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05話 アルマンディンの婚約者
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僕はガーネット伯爵家の三男アルマンディン・ガーネット。
末っ子で甘やかされてるって言われるけど。
両親にも兄たちにも甘えているつもりはない。
最近、僕は婚約した。
僕の婚約者はコランダム子爵家の長女サフィール・コランダム嬢。
サフィール嬢はコランダム子爵家の跡継ぎなので、僕は婿養子になる。
僕は三男で実家の爵位は継げないから、普通なら将来は平民だ。
でも女子爵になるサフィール嬢の婿になれば貴族になれる。
コランダム家との縁談を受けるのは順番から言えば下の兄だった。
長男である上の兄は結婚して子供が出来たので、次男である下の兄は跡継ぎのスペアとしての役目をほぼ終えていたから。
でも下の兄は王宮に文官として就職していて将来安泰だからと言って、コランダム子爵家との縁談を僕に譲ってくれた。
もしかすると。
下の兄は女性に人気があるので、すでに付き合っている恋人がいて、それで僕に縁談を押し付けたのかもしれない。
「貴族になれる良縁だ。アルマンディン、上手くやれよ」
家族はこの縁談の価値を僕に説明して、応援してくれた。
僕の縁談の相手サフィール・コランダム嬢は、綺麗な青い瞳の令嬢だった。
僕と同い年なのに、落ち着いている大人っぽい子で、少し焦った。
どことなく寂しそうで不思議な雰囲気があって。
笑うとちょっと子供っぽい顔になるのが可愛かった。
最初の顔合わせのときは緊張してしまって、何を話せば良いか解らなかったけれど、サフィール嬢のほうから話しかけて来てくれたので何とか場が持った。
彼女は僕に気を使ってくれたのかな。
◆
「兄さん、ちょっと聞きたいんだけど」
僕は兄に質問した。
「どうすれば女の子と仲良くなれるの?」
「お! サフィール嬢のことが好きになったのか?」
「こ、婚約者だから、い、一応ちゃんと仲良くしようと……」
僕は顔が熱くなるのを感じたけれど、必死に言い訳した。
兄は僕を見て面白そうに笑いながら答えた。
「とりあえず贈り物をすれば良いんじゃないか?」
「何を贈ればいいの?」
「花とかアクセサリーとか?」
「どんな花やアクセサリーを贈ればいいの?!」
「彼女の好みに合ったものを贈ればいい。彼女の好みは聞いたのか?」
「……聞いてない……」
「好きな色と好きな花と好きな食べ物くらいはちゃんと聞いておけよ。あとは趣味とか行ってみたい場所とかな。まあ贈り物をするなら最初は花が無難じゃないか。母上に相談して季節の花を見繕ってもらうといい」
僕は母に相談してサフィール嬢に花を贈った。
お礼の手紙が来て、花は好きだと書かれていた。
それでまた母に相談して、花のモチーフのブローチを贈った。
サフィール嬢はとても喜んでくれた。
サフィール嬢が僕にやわらかい笑顔を見せてくれる回数も増えている。
好きな物を教え合って、会話も長く続くようになった。
仲良くなれているんじゃないかと思う。
でも……。
その後、信じられないことが起こった。
末っ子で甘やかされてるって言われるけど。
両親にも兄たちにも甘えているつもりはない。
最近、僕は婚約した。
僕の婚約者はコランダム子爵家の長女サフィール・コランダム嬢。
サフィール嬢はコランダム子爵家の跡継ぎなので、僕は婿養子になる。
僕は三男で実家の爵位は継げないから、普通なら将来は平民だ。
でも女子爵になるサフィール嬢の婿になれば貴族になれる。
コランダム家との縁談を受けるのは順番から言えば下の兄だった。
長男である上の兄は結婚して子供が出来たので、次男である下の兄は跡継ぎのスペアとしての役目をほぼ終えていたから。
でも下の兄は王宮に文官として就職していて将来安泰だからと言って、コランダム子爵家との縁談を僕に譲ってくれた。
もしかすると。
下の兄は女性に人気があるので、すでに付き合っている恋人がいて、それで僕に縁談を押し付けたのかもしれない。
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家族はこの縁談の価値を僕に説明して、応援してくれた。
僕の縁談の相手サフィール・コランダム嬢は、綺麗な青い瞳の令嬢だった。
僕と同い年なのに、落ち着いている大人っぽい子で、少し焦った。
どことなく寂しそうで不思議な雰囲気があって。
笑うとちょっと子供っぽい顔になるのが可愛かった。
最初の顔合わせのときは緊張してしまって、何を話せば良いか解らなかったけれど、サフィール嬢のほうから話しかけて来てくれたので何とか場が持った。
彼女は僕に気を使ってくれたのかな。
◆
「兄さん、ちょっと聞きたいんだけど」
僕は兄に質問した。
「どうすれば女の子と仲良くなれるの?」
「お! サフィール嬢のことが好きになったのか?」
「こ、婚約者だから、い、一応ちゃんと仲良くしようと……」
僕は顔が熱くなるのを感じたけれど、必死に言い訳した。
兄は僕を見て面白そうに笑いながら答えた。
「とりあえず贈り物をすれば良いんじゃないか?」
「何を贈ればいいの?」
「花とかアクセサリーとか?」
「どんな花やアクセサリーを贈ればいいの?!」
「彼女の好みに合ったものを贈ればいい。彼女の好みは聞いたのか?」
「……聞いてない……」
「好きな色と好きな花と好きな食べ物くらいはちゃんと聞いておけよ。あとは趣味とか行ってみたい場所とかな。まあ贈り物をするなら最初は花が無難じゃないか。母上に相談して季節の花を見繕ってもらうといい」
僕は母に相談してサフィール嬢に花を贈った。
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それでまた母に相談して、花のモチーフのブローチを贈った。
サフィール嬢はとても喜んでくれた。
サフィール嬢が僕にやわらかい笑顔を見せてくれる回数も増えている。
好きな物を教え合って、会話も長く続くようになった。
仲良くなれているんじゃないかと思う。
でも……。
その後、信じられないことが起こった。
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