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01話 言いがかり
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公爵家の娘である私、シャローナ・グラスターには婚約者がいます。
王太子であるレオ殿下です。
政略結婚の相手ですが、私はレオ殿下をお慕いしておりました。
レオ殿下も私のことを好ましく思ってくださっていると思っておりました。
殿下は私にとても優しく接してくださいましたもの。
ですが……。
王立魔法学園に入学すると、レオ殿下の私に対する態度は一変しました。
正確には、レオ殿下が平民の女子生徒メロディスさんに出会ってからです。
この国では一定以上の魔力を持つ者は、指定された学校で魔法を学ぶことが義務付けられています。
そのため血統により魔力を引き継いでいる貴族は王立魔法学園に通います。
公爵家の娘である私も、王太子であるレオ殿下も、王立魔法学園に通うこととなりました。
王立魔法学園には、稀に魔力を持つ平民が入学して来ます。
これは王立魔法学園が、王侯貴族のための学校というわけではなく、本来は高い魔力を持つ者のための学校だからです。
平民の魔力持ちのためには平民のための魔法専門学校があるのですが、特に魔力が高い平民は王立魔法学園に推薦されます。
メロディスさんは、平民ながら高い魔力を持っていたため王立魔法学園に推薦入学した女子生徒でした。
か弱い小動物のように愛らしい容姿のメロディスさんは、入学当初から男子生徒に人気がありました。
そして、メロディスさんに出会ってから、レオ殿下は変わってしまわれました。
「シャローナ、君はまたメロディスを虐めたそうだな」
魔法学園の廊下でレオ殿下は私を呼び止め、怒りをにじませたお顔でそう言いました。
その腕に、メロディスさんをぶら下げて。
レオ殿下の後ろには、宰相のご子息ロイド様、公爵令息コーニエル様、騎士団長のご子息デヴィン様がいらっしゃって、やはり私を睨んでおられます。
「畏れながら、身に覚えがないことにございます」
「また嘘を吐くか!」
「いいえ、真実にございます」
「シャローナに廊下で突き飛ばされたとメロディスが言っているのだ!」
「私の言葉より、メロディスさんの言葉を信じられるのですか?」
「当たり前だ!」
この調子です。
レオ殿下はメロディスさんをとても気に入ったらしく、学園では常に側近くに侍らせています。
いいえ、逆かもしれません。
レオ殿下、ロイド様、コーニエル様、デヴィン様たち四人を、メロディスさんが侍らせていると言ったほうが正確かもしれません。
レオ殿下たちは、平民のメロディスさんの言いなりですもの。
「おそれながら、レオ殿下……」
私と共に居た侯爵令嬢エレノア様が、私を弁護してくださいました。
「本日、私はシャローナ様とご一緒しておりましたが、今この時までメロディスさんとは顔を合わせておりません」
「黙れ!」
レオ殿下は怒気を露わにして私たち四人に言いました。
「貴様らは結託して嘘を吐いているのだろう!」
まあ、結託と申しますか、同じ被害者として仲良くはしておりましてよ。
王太子であるレオ殿下です。
政略結婚の相手ですが、私はレオ殿下をお慕いしておりました。
レオ殿下も私のことを好ましく思ってくださっていると思っておりました。
殿下は私にとても優しく接してくださいましたもの。
ですが……。
王立魔法学園に入学すると、レオ殿下の私に対する態度は一変しました。
正確には、レオ殿下が平民の女子生徒メロディスさんに出会ってからです。
この国では一定以上の魔力を持つ者は、指定された学校で魔法を学ぶことが義務付けられています。
そのため血統により魔力を引き継いでいる貴族は王立魔法学園に通います。
公爵家の娘である私も、王太子であるレオ殿下も、王立魔法学園に通うこととなりました。
王立魔法学園には、稀に魔力を持つ平民が入学して来ます。
これは王立魔法学園が、王侯貴族のための学校というわけではなく、本来は高い魔力を持つ者のための学校だからです。
平民の魔力持ちのためには平民のための魔法専門学校があるのですが、特に魔力が高い平民は王立魔法学園に推薦されます。
メロディスさんは、平民ながら高い魔力を持っていたため王立魔法学園に推薦入学した女子生徒でした。
か弱い小動物のように愛らしい容姿のメロディスさんは、入学当初から男子生徒に人気がありました。
そして、メロディスさんに出会ってから、レオ殿下は変わってしまわれました。
「シャローナ、君はまたメロディスを虐めたそうだな」
魔法学園の廊下でレオ殿下は私を呼び止め、怒りをにじませたお顔でそう言いました。
その腕に、メロディスさんをぶら下げて。
レオ殿下の後ろには、宰相のご子息ロイド様、公爵令息コーニエル様、騎士団長のご子息デヴィン様がいらっしゃって、やはり私を睨んでおられます。
「畏れながら、身に覚えがないことにございます」
「また嘘を吐くか!」
「いいえ、真実にございます」
「シャローナに廊下で突き飛ばされたとメロディスが言っているのだ!」
「私の言葉より、メロディスさんの言葉を信じられるのですか?」
「当たり前だ!」
この調子です。
レオ殿下はメロディスさんをとても気に入ったらしく、学園では常に側近くに侍らせています。
いいえ、逆かもしれません。
レオ殿下、ロイド様、コーニエル様、デヴィン様たち四人を、メロディスさんが侍らせていると言ったほうが正確かもしれません。
レオ殿下たちは、平民のメロディスさんの言いなりですもの。
「おそれながら、レオ殿下……」
私と共に居た侯爵令嬢エレノア様が、私を弁護してくださいました。
「本日、私はシャローナ様とご一緒しておりましたが、今この時までメロディスさんとは顔を合わせておりません」
「黙れ!」
レオ殿下は怒気を露わにして私たち四人に言いました。
「貴様らは結託して嘘を吐いているのだろう!」
まあ、結託と申しますか、同じ被害者として仲良くはしておりましてよ。
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