異世メイたん

ポチャえもん

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4章 王様候補と神様候補

異世メイたん49

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 京也、質問をしてもいいだろうか
 どうしたんだカナミ
 京也はいつ頃にどうやって神になったんだ?
 それじゃあ今晩は俺が神になるまでを語ろうか
 
 
 ある日に僕はおばあちゃんとお姉ちゃんが管理している神社の裏でご飯を食べてる時だった
 ロボットのおもちゃがあったんだ
 その時の僕はいろいろあってね、だから拾ってキレイにして、毎日毎日おしゃべりしてたんだ
 寂しいから
 そしたら1ヶ月後にしゃべりだしたんだ
 「おはよう」って
 嬉しかったな、冷静に考えると怖くなるけど
 それでね二つ目の言葉に僕は驚いたんだ
 「神にならないか」って言ったから
 僕は考えたよ
 神になれば死んでしまった二人を生き返らせられるのではないのかと
 だから僕は答えた、すぐに
 「なる」って
 そしたら、ついてきてって感じでワープホールを出して行ってしまったんだ
 もちろん追いかけたよ
 そこは図書館みたいに本がたくさんあった
 真ん中には魔方陣みたいなのがあってね
 その後、神になる手続き的なのをして神になったんだ
 僕の神としての最初の仕事は
 悪魔と天使が眠る祠の調査だった
 お供えものがあるかどうかだったんだけど
 緊急事態が起きてね
 無かったんだよ、お供えものが
 僕が祠についたときには
 薄暗い光のなかに
 雪のように真っ白の光と
 夜のように真っ黒の光があった
 見たのは一瞬だった
 その後は、自分の中に何かが入ってきたのを感じた
 頭の中で響くんだよ
 死ね今すぐ死ね楽になるよ楽しいよみんながいるから首を絞めろ
自分を刺せ殺せ死ね死ね
 ってね
 怖いよ、怖いさ
 自分の中にいる何かが俺の中で俺を操っているみたいだった
 そしたら僕は自分のナイフを喉に向けた
 その時に、聞こえるはずのない死んでしまった先輩の声が聞こえたんだよ
 一番好きだったあの先輩の声が
 「頑張って」
 それだけだった、だけど、それで十分だった
 僕は目標を思い出した
   先輩を助ける
 それだけだ
 先輩は僕の一番だったから
 
 その光が京也の天使の力と悪魔の力なのか?
 そうだよ
 京也も苦労をしたんだな
 そりぁそうさ
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