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三章 ダンジョンの元凶
27話 ダイヤモンドマインド
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「父さんただいまー」
待機室には父さんだけがおり、ペットボトルの水を飲みながら何か資料を読み漁っていた。
「おう。二人ともお帰り」
彼はこちらを一瞥すると、すぐに資料の方に視線を戻す。何か考え事でもしているようだ。
「何を見ているの父さん?」
僕はその熟考ぶりに何を見ているのか気になり、後ろからその資料を覗き見る。
そこにはエックスが出現した二例、僕と峰山さんが遭遇した時と、風斗さんといた時に出会した時の事について事細かに書かれている。
どういう動きをしたか、どのようなカードを使ったか。そしてそこには風斗さんが見たとされている僕が胸を貫かれたということも記されている。
僕は自分の胸に手を押し当てる。温かく、脈打っている普通の状態。やはり僕が胸を貫かれていたなんておかしい。だって今もこうして元気にしているのだから。それこそ再生力が高いタイプのサタンでない限りありえないだろう。
「ちょっと仕事の資料を休憩がてらに見ていただけだ。大変なんだぞ指揮官は。毎日毎日報告書や資料に追われて」
DOに入って三ヶ月程たったが、確かに父さんは毎日毎日資料に追われていた。仕事をしていない日なんて多分明確に数えられるくらいしかなかっただろう。
「すみません指揮官。来月の中頃に休みを頂きたいのですが」
僕と父さんの話を見計らって、邪魔にならないタイミングで峰山さんが話に入ってくる。
「あ、父さん僕も同じ日に」
僕も彼女の言い出した所に付け加えるように伝える。
「同じ日に? どっか遊びに行くのか?」
「僕と峰山さんと、あともう一人の友達と一緒にライブに行くんだ」
「そうか。まぁ楽しんでこいよ」
父さんはスマホを取り出し何か表のようなものを、恐らくDOの出勤表と思われるものを開き操作する。
峰山さんがチラシを取り出し正確な日にちを教えると、父さんは少し驚いた顔をする。
「ん? この日は風斗も休みなのか」
どうやら僕達と風斗さんの休日が重なったようだ。
「それって大丈夫なの? その日田所さんと父さんだけってことでしょ?」
「大丈夫だろ。今はダンジョン攻略もそこまで大急ぎでって上からも急かされてないし、新しいダンジョンが出たとしても、どこに現れるか分からない以上どのみちな。
あ、それでももしもの時に備えてすぐに現場に向かえるようランストは持ち歩いとけよ?」
父さんの注意を耳に入れ、その後僕と峰山さんは自室に戻る。
「水着を買う日程が決まり次第グループに送りますのでまた見ておいてくださいね」
僕が部屋に入る際に峰山さんが一言釘を刺してくる。
「うん分かった。じゃあまた明日」
「はい。また明日」
☆☆☆
夏休みに入って二週間が経ち、DOの仕事も順調でエックスも現れることなく何問題なく過ごす中、僕は峰山さんと岩永さんと三人でこの前話し合って決めたショッピングモールに来ていた。
今年の春にオープンしたらしく、三階建てで近くで見ると視界内に収まらないくらい大きい。
「でもこのショッピングモール全国に百七十店舗くらいあるらしいけど、その中で数えたら上から五十番目くらいらしいよ」
僕がその広さに圧巻されている横から岩永さんが軽く野次を飛ばしてくる。
「え? そうなの? 結構ここも広いと思ったんだけどなぁ……」
「まぁ確かわたくしが数年前に用事で行った海外のモールはもっと広かったような気がしますね」
「そうなんだ。世界は広いんだなぁ……」
他愛のない世間話をして、僕達はモールの中に入っていく。先程広いといっても程度が知れているなんて発言があったが、それでもやはりここは中々広く、それに人も少し多めなのでここがスマホでマップを見られるようにしてくれていなければ危なかっただろう。
「水着買う前にちょっとアイスでも食べない?」
室内に入り外での熱気から解放されて早々に岩永さんから一つ提案が出される。
「アイス? 何か美味しいお店でもあるの?」
正直ここまで来るまでに僕はこの暑さに当てられていたので、アイスという魅惑的な単語を聞いて少し食い気味に反応する。
「うん! 東城園っていう抹茶専門店で、抹茶アイスとかも売ってるんだ。水着売ってる所からも近いからそこ行く前に寄ってかない?」
マップで確認してみると、その東城園が一階の中央近く。水着売り場が一階の東側で彼女の言う通り距離はかなり近かった。
「抹茶アイス……美味しそうですね。ぜひ行ってみましょう」
峰山さんも表情からは分かりにくかったが、声色が高くなっておりウキウキしているのが感じ取れる。
その抹茶専門店に向かい列に並んで待った後、僕達は抹茶ラテの上に濃い緑色の抹茶アイスが乗っかったフロートを注文して受け取る。
「意外に大きいですね……これ小さい方のサイズでしたよね?」
出てきた商品の大きさに僕達は驚いていた。予想より小さい頃ならしばしばあるが、その逆パターンは珍しい。
氷の入った綺麗な黄緑色の抹茶ラテに、一口食べるだけでコンビニのそれとは違う味だと分かる程美味しい抹茶アイス。暑くて火照った体にはこれがよく染み込む。
飲み終わって空になったコップをゴミ箱に捨て、僕達は水着売り場へと向かう。そこには男性女性両方の様々な種類の水着が揃っている。今は丁度海シーズンなのでピックアップしているのだろう。
「へぇー思ったより品揃え良いじゃん」
岩永さんは水着の近くに来るなり早速物色を始める。
「男性用は向こうだからちょっと行ってくるね」
勝手にスッといなくなると体格もあって見失われる可能性があるので、しっかり一回二人に伝えておいてからこの場を離れようとする。
「え……?」
男性向けのコーナーに行こうと体の向きを変えた時、峰山さんの口から小さく声が漏れる。意外な事を耳にして反射で出てしまったような感じだった。
「どうかしたの? あ、聞こえなかった?」
「いえ……すみません。何でもありません」
何か言いたげだったが、彼女はそれを口の中に無理やり押し込むようにして黙ってしまう。僕はどうしたのかと思ったが直接聞くのも気が引けるので、そのままこの場から離れて男の水着コーナーへと向かう。
虹のように鮮やかで、絵の具を大量に塗りたくったキャンバスのように数多の種類の色が並ぶ中で、僕は自分好みの水着を探す。そこまで迷うことなくいくつか良いデザインの候補を選ぶことができたのだが、重大な問題が一つあった。
サイズがどれも合わない!!
そう。好みのものは見つかったが、どれも僕に合う、小学校高学年くらいのサイズのものがないのだ。自分に合うサイズを探したらどうしても子供っぽいものになってしまう。
高校に入ってから改めて実感したけど、この体大変だなぁ……小学生に間違われるのは嫌だし、こういう服選びの時に本当に困るし。
「どうしたんだい生人君。溜息なんてついて?」
しょうがないとはいえ発育が極度に遅いこの体に嫌気が差し、自然と溜息が出てしまっていた。そしてそれを聞いた一人の女性に話しかけられる。
「あっ、美咲さん! 奇遇だね! 何か買いに来たの?」
「そんなところだね。そういう君は水着を? 何だい、彼女でも作ってデートでもするのかい?」
彼女はニヤニヤと小さく笑みを浮かべこちらをからかってくる。
「大体そんな感じだね」
ここで必死になって違うと否定してしまったら、それこそ更にからかわれてしまう。だから僕はあえてそれとなく受け流すようにして答える。
「え? 本当にそうだったのかい?」
「冗談だよ。友達と三人で海上ライブに行くの」
「何だ驚いたよ。君は私の息子同然だからね。親離れされたみたいで焦ったよ」
「あはは……それはしばらく後になりそうだよ」
美咲さんは僕が今の父さんに引き取られた時から、つまり十年前から僕のことを息子のように接してくれた。愛してくれた。前の所の、本当の両親からは得られなかった愛情を与えてくれた。
いやいやだめだ。僕の人生は十年前の、ヒーローに出会った時から始まったんだ。それ以前のことはもう忘れるって決めたんだ。
「君は純粋だ」
僕が頭から過去の記憶を払い出そうとしていると、美咲さんがぽつんと呟く。
「昔から自分を助けたヒーローのことだけ見て、必死に努力し続ける。その意志の硬さは正にダイヤモンド。君はまさにそれのように輝いている」
続けて僕を宝石に例えて褒め称えるような一文を加える。不意にそんな言葉を投げられたせいで僕は恥ずかしくなってしまい彼女から顔を逸らす。
「私が研究を頑張れたのは君のおかげだよ」
「え? それってどういう……?」
顔の火照りは更に付け加えられた一言で生じた疑問によって消える。
「君のその輝きを見たから、その純粋で透明な君に影響されたから研究を頑張れているってことだよ。だから、ありがとう」
何一つ混じりっ気のない純粋な瞳でお礼を言われて、僕は更に恥ずかしくなってしまう。
待機室には父さんだけがおり、ペットボトルの水を飲みながら何か資料を読み漁っていた。
「おう。二人ともお帰り」
彼はこちらを一瞥すると、すぐに資料の方に視線を戻す。何か考え事でもしているようだ。
「何を見ているの父さん?」
僕はその熟考ぶりに何を見ているのか気になり、後ろからその資料を覗き見る。
そこにはエックスが出現した二例、僕と峰山さんが遭遇した時と、風斗さんといた時に出会した時の事について事細かに書かれている。
どういう動きをしたか、どのようなカードを使ったか。そしてそこには風斗さんが見たとされている僕が胸を貫かれたということも記されている。
僕は自分の胸に手を押し当てる。温かく、脈打っている普通の状態。やはり僕が胸を貫かれていたなんておかしい。だって今もこうして元気にしているのだから。それこそ再生力が高いタイプのサタンでない限りありえないだろう。
「ちょっと仕事の資料を休憩がてらに見ていただけだ。大変なんだぞ指揮官は。毎日毎日報告書や資料に追われて」
DOに入って三ヶ月程たったが、確かに父さんは毎日毎日資料に追われていた。仕事をしていない日なんて多分明確に数えられるくらいしかなかっただろう。
「すみません指揮官。来月の中頃に休みを頂きたいのですが」
僕と父さんの話を見計らって、邪魔にならないタイミングで峰山さんが話に入ってくる。
「あ、父さん僕も同じ日に」
僕も彼女の言い出した所に付け加えるように伝える。
「同じ日に? どっか遊びに行くのか?」
「僕と峰山さんと、あともう一人の友達と一緒にライブに行くんだ」
「そうか。まぁ楽しんでこいよ」
父さんはスマホを取り出し何か表のようなものを、恐らくDOの出勤表と思われるものを開き操作する。
峰山さんがチラシを取り出し正確な日にちを教えると、父さんは少し驚いた顔をする。
「ん? この日は風斗も休みなのか」
どうやら僕達と風斗さんの休日が重なったようだ。
「それって大丈夫なの? その日田所さんと父さんだけってことでしょ?」
「大丈夫だろ。今はダンジョン攻略もそこまで大急ぎでって上からも急かされてないし、新しいダンジョンが出たとしても、どこに現れるか分からない以上どのみちな。
あ、それでももしもの時に備えてすぐに現場に向かえるようランストは持ち歩いとけよ?」
父さんの注意を耳に入れ、その後僕と峰山さんは自室に戻る。
「水着を買う日程が決まり次第グループに送りますのでまた見ておいてくださいね」
僕が部屋に入る際に峰山さんが一言釘を刺してくる。
「うん分かった。じゃあまた明日」
「はい。また明日」
☆☆☆
夏休みに入って二週間が経ち、DOの仕事も順調でエックスも現れることなく何問題なく過ごす中、僕は峰山さんと岩永さんと三人でこの前話し合って決めたショッピングモールに来ていた。
今年の春にオープンしたらしく、三階建てで近くで見ると視界内に収まらないくらい大きい。
「でもこのショッピングモール全国に百七十店舗くらいあるらしいけど、その中で数えたら上から五十番目くらいらしいよ」
僕がその広さに圧巻されている横から岩永さんが軽く野次を飛ばしてくる。
「え? そうなの? 結構ここも広いと思ったんだけどなぁ……」
「まぁ確かわたくしが数年前に用事で行った海外のモールはもっと広かったような気がしますね」
「そうなんだ。世界は広いんだなぁ……」
他愛のない世間話をして、僕達はモールの中に入っていく。先程広いといっても程度が知れているなんて発言があったが、それでもやはりここは中々広く、それに人も少し多めなのでここがスマホでマップを見られるようにしてくれていなければ危なかっただろう。
「水着買う前にちょっとアイスでも食べない?」
室内に入り外での熱気から解放されて早々に岩永さんから一つ提案が出される。
「アイス? 何か美味しいお店でもあるの?」
正直ここまで来るまでに僕はこの暑さに当てられていたので、アイスという魅惑的な単語を聞いて少し食い気味に反応する。
「うん! 東城園っていう抹茶専門店で、抹茶アイスとかも売ってるんだ。水着売ってる所からも近いからそこ行く前に寄ってかない?」
マップで確認してみると、その東城園が一階の中央近く。水着売り場が一階の東側で彼女の言う通り距離はかなり近かった。
「抹茶アイス……美味しそうですね。ぜひ行ってみましょう」
峰山さんも表情からは分かりにくかったが、声色が高くなっておりウキウキしているのが感じ取れる。
その抹茶専門店に向かい列に並んで待った後、僕達は抹茶ラテの上に濃い緑色の抹茶アイスが乗っかったフロートを注文して受け取る。
「意外に大きいですね……これ小さい方のサイズでしたよね?」
出てきた商品の大きさに僕達は驚いていた。予想より小さい頃ならしばしばあるが、その逆パターンは珍しい。
氷の入った綺麗な黄緑色の抹茶ラテに、一口食べるだけでコンビニのそれとは違う味だと分かる程美味しい抹茶アイス。暑くて火照った体にはこれがよく染み込む。
飲み終わって空になったコップをゴミ箱に捨て、僕達は水着売り場へと向かう。そこには男性女性両方の様々な種類の水着が揃っている。今は丁度海シーズンなのでピックアップしているのだろう。
「へぇー思ったより品揃え良いじゃん」
岩永さんは水着の近くに来るなり早速物色を始める。
「男性用は向こうだからちょっと行ってくるね」
勝手にスッといなくなると体格もあって見失われる可能性があるので、しっかり一回二人に伝えておいてからこの場を離れようとする。
「え……?」
男性向けのコーナーに行こうと体の向きを変えた時、峰山さんの口から小さく声が漏れる。意外な事を耳にして反射で出てしまったような感じだった。
「どうかしたの? あ、聞こえなかった?」
「いえ……すみません。何でもありません」
何か言いたげだったが、彼女はそれを口の中に無理やり押し込むようにして黙ってしまう。僕はどうしたのかと思ったが直接聞くのも気が引けるので、そのままこの場から離れて男の水着コーナーへと向かう。
虹のように鮮やかで、絵の具を大量に塗りたくったキャンバスのように数多の種類の色が並ぶ中で、僕は自分好みの水着を探す。そこまで迷うことなくいくつか良いデザインの候補を選ぶことができたのだが、重大な問題が一つあった。
サイズがどれも合わない!!
そう。好みのものは見つかったが、どれも僕に合う、小学校高学年くらいのサイズのものがないのだ。自分に合うサイズを探したらどうしても子供っぽいものになってしまう。
高校に入ってから改めて実感したけど、この体大変だなぁ……小学生に間違われるのは嫌だし、こういう服選びの時に本当に困るし。
「どうしたんだい生人君。溜息なんてついて?」
しょうがないとはいえ発育が極度に遅いこの体に嫌気が差し、自然と溜息が出てしまっていた。そしてそれを聞いた一人の女性に話しかけられる。
「あっ、美咲さん! 奇遇だね! 何か買いに来たの?」
「そんなところだね。そういう君は水着を? 何だい、彼女でも作ってデートでもするのかい?」
彼女はニヤニヤと小さく笑みを浮かべこちらをからかってくる。
「大体そんな感じだね」
ここで必死になって違うと否定してしまったら、それこそ更にからかわれてしまう。だから僕はあえてそれとなく受け流すようにして答える。
「え? 本当にそうだったのかい?」
「冗談だよ。友達と三人で海上ライブに行くの」
「何だ驚いたよ。君は私の息子同然だからね。親離れされたみたいで焦ったよ」
「あはは……それはしばらく後になりそうだよ」
美咲さんは僕が今の父さんに引き取られた時から、つまり十年前から僕のことを息子のように接してくれた。愛してくれた。前の所の、本当の両親からは得られなかった愛情を与えてくれた。
いやいやだめだ。僕の人生は十年前の、ヒーローに出会った時から始まったんだ。それ以前のことはもう忘れるって決めたんだ。
「君は純粋だ」
僕が頭から過去の記憶を払い出そうとしていると、美咲さんがぽつんと呟く。
「昔から自分を助けたヒーローのことだけ見て、必死に努力し続ける。その意志の硬さは正にダイヤモンド。君はまさにそれのように輝いている」
続けて僕を宝石に例えて褒め称えるような一文を加える。不意にそんな言葉を投げられたせいで僕は恥ずかしくなってしまい彼女から顔を逸らす。
「私が研究を頑張れたのは君のおかげだよ」
「え? それってどういう……?」
顔の火照りは更に付け加えられた一言で生じた疑問によって消える。
「君のその輝きを見たから、その純粋で透明な君に影響されたから研究を頑張れているってことだよ。だから、ありがとう」
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