42 / 130
四章 アイ参上!
39話 蘇った夢
しおりを挟む
出てすぐに岩永さんが指定した焼きそば屋さんの前に行くが、流石にまだ二人とも来ていなかった。
雲一つなく照りつける陽に焼かれながら待つこと数分。砂に足跡をつけて遊んでいると女子更衣室の方から二人が歩いてくる。
「いたいた。遅れてごめんね生人くん」
二人が来たので僕は足跡に砂をかけて消す。
峰山さんはこの前の明るい赤色の水着を着ていて、岩永さんは派手でカラフルな色のビキニを着ていた。
「うん? ど~こを見ているのかな?」
岩永さんが前屈みになりグイッと顔を僕の顔前まで近づける。
「岩永さんの水着だけど……明るくカラフルで君らしくて似合ってると思うよ!」
「あ~うん。本当ピュアだね君……まぁからかうのはこれくらいにして、今からどうしようか? オープニングショーまでまだ少し時間があるし」
僕はジップロックからチラシを取り出し、そこに書いてある時刻予定表を見る。
最初にアイが今日のイベントに対して意気込みを語ったり軽く歌ったりするオープニングショーまであと一時間程ある。
「どうしますか? 何か食べるにしても時間的に早すぎますし」
「それならウチが持ってきたこれで遊ぼうよ」
岩永さんが空気の入っていないビーチボールを取り出す。
「バレーですか。いいですね。場所は……」
峰山さんが辺りの砂浜を見渡すが、人がそこそこいてバレーができるスペースはないように見えた。
これは困ったなと思ったが、僕はここである一つの案を思いつく。
「あそこの海の中が空いてるから、海の中でやってみる?」
「良いと思いますよ。ちょっと試してみましょう」
早速僕達は海の中に入る。冷たい感触が全身を伝わり、暑さが緩和されとても心地が良い。
安全確認をし、僕がボールを膨らませそれをとりあえず峰山さんにパスしてみる。
しかしその球は僕の予想とは違った動き方をした。風に煽られ高く飛んでいってしまう。
「あ、ごめん! 手元が狂った!」
「大丈夫です! 任せてください!」
峰山さんが水飛沫を立て跳び上がり、高校のバレー選手くらいなら届かないような高さにあるボールを叩き落とす。
それは勢いを落とさず僕の方へ真っ直ぐ向かってくる。
「せいやっ!」
手で受けるのは無理だと判断し、僕はそのボールに回し蹴りを放つ。バンッ! と衝撃音が辺りに響き渡り、そのボールはフワッと宙を舞い海に落ちる。
「す、すみません。加減を間違えてしまいました。大丈夫でしょうか?」
峰山さんがボールを拾いつつ僕の元に駆け寄ってくる。
「ちょっとジンジンするけど大丈夫でしょ」
「え~結構大きい音なったけど。ちょい見せてみ」
岩永さんが僕の足を掴み軽々と持ち上げ凝視する。ゆっくりと足を摩りながら十数秒程そのままの体勢で、何も言わない彼女に僕は不安が込み上げてくる。
「怪我はないけど……」
含みのある言い方で、深刻そうな彼女の顔もあり僕の不安は更に大きくなる。
「もしかして何かやばい感じ……」
「いや? 生人君の肌ってめっちゃもちもちのすべすべだなーって」
返ってきたのは怪我とは無縁のどうでもいい感想だった。
「びっくりさせないでくださいよ。言い方的に生人さんの足に何か重大な問題があると思ったじゃないですか」
緊迫感がなくなり峰山さんが呆れた顔で安堵する。
「ごめんごめん。ところで生人君は何か化粧品とか使ってるの?」
「生まれてこの方そんなもの使ったことないけど」
僕の発言に二人が固まる。そしてお互いの反応を確かめるように顔を見合わせる。
「おいおいそれはウチ達女子二人への嫌味か~?」
岩永さんが僕の両頬を掴み捻る。そのまま彼女はお餅みたいに伸びる頬を上へ下へと動かす。
「ウチらがどんだけ美容に労力割いてるのか分かってんのか~ねぇ寧々ちゃん?」
「そうですね……ちょっと羨ましいです。今日だってわたくしは時間かけて色々しましたのに。生人さんは……」
二人にどうしようもないことで迫られ、僕はどう言葉を返したら良いのか分からず何も言えなくなってしまう。
「冗談はこれくらいにして、バレー再開しよっか! バレーと言ってもネットもコートもないパスだけのバレーだけど」
「そうですね。今度は力加減を間違えないようにしませんとね。それでは生人さんからお願いします。今度は間違って上に飛ばさないでくださいよ?」
二人とも凄むのをやめてくれて、僕は峰山さんからボールを受け取り、良い感じの位置を探す。
何だ冗談だったのか良かった。あまりに真剣な表情だったから本当に怒ってるのかと思っちゃった。
それから僕達はボールでバレーをして遊んで時間を潰し、オープニングショーが始まる頃になったので、今日一日様々なことで使うライブステージへと移動する。
「写真で見たより大きいですね」
ステージは今回のイベントにだけ作られた割には大きく、舞台にはライトや何かを噴出する装置のような物も見えた。
僕達が着いてから数分経つと、横に置いてあるスピーカーから音が流れる。
「やっほー! みんな聞こえるー!?」
その声は僕が配信で聞いたアイの声だ。可愛らしく、それでもってハキハキして明るい声だ。
周りから歓声が上がり、彼女の声によって場のテンションが上がるのが肌で分かる。
「良い感じに盛り上がってきたね! それじゃあアタシ登場までのカウントダウン開始!」
ステージの奥にあるモニターに電源がつき、そこに5という数字が大きく表示される。次に4となりカウントダウンが始まる。
数字が小さくなる度に会場の熱気が増していき、その盛り上がりが最高潮になったところで数字が0となる。
ステージに設置されていた装置から一斉にスモークが噴射され、その中から一人の少女が飛び出してくる。
「みんなのアイドル!! アイ参上!!」
ピンクに染めた、いや恐らくピンクのウィッグをつけたアイがステージ前方の観客席の前まで飛び出す。
ダンジョン配信などの活動を通じて知識があるので分かるが、彼女の動きには無駄がなく、より少ない労力で走ったりジャンプしたりしている。
何て洗練された動きなんだ……そうか。彼女自身もダンジョン配信を行っているんだし多少なりとも訓練とかはしているのか。
それからアイは今日のイベントの内容や、メインイベントである午後からの新曲披露などについて身振り手振り使って話す。
「こんな感じで今日一日飽きずに楽しめると思うから、みんなよろしくねー! で、本当はここで退場の予定だったんだけど、あまりにみんなが盛り上がってくれちゃったから、一曲歌っちゃおうかな!」
彼女はステージから降りようとしたが、クルッと片足を軸に回転し、そのまま周りながら跳んでステージ中央に戻ってくる。
時間を見るにまだオープニングショーの時間は残っている。多分今のこれも予定通りなのだろう。
「一曲歌います! "蘇った夢"!」
そして彼女はデビュー曲でもあり、今の若い人なら知らない人はいないであろう曲を歌い始める。
歌い始めた瞬間彼女の口から発せられる声質がガラッと変わる。まるで喉に全く別の生物でも飼っているようだ。
その美声で演奏される歌で、この最高のイベントは幕を開けるのだった。
雲一つなく照りつける陽に焼かれながら待つこと数分。砂に足跡をつけて遊んでいると女子更衣室の方から二人が歩いてくる。
「いたいた。遅れてごめんね生人くん」
二人が来たので僕は足跡に砂をかけて消す。
峰山さんはこの前の明るい赤色の水着を着ていて、岩永さんは派手でカラフルな色のビキニを着ていた。
「うん? ど~こを見ているのかな?」
岩永さんが前屈みになりグイッと顔を僕の顔前まで近づける。
「岩永さんの水着だけど……明るくカラフルで君らしくて似合ってると思うよ!」
「あ~うん。本当ピュアだね君……まぁからかうのはこれくらいにして、今からどうしようか? オープニングショーまでまだ少し時間があるし」
僕はジップロックからチラシを取り出し、そこに書いてある時刻予定表を見る。
最初にアイが今日のイベントに対して意気込みを語ったり軽く歌ったりするオープニングショーまであと一時間程ある。
「どうしますか? 何か食べるにしても時間的に早すぎますし」
「それならウチが持ってきたこれで遊ぼうよ」
岩永さんが空気の入っていないビーチボールを取り出す。
「バレーですか。いいですね。場所は……」
峰山さんが辺りの砂浜を見渡すが、人がそこそこいてバレーができるスペースはないように見えた。
これは困ったなと思ったが、僕はここである一つの案を思いつく。
「あそこの海の中が空いてるから、海の中でやってみる?」
「良いと思いますよ。ちょっと試してみましょう」
早速僕達は海の中に入る。冷たい感触が全身を伝わり、暑さが緩和されとても心地が良い。
安全確認をし、僕がボールを膨らませそれをとりあえず峰山さんにパスしてみる。
しかしその球は僕の予想とは違った動き方をした。風に煽られ高く飛んでいってしまう。
「あ、ごめん! 手元が狂った!」
「大丈夫です! 任せてください!」
峰山さんが水飛沫を立て跳び上がり、高校のバレー選手くらいなら届かないような高さにあるボールを叩き落とす。
それは勢いを落とさず僕の方へ真っ直ぐ向かってくる。
「せいやっ!」
手で受けるのは無理だと判断し、僕はそのボールに回し蹴りを放つ。バンッ! と衝撃音が辺りに響き渡り、そのボールはフワッと宙を舞い海に落ちる。
「す、すみません。加減を間違えてしまいました。大丈夫でしょうか?」
峰山さんがボールを拾いつつ僕の元に駆け寄ってくる。
「ちょっとジンジンするけど大丈夫でしょ」
「え~結構大きい音なったけど。ちょい見せてみ」
岩永さんが僕の足を掴み軽々と持ち上げ凝視する。ゆっくりと足を摩りながら十数秒程そのままの体勢で、何も言わない彼女に僕は不安が込み上げてくる。
「怪我はないけど……」
含みのある言い方で、深刻そうな彼女の顔もあり僕の不安は更に大きくなる。
「もしかして何かやばい感じ……」
「いや? 生人君の肌ってめっちゃもちもちのすべすべだなーって」
返ってきたのは怪我とは無縁のどうでもいい感想だった。
「びっくりさせないでくださいよ。言い方的に生人さんの足に何か重大な問題があると思ったじゃないですか」
緊迫感がなくなり峰山さんが呆れた顔で安堵する。
「ごめんごめん。ところで生人君は何か化粧品とか使ってるの?」
「生まれてこの方そんなもの使ったことないけど」
僕の発言に二人が固まる。そしてお互いの反応を確かめるように顔を見合わせる。
「おいおいそれはウチ達女子二人への嫌味か~?」
岩永さんが僕の両頬を掴み捻る。そのまま彼女はお餅みたいに伸びる頬を上へ下へと動かす。
「ウチらがどんだけ美容に労力割いてるのか分かってんのか~ねぇ寧々ちゃん?」
「そうですね……ちょっと羨ましいです。今日だってわたくしは時間かけて色々しましたのに。生人さんは……」
二人にどうしようもないことで迫られ、僕はどう言葉を返したら良いのか分からず何も言えなくなってしまう。
「冗談はこれくらいにして、バレー再開しよっか! バレーと言ってもネットもコートもないパスだけのバレーだけど」
「そうですね。今度は力加減を間違えないようにしませんとね。それでは生人さんからお願いします。今度は間違って上に飛ばさないでくださいよ?」
二人とも凄むのをやめてくれて、僕は峰山さんからボールを受け取り、良い感じの位置を探す。
何だ冗談だったのか良かった。あまりに真剣な表情だったから本当に怒ってるのかと思っちゃった。
それから僕達はボールでバレーをして遊んで時間を潰し、オープニングショーが始まる頃になったので、今日一日様々なことで使うライブステージへと移動する。
「写真で見たより大きいですね」
ステージは今回のイベントにだけ作られた割には大きく、舞台にはライトや何かを噴出する装置のような物も見えた。
僕達が着いてから数分経つと、横に置いてあるスピーカーから音が流れる。
「やっほー! みんな聞こえるー!?」
その声は僕が配信で聞いたアイの声だ。可愛らしく、それでもってハキハキして明るい声だ。
周りから歓声が上がり、彼女の声によって場のテンションが上がるのが肌で分かる。
「良い感じに盛り上がってきたね! それじゃあアタシ登場までのカウントダウン開始!」
ステージの奥にあるモニターに電源がつき、そこに5という数字が大きく表示される。次に4となりカウントダウンが始まる。
数字が小さくなる度に会場の熱気が増していき、その盛り上がりが最高潮になったところで数字が0となる。
ステージに設置されていた装置から一斉にスモークが噴射され、その中から一人の少女が飛び出してくる。
「みんなのアイドル!! アイ参上!!」
ピンクに染めた、いや恐らくピンクのウィッグをつけたアイがステージ前方の観客席の前まで飛び出す。
ダンジョン配信などの活動を通じて知識があるので分かるが、彼女の動きには無駄がなく、より少ない労力で走ったりジャンプしたりしている。
何て洗練された動きなんだ……そうか。彼女自身もダンジョン配信を行っているんだし多少なりとも訓練とかはしているのか。
それからアイは今日のイベントの内容や、メインイベントである午後からの新曲披露などについて身振り手振り使って話す。
「こんな感じで今日一日飽きずに楽しめると思うから、みんなよろしくねー! で、本当はここで退場の予定だったんだけど、あまりにみんなが盛り上がってくれちゃったから、一曲歌っちゃおうかな!」
彼女はステージから降りようとしたが、クルッと片足を軸に回転し、そのまま周りながら跳んでステージ中央に戻ってくる。
時間を見るにまだオープニングショーの時間は残っている。多分今のこれも予定通りなのだろう。
「一曲歌います! "蘇った夢"!」
そして彼女はデビュー曲でもあり、今の若い人なら知らない人はいないであろう曲を歌い始める。
歌い始めた瞬間彼女の口から発せられる声質がガラッと変わる。まるで喉に全く別の生物でも飼っているようだ。
その美声で演奏される歌で、この最高のイベントは幕を開けるのだった。
0
あなたにおすすめの小説
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
少しの間、家から追い出されたら芸能界デビューしてハーレム作ってました。コスプレのせいで。
昼寝部
キャラ文芸
俺、日向真白は義妹と幼馴染の策略により、10月31日のハロウィンの日にコスプレをすることとなった。
その日、コスプレの格好をしたまま少しの間、家を追い出された俺は、仕方なく街を歩いていると読者モデルの出版社で働く人に声をかけられる。
とても困っているようだったので、俺の写真を一枚だけ『読者モデル』に掲載することを了承する。
まさか、その写真がキッカケで芸能界デビューすることになるとは思いもせず……。
これは真白が芸能活動をしながら、義妹や幼馴染、アイドル、女優etcからモテモテとなり、全国の女性たちを魅了するだけのお話し。
彼女に振られた俺の転生先が高校生だった。それはいいけどなんで元カノ達まで居るんだろう。
遊。
青春
主人公、三澄悠太35才。
彼女にフラれ、現実にうんざりしていた彼は、事故にあって転生。
……した先はまるで俺がこうだったら良かったと思っていた世界を絵に書いたような学生時代。
でも何故か俺をフッた筈の元カノ達も居て!?
もう恋愛したくないリベンジ主人公❌そんな主人公がどこか気になる元カノ、他多数のドタバタラブコメディー!
ちょっとずつちょっとずつの更新になります!(主に土日。)
略称はフラれろう(色とりどりのラブコメに精一杯の呪いを添えて、、笑)
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
キャバ嬢(ハイスペック)との同棲が、僕の高校生活を色々と変えていく。
たかなしポン太
青春
僕のアパートの前で、巨乳美人のお姉さんが倒れていた。
助けたそのお姉さんは一流大卒だが内定取り消しとなり、就職浪人中のキャバ嬢だった。
でもまさかそのお姉さんと、同棲することになるとは…。
「今日のパンツってどんなんだっけ? ああ、これか。」
「ちょっと、確認しなくていいですから!」
「これ、可愛いでしょ? 色違いでピンクもあるんだけどね。綿なんだけど生地がサラサラで、この上の部分のリボンが」
「もういいです! いいですから、パンツの説明は!」
天然高学歴キャバ嬢と、心優しいDT高校生。
異色の2人が繰り広げる、水色パンツから始まる日常系ラブコメディー!
※小説家になろうとカクヨムにも同時掲載中です。
※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。
ただのFランク探索者さん、うっかりSランク魔物をぶっとばす 規格外ダンジョンに住んでいるので、無自覚に最強でした
むらくも航
ファンタジー
旧題:ただのFランク探索者さん、うっかりSランク魔物をぶっとばして大バズりしてしまう~今まで住んでいた自宅は、最強種が住む規格外ダンジョンでした~
Fランク探索者の『彦根ホシ』は、幼馴染のダンジョン配信に助っ人として参加する。
配信は順調に進むが、二人はトラップによって誰も討伐したことのないSランク魔物がいる階層へ飛ばされてしまう。
誰もが生還を諦めたその時、Fランク探索者のはずのホシが立ち上がり、撮れ高を気にしながら余裕でSランク魔物をボコボコにしてしまう。
そんなホシは、ぼそっと一言。
「うちのペット達の方が手応えあるかな」
それからホシが配信を始めると、彼の自宅に映る最強の魔物たち・超希少アイテムに世間はひっくり返り、バズりにバズっていく──。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる