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2章2つ目の世界
34話 分岐点
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「入れ、くれぐれも変な事はするなよ」
まるで最初会った時のような警戒の仕方だ、テントに入るとイルティが後ろを向いていた、顔を見るのが怖いな。
「イルティ様、ジュントを連れてきました」
「ジュント!」
直ぐに振り向いて抱き着いてきた、最初は刺されるのを覚悟したがそんな事はなかったな。
「イルティ・・・その、怖くないのか?」
「何言ってるの?あなたが不思議な力を持っているのは知ってたわ、何年一緒にいると思ってるのよ」
知ってたのか?どうして。
「不思議そうね、あなたの妻全員が知ってるわ気付かなかったの?」
「いや俺はしっかり隠しているつもりだった、何処で気付いたんだ」
俺に落ち度はなかったと思う、確かにポンプとか、無限収納は使っていた時はあったかもしれない、だが強さを出したことはないぞ、予測が付かないはずだ。
「はぁ~こういったとこを見るとジュントも人なんだと思って安心するわ、あなた訓練の時私の攻撃を息一つ乱さず躱すでしょ」
た、確かに俺はそこら辺は考えてなかったかもしれない。
「それに魔法は全属性を負担なく使ってたわ、これは異常よ」
「いやあれは初級だったからだろ」
魔法士の一般常識でもそんな事は書いてなかった、苦手な属性があるのは知ってたぞ、だが負担が違うなんてどこにも。
「はぁ~あのねジュント1発や2発ならそうなのよ、でもあなたは訓練で何発撃ってる?」
「え!?・・・100発は撃ってる」
「ひゃ、100発!?」
アライトが俺の後ろで驚いている、そんなに多いか?確か今の一般常識では上級者はそれ位使うってあったぞ、げんにイルティが軽く使っている、前は無理だったが戦争が激化するにしたがって訓練して出来るようになったんだ。
「アライトが驚いてるから解るわね、多いのよ苦手な属性では撃てて20が限界、下手をしたら倒れるわ」
「そうだったのか・・・知らなかった」
「最後にジュント・・・あなた寝なくてもいいでしょ」
俺は驚いた、どうして知ってるんだ。
「全員に聞いたわよ、あなた私たちが起きる時必ず起きてるって、さすがに10年間ずっとは無いわよ」
「そ、そう言えばそうだったかも、良く解ったな」
「そ、そりゃー不意に起きた時、笑顔のあなたが毎回いれば気になるわよ」
恥ずかしそうに言ってきた、製作中にイルティたちが起きてくるんだ、笑顔で迎えたっていいだろう、イルティたちも笑顔を返してくれるしさ。
「だから心配しないで、あなたを怖いとは思わないから、アライトも安心しなさい」
「しかしイルティ様!」
アライトは安心できないんだな、無理もないよな大国相手に一撃で殲滅だ、それが自分たちに向くかもしれない。
「あなた10年一緒に戦っててジュントの性格を知らないの?」
「い、いえそんな事は、部下思いで誰にでも優しく接しています・・・私にもプレゼントとかをくれたりしていました」
最後の方は恥ずかしそうに言ってるが、それは言わないようにって言っておいただろ。
「ジュントちょっとそこら辺聞かせてくれるかしら?」
「そんなに怒るなイルティ、分隊長とかには良い装備を使ってもらいたいだろう、だが何も口実がないのに渡したらそれこそ噂になる、だから昇格とか祝いの時に渡してたんだ」
ただでさえ俺には女性が付きやすい、5人も妻がいるのにだぞ、優秀な者にはって言われても限度があると思う。
「ふぅ~ん・・・私たちを放っておいてそんなことしてたのね」
あの顔はすでに怒っていない、矛先を変えるつもりだ。
「イルティ様心外です!私はジュントをそんな風に見たことなど一度も」
「だからあなたは今も独り身なのよ、一度ジュントに抱かれなさい、そうすれば解るわ」
「「な!?なにいってるんだ!」ですか!」
とんでもない事を言ってきた、アライトは確かに独り身だ、すでに適齢期を過ぎているがイルティを慕っているからであって、しないわけじゃない。
「あら!どうしてかしら?」
「どうして俺なんだよ、アライトなら相手くらいいくらでもいるぞ」
俺の部下にだっているぞアライトを好きな奴、美人だからな。
「はぁ~ジュント気付かないの、ほらアライトをごらんなさい」
イルティに言われてアライトを見た、赤くなってブツブツなにかを言っている。
「な、なんでだよアライト!?」
「わからないかしら?あれだけ怖がっていたアライトがこれよ、あなたにはそれだけ魅力があるのよ」
いやいやなにかの間違いだ、だってさっきまであれだけ恐怖心を見せていたじゃないか、それをイルティに少し誘導されたとはいえ無くなるはずない、それなのにどうしてそんな乙女の顔をする。
「アライトは私を気遣ってずっと告白しなかったのよ、ジュントにも負担になるしね、だから自分を殺していたの、丁度よかったじゃない帰ったら式を挙げましょ」
アライトは嬉しそうだが俺はかなり困る、そろそろ誰かに呪い殺されるんじゃないだろうか。
『ぷっくっぷぷ、良かったですねぷぷ主、ぷぷ』
『そ、そんな事より今後の話だ!情報が洩れている、分身を使って止めるぞ』
『ぷぷ、そ、そうですねぷぷ、頑張ってください』
くっナビ玉が笑いっぱなしだ、まさか嫁が1人増えるとは思わなかった、俺はあの目を向けられながら今後を過ごすんだと思っていた、だが違ったな。
まぁ兵士の中にはいるかもしれないが、イルティたちに向けられるより全然マシだ、それに今後国が大きくなるにしたがって考えなくてはダメだ、情報漏洩は必ずあるだろうが出来るだけ阻止する。
「最新技術はなるべく俺が管理し、各部隊に分身を1人は入れる」
自分のテントに向かいながらナビ玉と話しているが、曖昧な答えしか帰ってきていない、恐らくギリギリの選択なのだろう、だがこうしないとみんなが危険だ、相手が銃を使って来るんだからな。
まるで最初会った時のような警戒の仕方だ、テントに入るとイルティが後ろを向いていた、顔を見るのが怖いな。
「イルティ様、ジュントを連れてきました」
「ジュント!」
直ぐに振り向いて抱き着いてきた、最初は刺されるのを覚悟したがそんな事はなかったな。
「イルティ・・・その、怖くないのか?」
「何言ってるの?あなたが不思議な力を持っているのは知ってたわ、何年一緒にいると思ってるのよ」
知ってたのか?どうして。
「不思議そうね、あなたの妻全員が知ってるわ気付かなかったの?」
「いや俺はしっかり隠しているつもりだった、何処で気付いたんだ」
俺に落ち度はなかったと思う、確かにポンプとか、無限収納は使っていた時はあったかもしれない、だが強さを出したことはないぞ、予測が付かないはずだ。
「はぁ~こういったとこを見るとジュントも人なんだと思って安心するわ、あなた訓練の時私の攻撃を息一つ乱さず躱すでしょ」
た、確かに俺はそこら辺は考えてなかったかもしれない。
「それに魔法は全属性を負担なく使ってたわ、これは異常よ」
「いやあれは初級だったからだろ」
魔法士の一般常識でもそんな事は書いてなかった、苦手な属性があるのは知ってたぞ、だが負担が違うなんてどこにも。
「はぁ~あのねジュント1発や2発ならそうなのよ、でもあなたは訓練で何発撃ってる?」
「え!?・・・100発は撃ってる」
「ひゃ、100発!?」
アライトが俺の後ろで驚いている、そんなに多いか?確か今の一般常識では上級者はそれ位使うってあったぞ、げんにイルティが軽く使っている、前は無理だったが戦争が激化するにしたがって訓練して出来るようになったんだ。
「アライトが驚いてるから解るわね、多いのよ苦手な属性では撃てて20が限界、下手をしたら倒れるわ」
「そうだったのか・・・知らなかった」
「最後にジュント・・・あなた寝なくてもいいでしょ」
俺は驚いた、どうして知ってるんだ。
「全員に聞いたわよ、あなた私たちが起きる時必ず起きてるって、さすがに10年間ずっとは無いわよ」
「そ、そう言えばそうだったかも、良く解ったな」
「そ、そりゃー不意に起きた時、笑顔のあなたが毎回いれば気になるわよ」
恥ずかしそうに言ってきた、製作中にイルティたちが起きてくるんだ、笑顔で迎えたっていいだろう、イルティたちも笑顔を返してくれるしさ。
「だから心配しないで、あなたを怖いとは思わないから、アライトも安心しなさい」
「しかしイルティ様!」
アライトは安心できないんだな、無理もないよな大国相手に一撃で殲滅だ、それが自分たちに向くかもしれない。
「あなた10年一緒に戦っててジュントの性格を知らないの?」
「い、いえそんな事は、部下思いで誰にでも優しく接しています・・・私にもプレゼントとかをくれたりしていました」
最後の方は恥ずかしそうに言ってるが、それは言わないようにって言っておいただろ。
「ジュントちょっとそこら辺聞かせてくれるかしら?」
「そんなに怒るなイルティ、分隊長とかには良い装備を使ってもらいたいだろう、だが何も口実がないのに渡したらそれこそ噂になる、だから昇格とか祝いの時に渡してたんだ」
ただでさえ俺には女性が付きやすい、5人も妻がいるのにだぞ、優秀な者にはって言われても限度があると思う。
「ふぅ~ん・・・私たちを放っておいてそんなことしてたのね」
あの顔はすでに怒っていない、矛先を変えるつもりだ。
「イルティ様心外です!私はジュントをそんな風に見たことなど一度も」
「だからあなたは今も独り身なのよ、一度ジュントに抱かれなさい、そうすれば解るわ」
「「な!?なにいってるんだ!」ですか!」
とんでもない事を言ってきた、アライトは確かに独り身だ、すでに適齢期を過ぎているがイルティを慕っているからであって、しないわけじゃない。
「あら!どうしてかしら?」
「どうして俺なんだよ、アライトなら相手くらいいくらでもいるぞ」
俺の部下にだっているぞアライトを好きな奴、美人だからな。
「はぁ~ジュント気付かないの、ほらアライトをごらんなさい」
イルティに言われてアライトを見た、赤くなってブツブツなにかを言っている。
「な、なんでだよアライト!?」
「わからないかしら?あれだけ怖がっていたアライトがこれよ、あなたにはそれだけ魅力があるのよ」
いやいやなにかの間違いだ、だってさっきまであれだけ恐怖心を見せていたじゃないか、それをイルティに少し誘導されたとはいえ無くなるはずない、それなのにどうしてそんな乙女の顔をする。
「アライトは私を気遣ってずっと告白しなかったのよ、ジュントにも負担になるしね、だから自分を殺していたの、丁度よかったじゃない帰ったら式を挙げましょ」
アライトは嬉しそうだが俺はかなり困る、そろそろ誰かに呪い殺されるんじゃないだろうか。
『ぷっくっぷぷ、良かったですねぷぷ主、ぷぷ』
『そ、そんな事より今後の話だ!情報が洩れている、分身を使って止めるぞ』
『ぷぷ、そ、そうですねぷぷ、頑張ってください』
くっナビ玉が笑いっぱなしだ、まさか嫁が1人増えるとは思わなかった、俺はあの目を向けられながら今後を過ごすんだと思っていた、だが違ったな。
まぁ兵士の中にはいるかもしれないが、イルティたちに向けられるより全然マシだ、それに今後国が大きくなるにしたがって考えなくてはダメだ、情報漏洩は必ずあるだろうが出来るだけ阻止する。
「最新技術はなるべく俺が管理し、各部隊に分身を1人は入れる」
自分のテントに向かいながらナビ玉と話しているが、曖昧な答えしか帰ってきていない、恐らくギリギリの選択なのだろう、だがこうしないとみんなが危険だ、相手が銃を使って来るんだからな。
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