原組若頭補佐から若頭に昇格した。
ニュースによれば今年1月の下旬、山南地方のある都市の繁華街飲食店で反丸石組系の西侠会傘下の熊川組組員が店内での口論から山北棚原組の組員を刺殺、その後、両組の上部団体である、丸石組と西侠会をも巻き込んだ抗争に発展しつつあるという。
僕はビルの入口前に張り付いた機動隊員達の前を通り過ぎ、そのまま路地からアーケード商店街の中に入って駅前通りの方に出て通りを駅とは反対方向に歩いて、久々原綾と会う約束をした市役所近くの比較的静かな場所にある喫茶店に向かった。
僕は駅舎のあるホームからは一番離れているローカル線の発着ホームから跨線橋を渡って改札のある山北本線下りのホームに向かって歩いて行った。
跨線橋の上から見渡してみるとホームの端や線路の外側の狭い道路のあちこちには数日前、大雪が降った時に積み上げられた雪がまだ解けずに残ったままだった。
僕は改札を抜け駅舎の外に出て、そこからすっかり見慣れた鷹野駅前の風景を眺めた。
僕はもう長い間、高校を卒業してこの街から遠く離れる事ばかりを考え続けていたのだけれども、実際にその日が間近になって来ると、やはりずっと見続けてきた目の前の風景には様々な思いが込み上げてくる。
本数の少ないローカル線の列車にタイミング良くすぐに乗れたりしたので、思っていたよりも早く鷹野の街まで来る事が出来、久々原綾と約束した4時までにはまだ30分以上の時間があった。
僕は彼女と待ち合わせている喫茶店のある駅前通りの方にはすぐには向かわず、バスセンターの裏手のスナックや居酒屋とかの飲食店が入った雑居ビルが並んだ路地の方へ歩いてみた。
その1画にある3階建てのビルの前にジュラルミン製の大楯を手にしたフル装備の機動隊員が2人立っているのが見えた。
ビルの2階部分には久々原商事という看板が掲げられている。
丸石組系2代目山北棚原組の2次団体である久々原組が所有し事務所を構えているビルだ。
久々原組、組長久々原勇次は山北棚原組初代、棚原組長が引退し2代目に代替りした時に、山北棚原組若頭補佐から若頭に昇格した。
ニュースによれば今年1月の下旬、山南地方のある都市の繁華街飲食店で反丸石組系の西侠会傘下の熊川組組員が店内での口論から山北棚原組の組員を刺殺、その後、両組の上部団体である、丸石組と西侠会をも巻き込んだ抗争に発展しつつあるという。
僕はビルの入口前に張り付いた機動隊員達の前を通り過ぎ、そのまま路地からアーケード商店街の中に入って駅前通りの方に出て通りを駅とは反対方向に歩いて、久々原綾と会う約束をした市役所近くの比較的静かな場所にある喫茶店に向かった。
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