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雲の向こうはいつも青空
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「好き、好きだよ、陽」
「うん」
「ずっと俺の傍にいて」
「うん」
「愛してる」
身体中の至るところに唇を落としながら、絶え間なく翠が愛を囁く。嬉しくって、幸せで、どろどろに溶けてしまいそう。
次第にお腹の奥が疼いて、何かが足りないって主張し始める。埋めて、擦って、僕に全部ぶつけて。もじもじと足を擦り合わせて、何とかしてほしいって見上げるけれど、翠は僕の身体に痕を残すことに夢中になっている。
触れられる毎に重たい熱が腹の底に溜まっていく。「好きだ」と言われる度に、その言葉が僕の中に蓄積されていって、愛で満たされる。
「っ、翠」
「ん?」
「まって」
「んー?」
可愛らしいリップ音とは裏腹に、僕の脳内はどんどん淫らになっていく。僕の制止する声を無視する翠。一旦止まってもらわないと、すぐに溢れてどうにかなってしまいそう。指を絡め合った手に力を込めて懇願するけれど、美しく微笑む彼に止めようという気は見受けられない。
「だめ、」
「まだまだ俺は愛を伝え足りないんだけど」
「っ、」
「あー、かわいい」
「翠っ、なんかきちゃう」
「いいよ、大丈夫。そのまま身を任せてごらん」
「ッ、」
いい子だねって頭を撫でられたら、一気にぐわんって身体が熱くなる。それが合図になって、歯止めが効かずに弾けてしまった。
寝落ちてしまう前に自分で弄っていたから、下着の中は既に汚れていたとはいえ、どうしても不快感が襲う。まさか言葉だけで達してしまうなんて思ってもいなくて、恥ずかしくて泣きそうになった。
敏感な全身を震わせて、荒い息を吐き出す。まだ触れられてもないのに、こんな状態になっちゃうなんて、これから僕はどうなっちゃうんだろう。
「かわいい」
「まってって言ったのに……」
「今まで言ってこなかった分、たくさん愛を伝えたいから。……だめ? 嫌だった?」
「……ずるい」
嫌なわけないって、何よりも素直な身体が証明してるのに。そんな風に聞いてくるのは意地悪だ。拗ねたように顔を背けてみるけれど、機嫌を取るように両頬を包まれてリップ音を立てながら唇に何度もキスを落とされたら許すしかなかった。
「ん、翠、」
「うん? なあに?」
「……他も触って」
早く、早く欲しい。もう入るから、って伝えたところで、前よりもずっと丁寧にじっくりと事を進めようとしている翠には意味がないだろう。
だから、せめてものお強請りを。
すると、翠は僕の瞳をじっと覗き込んだ後、準備万端の後孔に触れた。その縁に触れられただけで、せっかちなそこは早くくれと言わんばかりにひくついている。
「陽のヒートはこんな風になっちゃうんだね」
「ッ、翠がそうしたのに」
「うん、全身で俺を求めてるのが分かって嬉しいんだよ」
喜んでいるなら、もう何も言えない。だって、僕は翠のためのオメガだから。貴方のためにヒートになって、貴方だけを求めているのだから。
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