僕と精霊〜A journey of heroes〜

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過酷な道のり

第23の旅 2人を止めろ

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 ザルは瞳と髪が青く輝き出し、メイデンは普通の馬と同じサイズになり角は鋭さを増す

「お前とは戦いたくなかったが仕方ないな、このままじゃ俺が死んじまうからな」
ザルは両腕の腕輪に魔力を込め、武器に変える

「コロス‼️」
ジャンは黒炎を放つ
「ウォーターブレード‼️」
ザルは武器に水を纏わせ黒炎を斬ろうとしたが触れる前に蒸発していてまう

「何!?」
ザルは黒炎を躱す、背後の木は炎を他の木に燃え移す事なく灰になる

「なんつー火力だ、来い!メイデン‼️」
「ハイ!」
メイデンはザルの左腕の武器に憑依する、武器はメイデンの角の槍になり、右腕の武器は盾になる

「アクアランサー‼️」
ザルは水を纏い鎧を作る


 森の入り口

「私は行くわ、ジャンさんを助けなきゃ」
「本気なの!死ぬかもしれないのよ!」
ローズは反対する

「ジャンさんは私が取り返しのつかない事をしてしまった時も命を張って私を助けた、私が今生きているのはジャンさんのおかげなのよ、今こそ恩を返すときなのよ!」
白夜は森の方へ歩き出す
「あー!もう!分かったわよ!ほんとこういう所は頑固なんだから」
ローズは白夜について行く

「俺も行くぜ!」
ニーナも来る
「あなたはダメよ、これ以上あなたを巻き込むわけにはいかない」
白夜は同行を許可しない

「でも!」
「気持ちだけでもありがたいわ、でも絶対に来ちゃダメ」
白夜は鋭い目でニーナを見つめる

「そっか...白夜!」
「何?」

「俺も旅に出る、1人でいろんな所を回るんだ!」
「良いじゃないの」
白夜は少し微笑む

「だからよ!また何処かで会おうぜ!」
「ええ、必ず会いましょ」
白夜は森の方へ走り去る
「ちょっと急に走んないでよ!」
ローズは白夜を追いかける


 馬車

「俺は行くぜ」
ラートはパンプの方へ向かう
「ま、待ってくださいご主人!」

「俺も行くよ!」
クラムはラートについて行く
「おい待てクラム!」
「危険ですよー!」
ツイスターとスカルドも行ってしまう

「私は..」
「仕方ない僕らは留守番だ」
「そうですね」
レート達は馬車で留守番をする

 
 川辺

「ギャルルル‼️」
パンプは木を薙ぎ倒しながら暴れている
「グア?グガガ❗️」
パンプは川の水でバチャバチャと遊び始める

 川が突然凍り出しパンプは身動きを取れなくなる
「グゴオォォ‼️」
パンプはさらに暴れる

「そこまでだパンプ!大人しくするんだ!」
ラートは声をかけるがパンプには届かない
「ギャルルル‼️」
パンプは無理矢理氷を粉々に砕き脱出する

「ガァァァ‼️」
パンプは口から光線を発射する
「やべっ!」
ラートとボノムは咄嗟に躱すと背後に広がる森が更地になる

「あんなの食らったら死体すら残らないぜ」
「ご主人!飛ばしますぜ!」
「おうよ!」
2人の精霊石が輝き出す、ラートのおでこの右側から捻れた角が生えて来る、ボノムの体の周りに雪が集まっていき巨大化していく

「アイスフィールド‼️」
ボノムは地面を叩くと周りが凍り出す
パンプは再び氷で身動きが取れなくなる

「今来たぞ!」
クラムがやって来た

(よしクラム、まずはあの氷を鋼鉄化させる)
「分かった!」
クラムは素早い身のこなしでパンプに近づき、氷を鋼鉄化させる

(次は鋼鉄に私の電撃を)
「OK!」
クラムはパンプにまとわりつく鋼鉄部分に電撃を放つ

「グルルルル‼️」
パンプは苦しみ出す

「ナイスだクラム!コレでしばらくは..」
ラートがホッと一息ついた瞬間、パンプの体中の宝石が黒く輝く

「な、なんだこの光は」
「禍々しい力をですぜ」
ボノムはラートを抱えて移動する

(クラムさん!私達も距離をとりましょう)
「分かった!」
クラムも移動する

「ギャルルル‼️」
パンプを拘束する鋼鉄化は真っ黒な灰になる
「ギュルルル‼️」
パンプは口から光線を連続発射する

「このままだと森がなくなるぞ!」
クラムは必死に光線を躱す
「グゥ❗️」
ボノムは右肩に穴があく

「ボノム避けろ❗️」
大量の光線がボノムに襲いかかる
「ヤバイ‼️」
誰もが諦めたその瞬間、2人の前に光の壁が出現し、光線を防ぐ

「ご主人、怪我は?」
「ああ大丈夫なんとも無い、でもなんだこの壁?」
ラートは困惑する

「やはりパンプさん達でしたか、間に合って良かった...」
ラート達の上空には背中に翼を生やした女性がいた

「お前は!ガブリラ!ガブリラじゃないか!」
ラートは嬉しそうに名前を呼ぶ

「ギャルルル‼️」
パンプは雄叫びを上げる

「再開の喜びを分かち合いたい所ですが、今はそんな場合ではありませんね、皆さんは隙を作ってください対処法は理解しているので」
ガブリラは指示を出す

「なんだアイツ?」
クラムは首を傾ける
(俺らの仲間だから大丈夫だぜ)
(安心して指示に従ってください)
「よく分からんが分かった!」
クラムはステップを刻みタイミングを計る

「ボノム!さっきと同じ感じでいくぞ!」
「はいな!」
2人は構える

「アイスハンマー‼️」
ボノムは地面を殴ると氷塊が湧き出る
「グガンゴァ‼️」
パンプは氷塊につまづき転ぶ

「「鬼のくしゃみオーガブリザード‼️」」
2人は強力な冷凍波を放つ

「グガガ...」
パンプは全身凍りつく
「今だ!」
クラムは飛び出す

「ガァ‼️」
パンプは氷を溶かし始める
「させるか!」
クラムはパンプにまとわりつく氷を鋼鉄化させる

「グゥ❗️グガガ‼️」
パンプはもがく
「あとは私に!」
ガブリラは一瞬のうちにパンプの目の前まで近づき翼を広げる

「さぁ翼を見てください」
ガブリラが微笑むと翼が神々しく輝く
「ウガォォォ...」
光を見たパンプは気を失う

「とりあえず落ち着いたのか...?」
ラートは警戒している
「もう大丈夫ですよ、あとはジャンさんを止めれば終わりです」
ガブリラはジャンのいる方向へ飛び去ってしまう

(行ってしまいましたね)
(そうだね)
「俺らも行くぞ!」
クラムは木々の間を巧みにすり抜けて行く

「おいおい待ってくれよ...」
「ご主人、俺らはもう限界ですぜ...」
「そうだなぁ」
2人は共鳴を解き、仮眠をとる

「なぁさっきの翼が生えてるヤツは誰だ?お前らみたいなのが体の中に入ってるのか?」
クラムは2人に尋ねる
(ガブリラさんのことですか?あの方は私達の仲間で本物の天使です)
「天使ってあの天国にいるって言うやつか?」

(そうですよ、とっーても凄い方なんですよ)
(しかも強いしな、俺らの中でトップ3には入るぜ絶対)
「そんなに凄いのか、なぁその天使様にもパートナーの精霊がいるのか?」
クラムは質問を続ける

(いるにはいるんですけど、どちらかと言うとガブリラさんが精霊側って感じですね)
「どう言うこと?」

(うーん、なんて説明すれば良いのやら?えっーと、ガブリラは生徒として潜入していた天使と契約をしたということで事実上は精霊ってことになるのかな姉ちゃん?)
(私に振らないでください、説明が難しいんですから)
「俺の中で喧嘩をするな、頭がガンガンする」
クラムは頭を抑える

(すみません、とりあえずガブリラさんは仲間でもう1人ウリエラさんと言う方がジャンさんの方にいるはずなんですよ)
「とにかくジャンのところに行けば良いんだな!」
(そう言うことだ!あんまり複雑に考えるな)

「ウッシャー!行くぜ!」
クラムはオオカミになり森を駆け抜ける

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