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1章初めの世界
7話 分身1号
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「急がないと、無事でいてくれ佐々木美穂」
俺は一番最初に分身になった1号だ、名前は分身だから同じなので番号で呼んでもらっている。
今この世界の危機が始まり、それぞれ分担された場所の救助に向かっている、俺の担当はあの養護施設だ。
「他の施設の点検で遠くにいなければ・・・急いでもまだ10分は掛かる、間に合ってくれ!」
他の分身からの報告で感染速度を考えると10分でも危険だ、あそこは都市にあるからな、幸い端っこなのは運が良かった。
「くっ入り口にあいつらが群がってるな、だが良い判断だぞ、太っちょ警備員」
あの警備員が入り口を開けないでいたようだ、なかなかやるじゃないか、てっきり普通に対応すると思ったが。
「どけお前ら!」
俺は取り合えず奴らの首を全て切断した、こんな時の為の振動波ブレードだ、あるアニメで見て作って置いた、これは切れなくなると言う事が無い、何故なら汚れが。
「ってそんな事を考えている場合じゃない、佐々木美穂いるか!」
俺は施設内を大声を出しながら走った、あいつらは音に敏感に反応する、施設内にいるならこの声で俺の所に来るだろう。
「くそっ俺の5感でもわからない隠れているのか、探索が出来るスキルが欲しいな今度報告しておくか、たしかこの時間なら子供と遊んでいるはずだから、あの角の部屋だ!」
俺は急いでドアを開けた、中には警備員が立っていて、その先に子供を抱きしめて座っている佐々木美穂がいた、子供たちも集まっている。
「佐々木美穂無事か!」
俺は大声で叫んだ、だがこっちを泣きながら見るだけだ、今の俺は黒い戦闘スーツを着ていて、頭はフルフェイスのヘルメットをかぶってるから誰かわからないんだ、声だってヘルメット越しだから少し変わって聞こえているかもしれない。
この装備はスキルで作ったが改善が必要だな、特にこういった場合では顔が見えないと不審に思われる。
「よくやったな警備員・・・おいもしかして」
「グルルゥ~~」
警備員の肩を叩いたら俺に襲い掛かってきた、唸り声を出してな。
「ガフガウ」
警備員が俺の腕を噛んでいる、戦闘スーツでなかったら相当な重傷だな。
「そうか、一度中に入れて腕を噛まれたのか、でもその後外に出すことは出来て鍵をかけたってとこか、ありがとな警備員」
そう言って俺は警備員の首をはねた、せめて苦しまないように一瞬でな。
「成仏してくれ、ワクチンはまだ出来てないんだ・・・すまない」
この世界の成仏のさせ方、手を合わせて祈った、遅れてすまん成仏してくれ。
「佐々木美穂無事か!」
しばらくして俺は祈るのを止め後ろを向いた、こっちを見ているが震えている。
「俺だ純人だ!今ヘルメットを外す」
そう言って俺はヘルメットを外した、顔が見えると笑顔が見れた、涙はずっと出ているがきっと嬉し涙だな。
「純人君なのよね?」
「ああ、こんな格好だけどな、ここは危険だ!早く逃げるぞ」
そう言って手を握ったんだがどうやら腰に力が入らないらしい、立てないでいた。
「しょうがないな俺が持つ」
「ひゃ!?」
俺は佐々木美穂を片手で抱き上げた、片手のお姫様抱っこだな、背中だと彼女の状況が分からないからな、これなら片手が使える。
「子供たちは知ってる子はいないな、みんな俺についてくるんだぞ」
子供たちは頷いてくれた、まだ5歳になってるかどうかって子たちだから状況が分かってないのかもな、誰も怖がっていない。
「お、お姫様抱っこ・・・純人君の」
佐々木美穂が何やらブツブツ言ってるが、まぁいい、この施設の人が少なくて良かった、他にも子供がいたらあちこち移動されて援軍を呼ぶとこだ。
「純人君入り口が」
「俺が開けたからな、だが問題はない、はっ」
俺は片手でブレードを振った、子供たちがいるが事態が事態だからな。
「よし、みんな踏まないように通るんだ、いいね」
子供たちは何故か従順だ、先生である佐々木美穂を抱えているからかもな。
「こ、これに乗るの純人君!?」
外に出て移動用のヘリを見て驚いている、輸送用の羽が二つある物だ、オスプレイって言ったか?
「そうだ、これで避難施設に向かう、さぁ行くぞ」
オスプレイに乗って俺が運転していると佐々木美穂がジッと見てきた、きっと驚いてるんだ、俺がこんな物を運転できるんだからな。
「あの純人君?」
「ん!どうした佐々木美穂」
「む、どうして前みたいに美穂さんって呼んでくれないの?」
痛い所を・・・俺は分身だ、本体がそう呼んでいるから分けた方が良いと思ったんだが、純人としてここにいるのならば直す必要があるか。
「別れてから3年だからね、他人行儀にしたんだ、気に入らないなら直すよ」
「う、うんそうして、何だか怖いの」
怖いと言われた、まぁこの装備だしな。
「それで美穂さん、軽く今の状況を説明するよ」
「ええお願い」
取り合えず説明した、凄く驚いていたし泣きそうでもあるな。
「かなり深刻だと思う、俺の仲間も救出にまわってるけど、助けられるのは少ないはずだ」
無言で頷いていた、空気が重くなってしまったな。
「純人君はこの後また誰かを助けに行くの?」
「いや美穂さんが心配だから施設にいるよ、他の部隊の人に任せる、施設の使い方とか教えないといけないからね、しばらくは一緒に暮らそう」
そう言ったら嬉しいのか赤くなって下を向いてしまった、昔の様に一緒に暮らすか、その時俺は他の事をしていたが思い出としてある、本体はこの世界を救ったら他の世界に行くが俺たちはどうなるのだろうな。
俺は一番最初に分身になった1号だ、名前は分身だから同じなので番号で呼んでもらっている。
今この世界の危機が始まり、それぞれ分担された場所の救助に向かっている、俺の担当はあの養護施設だ。
「他の施設の点検で遠くにいなければ・・・急いでもまだ10分は掛かる、間に合ってくれ!」
他の分身からの報告で感染速度を考えると10分でも危険だ、あそこは都市にあるからな、幸い端っこなのは運が良かった。
「くっ入り口にあいつらが群がってるな、だが良い判断だぞ、太っちょ警備員」
あの警備員が入り口を開けないでいたようだ、なかなかやるじゃないか、てっきり普通に対応すると思ったが。
「どけお前ら!」
俺は取り合えず奴らの首を全て切断した、こんな時の為の振動波ブレードだ、あるアニメで見て作って置いた、これは切れなくなると言う事が無い、何故なら汚れが。
「ってそんな事を考えている場合じゃない、佐々木美穂いるか!」
俺は施設内を大声を出しながら走った、あいつらは音に敏感に反応する、施設内にいるならこの声で俺の所に来るだろう。
「くそっ俺の5感でもわからない隠れているのか、探索が出来るスキルが欲しいな今度報告しておくか、たしかこの時間なら子供と遊んでいるはずだから、あの角の部屋だ!」
俺は急いでドアを開けた、中には警備員が立っていて、その先に子供を抱きしめて座っている佐々木美穂がいた、子供たちも集まっている。
「佐々木美穂無事か!」
俺は大声で叫んだ、だがこっちを泣きながら見るだけだ、今の俺は黒い戦闘スーツを着ていて、頭はフルフェイスのヘルメットをかぶってるから誰かわからないんだ、声だってヘルメット越しだから少し変わって聞こえているかもしれない。
この装備はスキルで作ったが改善が必要だな、特にこういった場合では顔が見えないと不審に思われる。
「よくやったな警備員・・・おいもしかして」
「グルルゥ~~」
警備員の肩を叩いたら俺に襲い掛かってきた、唸り声を出してな。
「ガフガウ」
警備員が俺の腕を噛んでいる、戦闘スーツでなかったら相当な重傷だな。
「そうか、一度中に入れて腕を噛まれたのか、でもその後外に出すことは出来て鍵をかけたってとこか、ありがとな警備員」
そう言って俺は警備員の首をはねた、せめて苦しまないように一瞬でな。
「成仏してくれ、ワクチンはまだ出来てないんだ・・・すまない」
この世界の成仏のさせ方、手を合わせて祈った、遅れてすまん成仏してくれ。
「佐々木美穂無事か!」
しばらくして俺は祈るのを止め後ろを向いた、こっちを見ているが震えている。
「俺だ純人だ!今ヘルメットを外す」
そう言って俺はヘルメットを外した、顔が見えると笑顔が見れた、涙はずっと出ているがきっと嬉し涙だな。
「純人君なのよね?」
「ああ、こんな格好だけどな、ここは危険だ!早く逃げるぞ」
そう言って手を握ったんだがどうやら腰に力が入らないらしい、立てないでいた。
「しょうがないな俺が持つ」
「ひゃ!?」
俺は佐々木美穂を片手で抱き上げた、片手のお姫様抱っこだな、背中だと彼女の状況が分からないからな、これなら片手が使える。
「子供たちは知ってる子はいないな、みんな俺についてくるんだぞ」
子供たちは頷いてくれた、まだ5歳になってるかどうかって子たちだから状況が分かってないのかもな、誰も怖がっていない。
「お、お姫様抱っこ・・・純人君の」
佐々木美穂が何やらブツブツ言ってるが、まぁいい、この施設の人が少なくて良かった、他にも子供がいたらあちこち移動されて援軍を呼ぶとこだ。
「純人君入り口が」
「俺が開けたからな、だが問題はない、はっ」
俺は片手でブレードを振った、子供たちがいるが事態が事態だからな。
「よし、みんな踏まないように通るんだ、いいね」
子供たちは何故か従順だ、先生である佐々木美穂を抱えているからかもな。
「こ、これに乗るの純人君!?」
外に出て移動用のヘリを見て驚いている、輸送用の羽が二つある物だ、オスプレイって言ったか?
「そうだ、これで避難施設に向かう、さぁ行くぞ」
オスプレイに乗って俺が運転していると佐々木美穂がジッと見てきた、きっと驚いてるんだ、俺がこんな物を運転できるんだからな。
「あの純人君?」
「ん!どうした佐々木美穂」
「む、どうして前みたいに美穂さんって呼んでくれないの?」
痛い所を・・・俺は分身だ、本体がそう呼んでいるから分けた方が良いと思ったんだが、純人としてここにいるのならば直す必要があるか。
「別れてから3年だからね、他人行儀にしたんだ、気に入らないなら直すよ」
「う、うんそうして、何だか怖いの」
怖いと言われた、まぁこの装備だしな。
「それで美穂さん、軽く今の状況を説明するよ」
「ええお願い」
取り合えず説明した、凄く驚いていたし泣きそうでもあるな。
「かなり深刻だと思う、俺の仲間も救出にまわってるけど、助けられるのは少ないはずだ」
無言で頷いていた、空気が重くなってしまったな。
「純人君はこの後また誰かを助けに行くの?」
「いや美穂さんが心配だから施設にいるよ、他の部隊の人に任せる、施設の使い方とか教えないといけないからね、しばらくは一緒に暮らそう」
そう言ったら嬉しいのか赤くなって下を向いてしまった、昔の様に一緒に暮らすか、その時俺は他の事をしていたが思い出としてある、本体はこの世界を救ったら他の世界に行くが俺たちはどうなるのだろうな。
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