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15話 求婚
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「サフィール嬢、僕と結婚してください!」
「……っ!」
吃驚してしまいました。
とても嬉しい驚きです。
嬉しすぎて頭がぼうっとして、ふわふわした気分になりました。
ですが……。
私は冷静さを振り絞って、現実的な問題について言いました。
「……アルマンディン様、私、爵位を継げなかったら平民になります。私が平民でも良いのですか……?」
「かまいません!」
アルマンディン様は真剣な表情で、私に言いました。
「ぼ、僕、文官の試験を受けようと思っています。勉強して頑張ります。文官になれればサフィール嬢を養えます。王宮の文官の給料なら充分やっていけるって、兄が言っていました」
驚きました。
アルマンディン様が、仕事を持つことをお考えだったなんて。
私が驚いて何も言えずに固まっていると、アルマンディン様は不安そうな表情になりました。
「……サフィール嬢、文官の妻になるのは嫌ですか?」
「い、いいえ、そんなことありません。文官は立派なお仕事です」
「あ、あの……、それなら……、ぼ、僕と、け、結婚してくれますか?」
「本当に私で良いのですか? 爵位がなかったら私なんて……何もないのに……」
「サフィール嬢は素敵な女性です。ぼ、僕は、サフィール嬢と結婚したいです。他の人なんて考えられません!」
「……!」
「結婚してください!」
「はい……。私でよろしければ」
私はアルマンディン様の求婚を受けました。
「僕と結婚してくれるんですか?!」
「はい。よろしくお願いします」
「サフィール嬢、あ、あ、ありがとう……! ありがとう……!」
「アルマンディン様……?!」
アルマンディン様は泣き出してしまいました。
私も、急に求婚されて動転していて……。
この場でどう対応すれば良いか解らなくなり、おろおろとしました。
「ア、アルマンディン様、よろしければ、こ、このハンカチを……」
「あ、ありがとう! サフィール嬢、ありがとう!」
◆
「実は私、家出を考えていたのです」
アルマンディン様が泣き止み、私も少し落ち着きを取り戻しました。
私は家族から離れようとしていたことをアルマンディン様に打ち明けました。
「結婚せずにこの家にいて、ルビーの代わりに領主の仕事をしろと両親に言われたのです。だから、逃げようと思いました」
「そんなの逃げて当たり前だよ。行く当てはあったの?」
「いいえ。しばらくはお金を貯めて準備して、市井で家と仕事を探そうと思っていました」
「急にいなくなったりしないでね。何かあったらちゃんと僕に相談して」
「はい。ありがとうございます」
「でも、解らないな……」
アルマンディン様は首を傾げました。
「サフィール嬢が領主の仕事をするなら、サフィール嬢が跡継ぎで良いのに……」
「ルビーをアルマンディン様と結婚させるために、跡継ぎにすることにしたのでしょう」
「それなら最初からルビー嬢との縁談を持って来れば良かったのに。サフィール嬢との縁談を持って来たのはコランダム子爵だよ?」
「あのころは、ルビーには良い縁談がたくさんあったのです。でも全然まとまらなくて……。それで父は、私の婚約者をルビーに与えることにしたのでしょう」
「……やっぱり意味が解らない……」
「……っ!」
吃驚してしまいました。
とても嬉しい驚きです。
嬉しすぎて頭がぼうっとして、ふわふわした気分になりました。
ですが……。
私は冷静さを振り絞って、現実的な問題について言いました。
「……アルマンディン様、私、爵位を継げなかったら平民になります。私が平民でも良いのですか……?」
「かまいません!」
アルマンディン様は真剣な表情で、私に言いました。
「ぼ、僕、文官の試験を受けようと思っています。勉強して頑張ります。文官になれればサフィール嬢を養えます。王宮の文官の給料なら充分やっていけるって、兄が言っていました」
驚きました。
アルマンディン様が、仕事を持つことをお考えだったなんて。
私が驚いて何も言えずに固まっていると、アルマンディン様は不安そうな表情になりました。
「……サフィール嬢、文官の妻になるのは嫌ですか?」
「い、いいえ、そんなことありません。文官は立派なお仕事です」
「あ、あの……、それなら……、ぼ、僕と、け、結婚してくれますか?」
「本当に私で良いのですか? 爵位がなかったら私なんて……何もないのに……」
「サフィール嬢は素敵な女性です。ぼ、僕は、サフィール嬢と結婚したいです。他の人なんて考えられません!」
「……!」
「結婚してください!」
「はい……。私でよろしければ」
私はアルマンディン様の求婚を受けました。
「僕と結婚してくれるんですか?!」
「はい。よろしくお願いします」
「サフィール嬢、あ、あ、ありがとう……! ありがとう……!」
「アルマンディン様……?!」
アルマンディン様は泣き出してしまいました。
私も、急に求婚されて動転していて……。
この場でどう対応すれば良いか解らなくなり、おろおろとしました。
「ア、アルマンディン様、よろしければ、こ、このハンカチを……」
「あ、ありがとう! サフィール嬢、ありがとう!」
◆
「実は私、家出を考えていたのです」
アルマンディン様が泣き止み、私も少し落ち着きを取り戻しました。
私は家族から離れようとしていたことをアルマンディン様に打ち明けました。
「結婚せずにこの家にいて、ルビーの代わりに領主の仕事をしろと両親に言われたのです。だから、逃げようと思いました」
「そんなの逃げて当たり前だよ。行く当てはあったの?」
「いいえ。しばらくはお金を貯めて準備して、市井で家と仕事を探そうと思っていました」
「急にいなくなったりしないでね。何かあったらちゃんと僕に相談して」
「はい。ありがとうございます」
「でも、解らないな……」
アルマンディン様は首を傾げました。
「サフィール嬢が領主の仕事をするなら、サフィール嬢が跡継ぎで良いのに……」
「ルビーをアルマンディン様と結婚させるために、跡継ぎにすることにしたのでしょう」
「それなら最初からルビー嬢との縁談を持って来れば良かったのに。サフィール嬢との縁談を持って来たのはコランダム子爵だよ?」
「あのころは、ルビーには良い縁談がたくさんあったのです。でも全然まとまらなくて……。それで父は、私の婚約者をルビーに与えることにしたのでしょう」
「……やっぱり意味が解らない……」
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