闇華

琉生

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第一章:暗殺の道へ

人を殺す

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パァーん。

夜空の下で、銃声が高く鳴り響く。

今、まで笑って話していた父が俺の下で横たわっている。

心臓を撃たれたのか、すごい勢いで血が流れ出す。

俺は、その場に崩れ落ちた。

涙が止まらない。だが、声もでない。

唖然としていた。すると…


「ア゙ッ…ア゙ア゙…ア゙ッ…」

父は泣きながら、必死に声を出そうとしていた。

「にっ……に…げろ……にげ…ろ……逃げろ!」

父は、泣きながらそう言った。

でも、口元は少し笑っていたような気がする。

俺は、逃げようと立ち上がったが、もう、遅かった。

俺は、黒い影に覆われた。

「チッ……なんだ、ガキがいたのかよ。」

俺より遥かにデカイ男が、こちらに銃を向けている。 

し…死ぬのか?

「お前には、悪いが死んでもらうぜ。あー、でも最期に教えてやるよ。お前の父さんが殺された理由を。」

男は語り始めた。

俺の父は、麻薬に手を染めていたこと。人体実験をしていたこと。そして、麻薬密売組織を裏切り、逃げたことを。

「ま、という訳だから大人しく死んでくれ。俺達も暇じゃないんだ。」

男は、そう言うと銃を構え直し、

「じゃぁな。」

と一言。


パァーん。

銃声が鳴り響く。

「ア゙ッ…ア゙ア゙ッ…ドウ…シ…テ」

その場に崩れ落ちたのは、男の方だった。

俺は、父が腰に隠していた、銃の存在を思い出し、それで男を撃ったのだ。



ウォーン…ウォーン…

パトカーがやって来た。

銃声を聞いた近所の人が通報したのだろう……。

「僕、大丈夫かい?」

パトカーから降りてきた警察官が、俺にそう訪ねた。俺は頷いた。

警察官は、転がっている二つの死体を見て、驚いた顔でこちらを見て、

「僕が、殺ったのかい?」

と言った。俺は素直に頷いた。

「そ、そうか…ぼ、僕は、何歳だい?」

「5歳。」 

「そうか……」



しばらく沈黙が続き、

「とりあえず、パトカーに乗ってもらえるかい?」

と、警察官が言った。

俺は素直に従った。

それから、どうして殺したのか尋ねられたので、ありのままを答えた。


その後、俺は少年法で少年院送りにされた…………




ピピピピ ピピピピ ピピピピ…………………………カチャ


目覚ましの音で目を覚ます。


「また、昔の夢を見たな………はぁー。」



そう、5歳のある夏のこと、俺は人を殺した。
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