11 / 16
1章 貴族の息子編
第7話 貴族の交流会準備
しおりを挟むつい先日、父と母から貴族の問題を解決するようにお願い、というより、押し付けられた。
だが、私は、「貴族の交流会」を作ることで、物語の舞台を増やそうと企ん、っではなく、思いついた。
そこで、あるところの協力を得るために自室で仕事をしているお父様に相談する。
その協力相手は、
「王族に交流会の場を設けるように相談しろだって?!」
お父様が驚いて座っていた椅子から立ち上がる。
「はい、一応我が一族は王族からは色々とご評価を頂いており、何度か仕事の一環で交流しておられるのでしょう?」
私が問うと、お父様はうーんと唸っていた。
「それは、かなりハードルが高いな…」
お父様によると、何度か交流しているとは言え、こちらから要望をしたことがないらしい。だから、変にお願いしたら信頼に関わってくるため、迂闊には出来ないとのこと。
私はそれを聞いて疑問に思う。
なぜなら、お父様はこれまで何度か交流して、一緒に仕事しているということは、それだけ信頼されていると思うからだ。
王族からの難題に解決するためにあちらに協力を求めても良いと思う。
「王族の方は、そこまで心は狭くないでしょう?1度相談してみてはいかがですか?」
私は、自分の思ったことをそのまま伝えると、お父様は「ふむ」と言ったが、まだ少し躊躇っているようだ。
もう一押しかな?
そう思い、お父様が動いてくれそうなことをいう。
「少しでも、自分達の思いや願いを話し合える仲を信頼と言えると僕は思いますよ?」
その言葉にお父様は驚いた顔をしていたが、
「これは、1本取られたな」
とふっと少し笑い、王族に相談してくれると言ってくれた。
そして後日、王族から喜んで場を設けてくれると言ってくれたそうだ。やはり、この双方は信頼関係がある。
一体どんな風に信頼関係を築いたのか、めちゃくちゃ気になる~!
また、暴走になりそうだったが、何とか抑えこめた。
そして、次に協力を頼んだのが、貴族の衣装などを作ってくれている職人達と、貴族達から人気な音楽家達だ。
衣装の職人には、それぞれ違う私の前世で見た貴族の衣装10枚を絵に描いて、それを渡して作るようにお願いし、音楽家には、これも前世の記憶の中から、ゲームやアニメなどの音楽を提供して、それを交流会に流してもらう。
こうするのには訳がある。それは、売り物ではなく、展示品、つまりは鑑賞用にするためだ。
勿論欲しい場合は私を通してそれぞれの職人や音楽家達に依頼するが、一族何枚までという条件つきだ。制限をつけることで、こうすることで品切れなどにはならないようにする。職人達と音楽家達には迷惑をかけるが、その分利益になる筈だ。
そして最後は料理人達だ。まず初めに、やはり異世界なので、食物が全然違う。名称なども最初はさっぱりわからなかったが、どれがどう似ている味なのかを調べていくとだいたい分かったので、これも前世の記憶から引っ張り出して、美味しく出来そうな料理やお菓子などを提案する。
実際、前世で料理やお菓子作りなどをしていたので、最初私が作って、料理人達に試食してもらい、評判が良かったものを中心に交流会用に同じ食事を用意してもらう。
レシピは、私の手作りのものを無料で提供する。
これなら、料理の研究をする人達がこれを元に新しい料理を生み出して、更に発展するだろう。
かなり変な目で見られていたが…気のせいだよね!
うん!気のせいにしておこう!
このように準備を進めていく。一通りしたら大変疲れた。時間と費用などに余裕があることは奇跡でありがたいが、動いているのは自分と側近達ぐらいだから大変なのは大変だ。
それに簡単にいくとは思わないが、これにかけるしかない。
新しい物語を見守るために!!
自分と貴族の目的は見事に食い違っているが、兎にも角にも上手くいくように祈っておく。
0
あなたにおすすめの小説
『異世界ごはん、はじめました!』 ~料理研究家は転生先でも胃袋から世界を救う~
チャチャ
ファンタジー
味のない異世界に転生したのは、料理研究家の 私!?
魔法効果つきの“ごはん”で人を癒やし、王子を 虜に、ついには王宮キッチンまで!
心と身体を温める“スキル付き料理が、世界を 変えていく--
美味しい笑顔があふれる、異世界グルメファン タジー!
出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜
シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。
起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。
その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。
絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。
役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。
転生貴族の領地経営〜現代日本の知識で異世界を豊かにする
初
ファンタジー
ローラシア王国の北のエルラント辺境伯家には天才的な少年、リーゼンしかしその少年は現代日本から転生してきた転生者だった。
リーゼンが洗礼をしたさい、圧倒的な量の加護やスキルが与えられた。その力を見込んだ父の辺境伯は12歳のリーゼンを辺境伯家の領地の北を治める代官とした。
これはそんなリーゼンが異世界の領地を経営し、豊かにしていく物語である。
最凶と呼ばれる音声使いに転生したけど、戦いとか面倒だから厨房馬車(キッチンカー)で生計をたてます
わたなべ ゆたか
ファンタジー
高校一年の音無厚使は、夏休みに叔父の手伝いでキッチンカーのバイトをしていた。バイトで隠岐へと渡る途中、同級生の板林精香と出会う。隠岐まで同じ船に乗り合わせた二人だったが、突然に船が沈没し、暗い海の底へと沈んでしまう。
一七年後。異世界への転生を果たした厚使は、クラネス・カーターという名の青年として生きていた。《音声使い》の《力》を得ていたが、危険な仕事から遠ざかるように、ラオンという国で隊商を率いていた。自身も厨房馬車(キッチンカー)で屋台染みた商売をしていたが、とある村でアリオナという少女と出会う。クラネスは家族から蔑まれていたアリオナが、妙に気になってしまい――。異世界転生チート物、ボーイミーツガール風味でお届けします。よろしくお願い致します!
大賞が終わるまでは、後書きなしでアップします。
まったく知らない世界に転生したようです
吉川 箱
ファンタジー
おっとりヲタク男子二十五歳成人。チート能力なし?
まったく知らない世界に転生したようです。
何のヒントもないこの世界で、破滅フラグや地雷を踏まずに生き残れるか?!
頼れるのは己のみ、みたいです……?
※BLですがBがLな話は出て来ません。全年齢です。
私自身は全年齢の主人公ハーレムものBLだと思って書いてるけど、全く健全なファンタジー小説だとも言い張れるように書いております。つまり健全なお嬢さんの癖を歪めて火のないところへ煙を感じてほしい。
111話までは毎日更新。
それ以降は毎週金曜日20時に更新します。
カクヨムの方が文字数が多く、更新も先です。
転生したら王族だった
みみっく
ファンタジー
異世界に転生した若い男の子レイニーは、王族として生まれ変わり、強力なスキルや魔法を持つ。彼の最大の願望は、人間界で種族を問わずに平和に暮らすこと。前世では得られなかった魔法やスキル、さらに不思議な力が宿るアイテムに強い興味を抱き大喜びの日々を送っていた。
レイニーは異種族の友人たちと出会い、共に育つことで異種族との絆を深めていく。しかし……
この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました
okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる