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第10話 お茶会の招待状
〇
王宮で殿下と対峙したあの日から、宰相様の膝の上はますます「私の居場所」として揺るぎないものになっていた。人々の視線にさらされても、今はもう恥ずかしさよりも誇らしさのほうが勝っている。
そんなある朝のこと。執務室に侍女が銀盆を抱えて入ってきた。
「閣下、エリナ様宛に招待状が届いております」
「……私に?」
受け取って封蝋を確認すると、そこには見覚えのある紋章が刻まれていた。――王都でも名高い侯爵夫人が主催する社交界のお茶会。その名は「令嬢の登竜門」とも呼ばれ、上流階級の娘たちが集う華やかな場だ。
「これは……どうしましょう」
戸惑いで視線を宰相様へ向けると、彼は淡々と告げた。
「出席するといい」
「で、ですが……私はもう、殿下に捨てられた身です。きっと陰口を言われてしまいます」
「陰口など言わせておけ。君は私の庇護下にある。それを世に示す機会になる」
強い言葉に胸が揺れる。だが、不安は拭いきれなかった。
「……本当に大丈夫でしょうか」
「大丈夫だ。私がついている」
宰相様は私を膝の上へ抱き上げ、しっかりと腕を回した。
「君がどんな場に出ても、私が守る。それを忘れるな」
その断言に心臓が甘く震え、私は小さく頷いた。
翌日から、侍女たちによるお茶会のための準備が始まった。ドレスの仕立て、髪型の相談、礼儀作法の復習。慌ただしい日々に戸惑いながらも、胸の奥は不思議と高鳴っていた。
――宰相様の隣にいる自分を、皆に見せられるのだろうか。
羞恥と期待が入り混じる中、私は初めて「社交界に立ち戻る」という試練に向かうことになった。
△
お茶会当日。朝から邸の中は慌ただしかった。侍女たちが鏡台の前で私の髪を結い上げ、宝石の飾りを添える。淡い桜色のドレスは胸元に白いレースがあしらわれ、可憐でありながら上品さを失わない仕立てだった。
「とても……似合っております、エリナ様」
「……ありがとうございます」
鏡の中の自分を見つめても、まだどこか現実味がなかった。かつては婚約者として社交の場に出ていたはずなのに、殿下に捨てられてからは一歩も外に出られなかった。今こうして再び華やかな場に立つことができるのは――宰相様のおかげだ。
控えめなノックの音がして、扉が開く。そこに立っていたのは、黒の礼服に身を包んだ宰相様だった。普段よりも格式高い装いで、冷徹な威厳を湛えつつも、私を見下ろす眼差しは驚くほど柔らかい。
「美しいな」
「っ……!」
不意の言葉に心臓が跳ね、頬が真っ赤に染まる。
「殿下に捨てられた令嬢――そう呼ぶ者もまだいるだろう。だが今日からは違う。君は宰相の庇護を受ける者として、この場に立つ」
その断言に胸が震え、背筋が自然と伸びた。
馬車に揺られ、侯爵家の屋敷へと向かう。華やかな庭園を抜け、会場となる大広間に足を踏み入れると、既に数十名の令嬢たちが集まっていた。ドレスの裾が波のように揺れ、宝石の光が煌めく。
その視線が一斉にこちらへ注がれる。囁き声が広がり、空気が一瞬にしてざわめきに変わった。
「……あれが、殿下に捨てられたエリナ?」
「けれど、今は宰相様と……」
「膝の上に座っているという噂、本当なのかしら」
羞恥で胸が締めつけられる。けれど、宰相様は私の手を取り、堂々と歩みを進めた。
「気にするな」
低い声が耳元で囁かれる。その一言だけで、不思議と足がすくむことはなかった。
侯爵夫人が笑みを浮かべて出迎える。
「まあ、エリナ様……そして閣下まで。ようこそおいでくださいました」
優雅に頭を下げるその姿に、周囲の令嬢たちの視線がさらに熱を帯びる。
席に案内されると、宰相様は当然のように私を隣の椅子ではなく、自らの膝の上に抱き上げた。広間が一斉に息を呑む音が聞こえ、私の顔は火がついたように赤くなる。
「っ、ここでまで……!」
「どこであろうと変わらん。君の居場所は膝の上だ」
その冷静な断言に、ざわめきは逆に沈黙へと変わった。誰もが呆気にとられ、誰も軽口を叩けなくなる。
侯爵夫人は一瞬驚いたように目を瞬かせたが、すぐに柔らかい笑みを浮かべた。
「まあ……なんと素敵な光景でしょう。エリナ様は閣下に大切にされているのですね」
「当然だ」
宰相様の即答に、広間の空気が一変する。先ほどまで好奇の目で見ていた令嬢たちが、一様に言葉を失い、ただ私を羨むような眼差しを向けてきた。
――恥ずかしさを超えて、胸の奥に甘い誇らしさが満ちていく。
宰相様の腕に包まれている限り、私はどんな場所でも堂々と立てる。そう思えた。
◇
侯爵夫人の合図で、お茶会は始まった。白磁のカップに香り高い茶が注がれ、色とりどりの菓子が卓に並べられる。広間は優雅な笑い声に包まれていたが、令嬢たちの視線は相変わらず私と宰相様に集まっていた。
「どうぞ」
宰相様がティーカップを取り、当然のように私の唇へ傾ける。
「こ、ここでもですか……」
「君が自分で持てば手が震えるだろう。なら私が支える」
周囲の視線がさらに集まるのを感じて頬が熱を帯びたが、香り高い茶が舌を潤すと、不思議と心が落ち着いた。
続いて出された小さなケーキも、宰相様はフォークで切り分けて私に差し出す。
「口を開けろ」
「……はい」
甘酸っぱい果実の味が広がり、頬が緩む。
「可愛い顔だ」
低く囁かれ、思わず肩を震わせる。周囲の令嬢たちが一斉に息を呑む音が聞こえた。
やがて、数人の令嬢が意を決したように近づいてきた。
「あの……エリナ様」
「はい……?」
「……その、本当に宰相様の膝の上が……定位置なのですか?」
震える問いかけに、顔が真っ赤になる。返答に迷っていると、宰相様が代わりに答えた。
「そうだ。彼女の居場所はここだ」
その断言に、令嬢たちは顔を見合わせ、頬を染めて小さなため息をもらした。羨望と憧れが入り混じった視線に、羞恥よりも誇らしさがこみ上げる。
侯爵夫人が上品に笑みを浮かべて言った。
「エリナ様は幸せでいらっしゃいますね。閣下ほど誠実にお嬢様を守れる方は滅多におりませんもの」
「ええ……私は本当に、幸せです」
思わず零れた言葉に、宰相様の手が私の背を撫でる。
その瞬間、広間に漂っていた空気が決定的に変わった。誰もが「宰相様の庇護下にある娘」として私を認めざるを得なくなったのだ。陰口を叩く余地はどこにも残されていなかった。
お茶会が終わり、馬車で帰途につく。夜の帳が下り、窓の外に街灯が瞬いていた。私は宰相様の肩に頭を預け、囁く。
「……今日は本当に怖かったです。でも、宰相様のおかげで乗り越えられました」
「よく頑張ったな」
彼は短くそう告げ、私を膝の上に抱き寄せる。
「君はもう、捨てられた令嬢ではない。誰もが知ったはずだ――君は宰相の大切な者だと」
涙が滲み、胸が熱くなる。私はそっと彼の胸に顔を埋め、心からの言葉を洩らした。
「宰相様……ありがとうございます」
「礼は要らん。私は君をそう扱うのが当然だからな」
馬車の揺れに身を委ねながら、私は確信した。
――どんな噂が流れても、どんな場に立たされても、宰相様の膝の上にいる限り、私は揺るがない。
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王宮で殿下と対峙したあの日から、宰相様の膝の上はますます「私の居場所」として揺るぎないものになっていた。人々の視線にさらされても、今はもう恥ずかしさよりも誇らしさのほうが勝っている。
そんなある朝のこと。執務室に侍女が銀盆を抱えて入ってきた。
「閣下、エリナ様宛に招待状が届いております」
「……私に?」
受け取って封蝋を確認すると、そこには見覚えのある紋章が刻まれていた。――王都でも名高い侯爵夫人が主催する社交界のお茶会。その名は「令嬢の登竜門」とも呼ばれ、上流階級の娘たちが集う華やかな場だ。
「これは……どうしましょう」
戸惑いで視線を宰相様へ向けると、彼は淡々と告げた。
「出席するといい」
「で、ですが……私はもう、殿下に捨てられた身です。きっと陰口を言われてしまいます」
「陰口など言わせておけ。君は私の庇護下にある。それを世に示す機会になる」
強い言葉に胸が揺れる。だが、不安は拭いきれなかった。
「……本当に大丈夫でしょうか」
「大丈夫だ。私がついている」
宰相様は私を膝の上へ抱き上げ、しっかりと腕を回した。
「君がどんな場に出ても、私が守る。それを忘れるな」
その断言に心臓が甘く震え、私は小さく頷いた。
翌日から、侍女たちによるお茶会のための準備が始まった。ドレスの仕立て、髪型の相談、礼儀作法の復習。慌ただしい日々に戸惑いながらも、胸の奥は不思議と高鳴っていた。
――宰相様の隣にいる自分を、皆に見せられるのだろうか。
羞恥と期待が入り混じる中、私は初めて「社交界に立ち戻る」という試練に向かうことになった。
△
お茶会当日。朝から邸の中は慌ただしかった。侍女たちが鏡台の前で私の髪を結い上げ、宝石の飾りを添える。淡い桜色のドレスは胸元に白いレースがあしらわれ、可憐でありながら上品さを失わない仕立てだった。
「とても……似合っております、エリナ様」
「……ありがとうございます」
鏡の中の自分を見つめても、まだどこか現実味がなかった。かつては婚約者として社交の場に出ていたはずなのに、殿下に捨てられてからは一歩も外に出られなかった。今こうして再び華やかな場に立つことができるのは――宰相様のおかげだ。
控えめなノックの音がして、扉が開く。そこに立っていたのは、黒の礼服に身を包んだ宰相様だった。普段よりも格式高い装いで、冷徹な威厳を湛えつつも、私を見下ろす眼差しは驚くほど柔らかい。
「美しいな」
「っ……!」
不意の言葉に心臓が跳ね、頬が真っ赤に染まる。
「殿下に捨てられた令嬢――そう呼ぶ者もまだいるだろう。だが今日からは違う。君は宰相の庇護を受ける者として、この場に立つ」
その断言に胸が震え、背筋が自然と伸びた。
馬車に揺られ、侯爵家の屋敷へと向かう。華やかな庭園を抜け、会場となる大広間に足を踏み入れると、既に数十名の令嬢たちが集まっていた。ドレスの裾が波のように揺れ、宝石の光が煌めく。
その視線が一斉にこちらへ注がれる。囁き声が広がり、空気が一瞬にしてざわめきに変わった。
「……あれが、殿下に捨てられたエリナ?」
「けれど、今は宰相様と……」
「膝の上に座っているという噂、本当なのかしら」
羞恥で胸が締めつけられる。けれど、宰相様は私の手を取り、堂々と歩みを進めた。
「気にするな」
低い声が耳元で囁かれる。その一言だけで、不思議と足がすくむことはなかった。
侯爵夫人が笑みを浮かべて出迎える。
「まあ、エリナ様……そして閣下まで。ようこそおいでくださいました」
優雅に頭を下げるその姿に、周囲の令嬢たちの視線がさらに熱を帯びる。
席に案内されると、宰相様は当然のように私を隣の椅子ではなく、自らの膝の上に抱き上げた。広間が一斉に息を呑む音が聞こえ、私の顔は火がついたように赤くなる。
「っ、ここでまで……!」
「どこであろうと変わらん。君の居場所は膝の上だ」
その冷静な断言に、ざわめきは逆に沈黙へと変わった。誰もが呆気にとられ、誰も軽口を叩けなくなる。
侯爵夫人は一瞬驚いたように目を瞬かせたが、すぐに柔らかい笑みを浮かべた。
「まあ……なんと素敵な光景でしょう。エリナ様は閣下に大切にされているのですね」
「当然だ」
宰相様の即答に、広間の空気が一変する。先ほどまで好奇の目で見ていた令嬢たちが、一様に言葉を失い、ただ私を羨むような眼差しを向けてきた。
――恥ずかしさを超えて、胸の奥に甘い誇らしさが満ちていく。
宰相様の腕に包まれている限り、私はどんな場所でも堂々と立てる。そう思えた。
◇
侯爵夫人の合図で、お茶会は始まった。白磁のカップに香り高い茶が注がれ、色とりどりの菓子が卓に並べられる。広間は優雅な笑い声に包まれていたが、令嬢たちの視線は相変わらず私と宰相様に集まっていた。
「どうぞ」
宰相様がティーカップを取り、当然のように私の唇へ傾ける。
「こ、ここでもですか……」
「君が自分で持てば手が震えるだろう。なら私が支える」
周囲の視線がさらに集まるのを感じて頬が熱を帯びたが、香り高い茶が舌を潤すと、不思議と心が落ち着いた。
続いて出された小さなケーキも、宰相様はフォークで切り分けて私に差し出す。
「口を開けろ」
「……はい」
甘酸っぱい果実の味が広がり、頬が緩む。
「可愛い顔だ」
低く囁かれ、思わず肩を震わせる。周囲の令嬢たちが一斉に息を呑む音が聞こえた。
やがて、数人の令嬢が意を決したように近づいてきた。
「あの……エリナ様」
「はい……?」
「……その、本当に宰相様の膝の上が……定位置なのですか?」
震える問いかけに、顔が真っ赤になる。返答に迷っていると、宰相様が代わりに答えた。
「そうだ。彼女の居場所はここだ」
その断言に、令嬢たちは顔を見合わせ、頬を染めて小さなため息をもらした。羨望と憧れが入り混じった視線に、羞恥よりも誇らしさがこみ上げる。
侯爵夫人が上品に笑みを浮かべて言った。
「エリナ様は幸せでいらっしゃいますね。閣下ほど誠実にお嬢様を守れる方は滅多におりませんもの」
「ええ……私は本当に、幸せです」
思わず零れた言葉に、宰相様の手が私の背を撫でる。
その瞬間、広間に漂っていた空気が決定的に変わった。誰もが「宰相様の庇護下にある娘」として私を認めざるを得なくなったのだ。陰口を叩く余地はどこにも残されていなかった。
お茶会が終わり、馬車で帰途につく。夜の帳が下り、窓の外に街灯が瞬いていた。私は宰相様の肩に頭を預け、囁く。
「……今日は本当に怖かったです。でも、宰相様のおかげで乗り越えられました」
「よく頑張ったな」
彼は短くそう告げ、私を膝の上に抱き寄せる。
「君はもう、捨てられた令嬢ではない。誰もが知ったはずだ――君は宰相の大切な者だと」
涙が滲み、胸が熱くなる。私はそっと彼の胸に顔を埋め、心からの言葉を洩らした。
「宰相様……ありがとうございます」
「礼は要らん。私は君をそう扱うのが当然だからな」
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