次期国王様の寵愛を受けるいじめられっこの私と没落していくいじめっこの貴族令嬢

さら

文字の大きさ
11 / 14

11~13

しおりを挟む
第11話 “ざまあ”の先にあるもの


 民政協議会の創設から半年後――王国はゆっくりと、しかし確実に変わり始めていた。王宮と民との距離はかつてなく近づき、意見は直接王妃宛てに届けられるようになった。かつては届かなかった小さな声が、今では王国の方針を左右する力になっている。
 人々は笑顔を取り戻し、街の空気は柔らかく、穏やかになっていた。

 そんなある日、わたしは地方の小都市を視察していた。新しい教育施設の開設式典への出席と、現地の民の声を聞くためだ。王宮の重いドレスではなく、簡素な紺色の外出服を身につけ、帽子をかぶって馬車を降りると、待ち受けていた人々が一斉に歓声を上げた。

「王妃様だ!」
「本当に来てくださったんだ!」
「ありがとう! 学校ができて、子どもたちが勉強できるようになったよ!」

 その言葉に、胸がじんわりと熱くなる。子どもたちの笑顔、年配者の深いお辞儀、母親たちの涙――それはわたしがこの地に“ただの王族”として来たのではなく、“彼らと共に生きる者”として迎えられている証だった。

「皆さん、ありがとう。今日こうしてここに立てているのは、皆さんの声があったからです」

 挨拶を終えると、一人の少年が勇気を出したように前へ進み出た。

「王妃様! ぼく、字が読めるようになったんです! 将来は、王宮で働きたいです!」

 その目はまっすぐで、濁りひとつなかった。
 わたしはその小さな手を取って、静かに微笑む。

「ええ、きっと叶いますわ。あなたが努力を続ければ、いつか必ず王宮の扉は開かれます」

「ほんとですか!?」

「ええ、約束します」

 少年の瞳が希望で輝いた。あの頃のわたしも、こんな未来を夢見ていたのかもしれない――けれど、夢すら許されなかった。
 だからこそ、今こうして“夢を信じられる子ども”を増やせていることが、心から嬉しかった。



 式典のあと、市場を散策していたとき、思いがけない人影を見つけた。
 質素な商人の服を着た女性が、子どもたちに読み書きを教えている。声をかけようとして――その顔を見て、息を呑んだ。

「……セリーヌ?」

 彼女は振り返り、わたしを見て驚いたように目を見開いた。
 以前のような濃い化粧も、派手な宝飾もない。だがその瞳は、かつてよりずっと澄んでいた。

「レティシア……来てくれたのね」

「あなた、ここで何を?」

「今はね、この街で読み書きの教室を開いているの。最初は“公爵家の娘がなぜ”って笑われたけれど、今は少しずつ人が集まってきているのよ」

 その言葉に、胸がじんわりと温かくなった。
 彼女は落ちぶれたのではなかった。過去を背負い、それでも前を向こうとしていたのだ。

「……素敵ですわ。とても、あなたらしいと思います」

「昔のわたしなら、こんなこと“負け犬の仕事”だと思っていた。でも今は違うの。子どもたちが初めて文字を書けたときの笑顔、それを見るたびに思うの。――これが“生きる”ってことなんだって」

 彼女の声は穏やかで、どこか誇らしげだった。
 わたしは、気づかぬうちに微笑んでいた。

「わたしたち、どこか似ているのかもしれませんね」

「そうかもしれないわね。……あなたは“王妃”として人を導き、わたしは“教師”として人を支える。立場は違っても、きっと目指しているものは同じ」

 かつて互いを憎み合い、見下し合っていたふたりが、今はこうして穏やかに言葉を交わせる。
 それが、何よりの“ざまあ”だと思った。勝ち負けでも、優劣でもない。お互いが“変わった”という事実そのものが、最大のざまあなのだ。



 日が暮れるころ、王都へ戻る馬車の中で、アレクシスがわたしに尋ねた。

「久しぶりに会ったセリーヌ嬢は、どうでしたか?」

「驚きました。……彼女、とても穏やかな顔をしていましたわ」

「人は、変わろうと思えば変われるのです。あなたも、彼女も」

「ええ。だからこそ、きっとこの国も変わっていけるのでしょうね」

「それは、あなたが“人を信じる力”を教えてくれたからですよ」

 その言葉に、胸が熱くなる。
 “ざまあ”という言葉に囚われていた自分は、もうどこにもいなかった。今のわたしは、ただ未来を信じて歩き続けるだけだ。



 夜、王宮のバルコニーに立つと、月が静かに空を照らしていた。
 風が頬を撫で、遠くで子どもたちの笑い声が響いている。かつてのわたしは、その笑い声を“遠い世界の音”だと思っていた。
 でも今は違う。それは、わたしが“守るべき音”だ。

「アレクシス。ねえ、わたしたち、もっと先へ行けると思うのです」

「ええ。きっと、どこまでも」

「“ざまあ”の先にあるのは、幸福ですわ。勝つとか、負かすとか、そういうことじゃなくて……ただ、人が笑って生きられる世界」

「そして、あなたと私が共に創っていく世界ですね」

 月明かりの下で手を取り合う。
 それは、あの日とはまったく違う握手だった。屈辱や復讐から始まった道は、いまや希望と愛へと続いている。

 “ざまあ”の物語は、ここで終わりではない。
 むしろ、ここからが本当の始まりなのだ。

 この手を離さず、わたしは歩き続ける。
 ――かつての涙を、未来の笑顔に変えるために。



第12話 新たな日々のはじまり


 春が終わり、夏の風が王都を包み込む季節がやってきた。街の市場には熟れた果実が並び、子どもたちは川辺ではしゃぎ、広場では新しい政策について人々が熱心に語り合っている。王妃としての生活は慌ただしく、息をつく暇もないほどの日々だが――それでも、わたしの心はかつてないほど満たされていた。

 朝、王宮の執務室で書類を整理していると、アレクシスが窓際から声をかけてきた。彼は穏やかな笑みを浮かべながら、手に一通の書簡を持っている。

「レティシア、今日は少し特別な日ですよ」

「特別な日、ですか?」

「ええ。民政協議会の第一期生たちが、今日から正式に“王政顧問”として任命されるんです。君が提案してくれた制度が、いよいよ国の一部として動き始めますよ」

 胸がじんわりと熱くなる。
 ただの“提案”だったものが、今や国を動かす仕組みになり、人々の未来を形作っている――それは、言葉にならないほどの感動だった。

「……本当に、ここまで来たのですね」

「そうです。すべて、あなたの信念が導いた結果です。民の声を信じ、人を信じ、自分を信じる――それがどれほどの力を持つか、あなたが証明してくれました」

 アレクシスの言葉に、胸の奥がじわりと温かくなる。
 あの頃、“信じても無駄”だと笑われ続けたわたしが、今は“信じる力”で国を動かしている。どれほどの遠回りだったとしても、この道は間違っていなかったのだと、今ならはっきり言える。



 昼過ぎ、王政顧問任命式の式典が始まった。王宮の大広間には各地から集まった市民代表が並び、その表情は誇らしげで、そして少し緊張している。壇上に立つわたしの姿を見つめる瞳には、不安ではなく“信頼”が宿っていた。

「皆さま、本日はお集まりいただきありがとうございます。わたしたちは今、新しい時代の入り口に立っています。王が民を導くだけでなく、民が王と共に未来をつくる時代――それが、今日から始まるのです」

 会場が静まり返る。
 わたしの声は、嘘偽りのない本心だった。民を“下”と見下すのではなく、“共に歩む仲間”として見る。それは、かつてのわたしがずっと望んでいた世界だった。

「どうか、恐れずに声を上げてください。失敗を恐れずに、意見をぶつけてください。わたしも、陛下も、皆さまの声と共に未来をつくっていきます」

 言葉が終わると、会場から大きな拍手が湧き上がった。
 その音は、あの日の嘲笑とはまったく違う。これは、希望と信頼と、未来への約束の音だった。



 式典が終わったあと、王宮の廊下を歩いていると、ひとりの女性が近づいてきた。地味な服装で、どこか見覚えがある顔――セリーヌだった。

「……あなたが、ここまでの仕組みを作るなんて。昔のわたしには想像もできなかったわ」

「ありがとう、セリーヌ。でも、これはわたしひとりの力じゃない。多くの人の声があったからこそ、ここまで来られたのです」

「ふふ……“声”ね。昔のわたしは、声を押しつぶすことで自分の価値を保とうとしていた。けれど、声を受け止めるほうが、ずっと難しいし、ずっと強いことなのね」

「あなたも変わりましたわね」

「ええ、きっとあなたに出会わなければ、今のわたしはいなかった」

 静かに言葉を交わすふたりの間には、もはや過去のような憎しみはない。代わりにあるのは、互いの歩んできた道への“敬意”だった。

「……ねえ、レティシア。わたしにもできるかしら。誰かの未来を、少しでも変えること」

「もちろんですわ。あなたには、その力がある」

 その瞬間、彼女は涙ぐんだ。かつて見下ろしていた相手からの“信頼”が、何よりも重く、温かかったのだろう。



 夕刻、バルコニーから街を見下ろす。人々の声が遠くまで響き、商人たちが店を広げ、子どもたちが駆け回っている。
 ――それは、ただの“王国”ではない。王と民が共に生きる“家族”のような国の姿だった。

「アレクシス。ねえ、わたしたち、少しはこの国を変えられたのでしょうか?」

「少しどころか、大きく変えましたよ。あなたがいたから、この国は“未来”を選べたのです」

「わたしが?」

「ええ。かつて“いじめられっこ”だった少女が、今は国の未来を照らす灯火になっている。……それは、奇跡でも偶然でもありません。あなたが諦めなかった結果です」

 彼の言葉が心の奥まで沁みていく。
 ――そうだ、わたしは諦めなかった。どれだけ傷ついても、何度踏みにじられても、絶対に立ち上がることをやめなかった。その選択が、今を創ったのだ。

「……ありがとう、アレクシス。あなたがいてくれたから、ここまで来られました」

「私も同じです。あなたと出会わなければ、今の私も、この国もありませんでした」

 静かな夜風が吹き抜ける。
 見上げれば、星々がまるで祝福するようにきらめいていた。



 あの日、「ざまあ」と言ってやりたかった人たちの顔は、もう思い出せない。
 勝ちたいと思っていた過去は、今ではただの通過点にすぎない。
 ――本当の勝利は、誰かを踏みにじることではなく、誰かと手を取り合って未来へ進むことなのだ。

 これからも、わたしの道は続いていく。
 愛する人と共に、民と共に、そして過去の自分と共に。

 “ざまあ”の物語は終わった。
 これから始まるのは、“幸福”の物語だ。

 ――永遠に続く、光の物語が。



第13話 「未来はここから」


 王妃としての日々は、季節が移り変わっても慌ただしさを増すばかりだった。民政協議会は着実に機能し、各地から寄せられる声は、もはや紙束では収まりきらないほどの量になっていた。教育制度の改善、貧困地域への支援、新しい産業育成の提案――どれもが、王国を確実に前へと押し出している。

 それでも、わたしは毎朝欠かさず“原点”に戻る習慣を続けていた。王宮の裏庭にある、静かなバラ園で過ごす時間だ。ここは、アレクシスと初めて未来について語り合った場所。どんなに忙しくても、ここに来ると不思議と心が落ち着く。

 その日も、わたしが花々の間を歩いていると、アレクシスが後ろから現れた。朝日を背にした彼の姿は、初めて出会った頃と何も変わらない――いや、今はその瞳の奥に“国を共に背負う者”としての深い信頼が宿っていた。

「こんなところにいたのですか、王妃殿下」

「ええ。ここに来ると、初心を思い出せるのです。どれほど国が変わっても、わたしは“民と共にある”という気持ちだけは忘れたくありませんから」

「――それが、あなたの強さです。だからこそ、民はあなたを信じている」

 アレクシスはわたしの隣に立ち、静かに花々を見つめた。風が吹き、バラの香りがふたりを包む。

「レティシア、今日の評議会で一つ話し合いたい提案があります。新しい“市民議会”の設立についてです」

「市民議会……ですか?」

「ええ。協議会は民の声を届ける役割を果たしていますが、政策決定の場にはまだ届いていない。そこで、民自らが議論し、国の方針の一部を形作る場を設けたいのです」

 胸が高鳴った。
 ――それは、かつてわたしが夢見た“理想の国”のさらに先の姿だった。民がただ声を上げるだけでなく、共に考え、共に決めていく国。王と民が本当の意味で対等に未来をつくっていく世界だ。

「それは……素晴らしいですわ、アレクシス。本当に、ここまで来たのですね」

「ええ。そして、その夢を最初に語ってくれたのは、他でもないあなたですよ」

 彼の言葉に、胸の奥がじんと熱くなる。
 “いじめられっこ”と嘲られ、何も持たないと思っていたわたしが、今は“未来を語る存在”になっている。――それは、どんな宝石よりも価値のあることだった。



 昼、王宮の大広間では新たな市民代表を交えた初会合が開かれていた。貴族だけでなく、農民や商人、学者や職人までもが議場の席につき、国の未来について議論している。誰もが真剣で、誰もが“自分の国”のこととして意見を交わしていた。

「王妃陛下、私たちは“義務”としてではなく、“誇り”として国に意見を届けたいのです」
「王家と民が対等に語り合うこの場こそ、未来への第一歩です!」

 次々と飛び交う言葉に、わたしの心は熱くなった。
 これは、かつての王国ではあり得なかった光景。だが今、目の前にあるのは“理想”そのものだった。

「――ありがとうございます。皆さまの言葉は、この国を強くし、豊かにします。どうか恐れず、共に未来を描いていきましょう」

 会場が拍手に包まれる。
 その音は、王宮という枠を超え、王国全体を震わせるようだった。



 会合が終わり、夜になったころ。わたしはアレクシスとふたり、王都を見下ろす高台へと足を運んでいた。
 夜風が頬を撫で、街の灯りが宝石のようにきらめく。遠くでは人々の笑い声が響き、祭りの歌がかすかに聞こえる。

「……変わりましたね、この国は」

「ええ。信じられないほどに。でも、変わったのは国だけではありません。あなたも、私も」

 彼の言葉に、静かに微笑んだ。
 確かに、わたしたちは変わった。憎しみを糧にしていた日々を越え、今は“共に生きる喜び”を力に変えている。

「レティシア。――あなたはこの国の希望です。これからも、ずっと私の隣で共に歩んでください」

「もちろんです。あなたと一緒なら、どこへでも行けますわ」

 手と手が触れ合う。
 その瞬間、あの日の涙も、嘲笑も、全てが報われたような気がした。わたしの人生は“ざまあ”で終わる物語ではない。――“未来”へ続く物語なのだ。



 夜空を仰ぐと、星々がまるで祝福のように瞬いていた。
 あの頃の自分に、今ならはっきりと言える。

 ――大丈夫。泣きながら歩いた道は、必ず光へとつながっている。
 ――傷だらけの心も、いつか人を愛し、国を導く力に変わる。

 もう、誰かを見返す必要はない。
 今のわたしには、守りたいものがある。愛する人がいて、信じてくれる民がいる。
 それだけで、世界はこんなにも美しい。

「未来はここから、ですわね」

「ええ、ここからが本当の始まりです」

 夜風に揺れる灯りの中で、ふたりの影は静かに重なった。
 それは、ひとつの“ざまあ”の物語の終わりであり、永遠に続く“幸福の物語”の幕開けだった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

実家を追い出され、薬草売りをして糊口をしのいでいた私は、薬草摘みが趣味の公爵様に見初められ、毎日二人でハーブティーを楽しんでいます

さら
恋愛
実家を追い出され、わずかな薬草を売って糊口をしのいでいた私。 生きるだけで精一杯だったはずが――ある日、薬草摘みが趣味という変わり者の公爵様に出会ってしまいました。 「君の草は、人を救う力を持っている」 そう言って見初められた私は、公爵様の屋敷で毎日一緒に薬草を摘み、ハーブティーを淹れる日々を送ることに。 不思議と気持ちが通じ合い、いつしか心も温められていく……。 華やかな社交界も、危険な戦いもないけれど、 薬草の香りに包まれて、ゆるやかに育まれるふたりの時間。 町の人々や子どもたちとの出会いを重ね、気づけば「薬草師リオナ」の名は、遠い土地へと広がっていき――。

パン作りに熱中しすぎて婚約破棄された令嬢、辺境の村で小さなパン屋を開いたら、毎日公爵様が「今日も妻のパンが一番うまい」と買い占めていきます

さら
恋愛
婚約者に「パンばかり焼いていてつまらない」と見捨てられ、社交界から追放された令嬢リリアーナ。 行き場を失った彼女が辿り着いたのは、辺境の小さな村だった。 「せめて、パンを焼いて生きていこう」 そう決意して開いた小さなパン屋は、やがて村人たちの心を温め、笑顔を取り戻していく。 だが毎朝通ってきては大量に買い占める客がひとり――それは領地を治める冷徹公爵だった! 「今日も妻のパンが一番うまい」 「妻ではありません!」 毎日のように繰り返されるやりとりに、村人たちはすっかり「奥様」呼び。 頑なに否定するリリアーナだったが、公爵は本気で彼女を妻に望み、村全体を巻き込んだ甘くて賑やかな日々が始まってしまう。 やがて、彼女を捨てた元婚約者や王都からの使者が現れるが、公爵は一歩も引かない。 「彼女こそが私の妻だ」 強く断言されるたび、リリアーナの心は揺れ、やがて幸せな未来へと結ばれていく――。 パンの香りと溺愛に包まれた、辺境村でのほんわかスローライフ&ラブストーリー。

【完結済】私、地味モブなので。~転生したらなぜか最推し攻略対象の婚約者になってしまいました~

降魔 鬼灯
恋愛
マーガレット・モルガンは、ただの地味なモブだ。前世の最推しであるシルビア様の婚約者を選ぶパーティーに参加してシルビア様に会った事で前世の記憶を思い出す。 前世、人生の全てを捧げた最推し様は尊いけれど、現実に存在する最推しは…。 ヒロインちゃん登場まで三年。早く私を救ってください。

聖女の座を追われた私は田舎で畑を耕すつもりが、辺境伯様に「君は畑担当ね」と強引に任命されました

さら
恋愛
 王都で“聖女”として人々を癒やし続けてきたリーネ。だが「加護が弱まった」と政争の口実にされ、無慈悲に追放されてしまう。行き場を失った彼女が選んだのは、幼い頃からの夢――のんびり畑を耕す暮らしだった。  ところが辺境の村にたどり着いた途端、無骨で豪胆な領主・辺境伯に「君は畑担当だ」と強引に任命されてしまう。荒れ果てた土地、困窮する領民たち、そして王都から伸びる陰謀の影。追放されたはずの聖女は、鍬を握り、祈りを土に注ぐことで再び人々に希望を芽吹かせていく。  「畑担当の聖女さま」と呼ばれながら笑顔を取り戻していくリーネ。そして彼女を真っ直ぐに支える辺境伯との距離も、少しずつ近づいて……?  畑から始まるスローライフと、不器用な辺境伯との恋。追放された聖女が見つけた本当の居場所は、王都の玉座ではなく、土と緑と温かな人々に囲まれた辺境の畑だった――。

【完結】『推しの騎士団長様が婚約破棄されたそうなので、私が拾ってみた。』

ぽんぽこ@3/28新作発売!!
恋愛
【完結まで執筆済み】筋肉が語る男、冷徹と噂される騎士団長レオン・バルクハルト。 ――そんな彼が、ある日突然、婚約破棄されたという噂が城下に広まった。 「……えっ、それってめっちゃ美味しい展開じゃない!?」 破天荒で豪快な令嬢、ミレイア・グランシェリは思った。 重度の“筋肉フェチ”で料理上手、○○なのに自由すぎる彼女が取った行動は──まさかの自ら押しかけ!? 騎士団で巻き起こる爆笑と騒動、そして、不器用なふたりの距離は少しずつ近づいていく。 これは、筋肉を愛し、胃袋を掴み、心まで溶かす姉御ヒロインが、 推しの騎士団長を全力で幸せにするまでの、ときめきと笑いと“ざまぁ”の物語。

無能扱いされ、パーティーを追放されたOL、実はチートスキル持ちでした。戻ってきてくれ、と言ってももう遅い。田舎でゆったりスローライフ。 

さら
恋愛
かつて王都で働いていたOL・ミナ。 冒険者パーティーの後方支援として、管理と戦略を担当していた彼女は、仲間たちから「役立たず」「無能」と罵られ、あっけなく追放されてしまう。 居場所を失ったミナが辿り着いたのは、辺境の小さな村・フェルネ。 「もう、働かない」と決めた彼女は、静かな村で“何もしない暮らし”を始める。 けれど、彼女がほんの気まぐれに整理した倉庫が村の流通を変え、 適当に育てたハーブが市場で大人気になり、 「無能」だったはずのスキルが、いつの間にか村を豊かにしていく。 そんなある日、かつての仲間が訪ねてくる。 「戻ってきてくれ」――今さら何を言われても、もう遅い。 ミナは笑顔で答える。 「私はもう、ここで幸せなんです」

有能女官の赴任先は辺境伯領

たぬきち25番
恋愛
お気に入り1000ありがとうございます!! お礼SS追加決定のため終了取下げいたします。 皆様、お気に入り登録ありがとうございました。 現在、お礼SSの準備中です。少々お待ちください。 辺境伯領の当主が他界。代わりに領主になったのは元騎士団の隊長ギルベルト(26) ずっと騎士団に在籍して領のことなど右も左もわからない。 そのため新しい辺境伯様は帳簿も書類も不備ばかり。しかも辺境伯領は王国の端なので修正も大変。 そこで仕事を終わらせるために、腕っぷしに定評のあるギリギリ貴族の男爵出身の女官ライラ(18)が辺境伯領に出向くことになった。   だがそこでライラを待っていたのは、元騎士とは思えないほどつかみどころのない辺境伯様と、前辺境伯夫妻の忘れ形見の3人のこどもたち(14歳男子、9歳男子、6歳女子)だった。 仕事のわからない辺境伯を助けながら、こどもたちの生活を助けたり、魔物を倒したり!? そしていつしか、ライラと辺境伯やこどもたちとの関係が変わっていく…… ※お待たせしました。 ※他サイト様にも掲載中

『壁の花』の地味令嬢、『耳が良すぎる』王子殿下に求婚されています〜《本業》に差し支えるのでご遠慮願えますか?〜

水都 ミナト
恋愛
 マリリン・モントワール伯爵令嬢。  実家が運営するモントワール商会は王国随一の大商会で、優秀な兄が二人に、姉が一人いる末っ子令嬢。  地味な外観でパーティには来るものの、いつも壁側で1人静かに佇んでいる。そのため他の令嬢たちからは『地味な壁の花』と小馬鹿にされているのだが、そんな嘲笑をものととせず彼女が壁の花に甘んじているのには理由があった。 「商売において重要なのは『信頼』と『情報』ですから」 ※設定はゆるめ。そこまで腹立たしいキャラも出てきませんのでお気軽にお楽しみください。2万字程の作品です。 ※カクヨム様、なろう様でも公開しています。

処理中です...