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2章 支店
39杯目 他の種族にも
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「ななな、何しに来た悪しきモンスター」
あたいはやれやれと思いながらも、ブリザードレディーのフブキと名乗り、いつもの様に危険が無い事を相手に知らせました。
でも、いつも通りにそれでは信用して貰えず、エルフの武器である弓を引かれ矢で狙われたわ。
「いつも通りっすね姉さん」
「そうねメヌメヌ、でも今回は落とし文句があるのよ」
「そうなんすか?」
「ええ、ドワーフの国で聞いた言葉を言えば直ぐらしいわ」
そんなドワーフの時はお酒で一発でしたが、今回のエルフは森猿と言う言葉で挑発する事でした。
その言葉を聞き、山猿(ドワーフ)の差し金かと怒って来たけど、そこで否定したのよ。
「それなら何故その言葉が出る、それはあいつらの言葉だ」
「彼らと仲良くなっただけです、あの方たちはあたいたちを怖がりもしなかったわ、あなた達よりも器量があるのね」
「な、なんだとっ!」
ここまでが作戦の内で、あいつらに出来て自分たちに出来ないはずがないと、森に招いてくれました。
随分簡単だなぁと、あたいたちは屋台を引いて森に入り、エルフの集落に到着したんです。
「魔法の白石を使った建物、綺麗ね」
「そうっすね・・・これは家にも欲しいっす」
「メヌメヌ、その案頂くわ」
森の中に建てるなら、木材を使うのが好ましいけど、ミケミさんたちの集落には高い建物が欲しいの。
この白石なら適任だけど、これを作れるのはエルフだけだから、森に招待するしかないわ。
「でもっすよ、そんなの必要なんすか?」
「主様の提案だから、安全の為かもしれないけど、襲撃を考えてるのよ」
「襲撃って、森は皆がいるっすよ」
「そうね、ダンジョンの中と考えると、万が一って事かしら?」
主様の本体は最下層のダンジョンコアで、そこを狙ってくる可能性があるんでしょう。
その為に、入り口を建物で覆って上に案内する事が提案されてて、メヌメヌは頷いたわ。
「料理を出すのは厨房っすから、部屋にいなくても良いって事っすね」
「そうね、ここにいるエルフもそうだけど、信用するにはそれだけ時間が掛かるのよね」
「お互い様っすね」
モンスターであろうとなかろうと、悪い奴はいるモノだから信用できない。
時間の掛かる問題で、人が増えれば対処も必要と言う事なの。
「難しいっすね」
「そうね・・・でも、彼らは簡単そうよ」
「ははは、そうみたいっすね」
集落に案内され、あたいたちは屋台を開いたんだけど、他と違って店を見に来ていたわ。
いつもなら見に来る事も無いのに、どうやらその原因はあの警戒が理由みたい。
「中に入れば信用するって事っすね」
「そうみたい、これなら簡単そうね」
「そうっすね、パインラーメンは美味いっすからね」
氷も添えると更に美味しくて、出来上がったパインラーメンをエルフの兵士に渡して食べてもらい、その美味しさが行動に出て他のエルフさんたちも注文してくれました。
行列も出来て、あたいたちはせっせとラーメンを作ったのだけど、その中に1人小さな少女に圧力を感じたのよ。
「さすがモンスターじゃ、良く分かったのう」
「魔力の質かしら、全然他のエルフと違うもの」
「そうっすね、他よりも10倍ってとこっすか?」
「ふふふ、今の状態わそれくらいね」
それが抑えているのは分かっていて、恐らく5倍には跳ね上がると予想したわ。
それを聞いて、エルフの少女は自らをハイエルフと笑って教えてくれたわ。
「ハイエルフさんでしたか」
「そうじゃな、シャシャートネルと言うんじゃ」
「ってことは森の名も入れて、シャシャートネル・レーテッシュっすか?」
ハイエルフのシャシャートネルちゃんは、頷いてからラーメンを食べていました。
それだけではなく、その美味しさとあたいたちが来た目的も言い当てて来たわ。
「そうなのね、あなたがここの主なのねシャシャートネル」
「そうじゃ、じゃからこの料理を永続的に供給してくれ」
「そう言う事なら、喜んでさせていただきますわ」
「その為に来たっすからね」
他の種族にラーメンの美味しさを提供するのが一番なんだけど、後は主様との友好を深めてほしいの。
世界から戦いを無くす為でもあり、これでまた一歩進んだからニッコリよ。
「しかし、この甘みと酸味は病みつきになりそうじゃ」
「そうでしょうね、とても美味しいと思いますわ」
「そうじゃな、食料が不足気味じゃったから助かる」
食料が世界的に不足しているから出来た手で、それが無ければもう少し面倒でした。
でも、主様のラーメンはとても美味しいので、時間が掛かっても広まったでしょう。
「それでじゃな、他にも無いのかのう?」
「それでしたら、パインまんじゅうと言うのがありますわ」
「おおっ!それはまた美味そうじゃ」
甘い品が好きな様なので、他にも豆を煮詰めたアンマンやチョコペーストのラーメンを提供したわ。
どれもエルフには大人気で、早く主様に会いたいと逆に懇願されてしまい、そんな中である男性エルフが近づいて来たの。
「すまなかった、モンスターと言ってもお前たちの様な者もいるのだな」
「あなたは?・・・森の前で出会った方ですか?」
「ああ、私は森を守る精霊騎士、エファルトス・レーテッシュだ」
森の名を付けるのは、それなりの地位のモノで、それで納得はしたけど謝罪まで貰えるとは思えませんでした。
それは不要と伝え、警戒は何処でも必要だから当然とも伝えて、ハチミツ酒をコップに注いで渡したの。
「これは?」
「友好の証よ、これからもよろしくね」
乾杯してグイっと飲んだのだけど、とても美味しかったのかお代わりを求められ、そこからはお酒を含めた食事会になったの。
シャシャートネルも飲んでいて注意したけど、彼女は少女の容姿だけど1000年は生きてるそうで、問題はないらしくてゴクゴク飲んでいたわ。
「酒豪っすね」
「ほんとね、これってドワーフと競えそうね」
「もしかしてっすけど、それもあって敵視してるんじゃないっすか?」
そうかもっと、主様との対面の席では注意するように、あたいから進言しようと決めたんです。
後日、援軍の屋台が来てあたいたちが戻る時、シャシャートネルちゃんたちも同行して出発したけど、料理はあたいたちが担当して楽しい旅になったわ。
あたいはやれやれと思いながらも、ブリザードレディーのフブキと名乗り、いつもの様に危険が無い事を相手に知らせました。
でも、いつも通りにそれでは信用して貰えず、エルフの武器である弓を引かれ矢で狙われたわ。
「いつも通りっすね姉さん」
「そうねメヌメヌ、でも今回は落とし文句があるのよ」
「そうなんすか?」
「ええ、ドワーフの国で聞いた言葉を言えば直ぐらしいわ」
そんなドワーフの時はお酒で一発でしたが、今回のエルフは森猿と言う言葉で挑発する事でした。
その言葉を聞き、山猿(ドワーフ)の差し金かと怒って来たけど、そこで否定したのよ。
「それなら何故その言葉が出る、それはあいつらの言葉だ」
「彼らと仲良くなっただけです、あの方たちはあたいたちを怖がりもしなかったわ、あなた達よりも器量があるのね」
「な、なんだとっ!」
ここまでが作戦の内で、あいつらに出来て自分たちに出来ないはずがないと、森に招いてくれました。
随分簡単だなぁと、あたいたちは屋台を引いて森に入り、エルフの集落に到着したんです。
「魔法の白石を使った建物、綺麗ね」
「そうっすね・・・これは家にも欲しいっす」
「メヌメヌ、その案頂くわ」
森の中に建てるなら、木材を使うのが好ましいけど、ミケミさんたちの集落には高い建物が欲しいの。
この白石なら適任だけど、これを作れるのはエルフだけだから、森に招待するしかないわ。
「でもっすよ、そんなの必要なんすか?」
「主様の提案だから、安全の為かもしれないけど、襲撃を考えてるのよ」
「襲撃って、森は皆がいるっすよ」
「そうね、ダンジョンの中と考えると、万が一って事かしら?」
主様の本体は最下層のダンジョンコアで、そこを狙ってくる可能性があるんでしょう。
その為に、入り口を建物で覆って上に案内する事が提案されてて、メヌメヌは頷いたわ。
「料理を出すのは厨房っすから、部屋にいなくても良いって事っすね」
「そうね、ここにいるエルフもそうだけど、信用するにはそれだけ時間が掛かるのよね」
「お互い様っすね」
モンスターであろうとなかろうと、悪い奴はいるモノだから信用できない。
時間の掛かる問題で、人が増えれば対処も必要と言う事なの。
「難しいっすね」
「そうね・・・でも、彼らは簡単そうよ」
「ははは、そうみたいっすね」
集落に案内され、あたいたちは屋台を開いたんだけど、他と違って店を見に来ていたわ。
いつもなら見に来る事も無いのに、どうやらその原因はあの警戒が理由みたい。
「中に入れば信用するって事っすね」
「そうみたい、これなら簡単そうね」
「そうっすね、パインラーメンは美味いっすからね」
氷も添えると更に美味しくて、出来上がったパインラーメンをエルフの兵士に渡して食べてもらい、その美味しさが行動に出て他のエルフさんたちも注文してくれました。
行列も出来て、あたいたちはせっせとラーメンを作ったのだけど、その中に1人小さな少女に圧力を感じたのよ。
「さすがモンスターじゃ、良く分かったのう」
「魔力の質かしら、全然他のエルフと違うもの」
「そうっすね、他よりも10倍ってとこっすか?」
「ふふふ、今の状態わそれくらいね」
それが抑えているのは分かっていて、恐らく5倍には跳ね上がると予想したわ。
それを聞いて、エルフの少女は自らをハイエルフと笑って教えてくれたわ。
「ハイエルフさんでしたか」
「そうじゃな、シャシャートネルと言うんじゃ」
「ってことは森の名も入れて、シャシャートネル・レーテッシュっすか?」
ハイエルフのシャシャートネルちゃんは、頷いてからラーメンを食べていました。
それだけではなく、その美味しさとあたいたちが来た目的も言い当てて来たわ。
「そうなのね、あなたがここの主なのねシャシャートネル」
「そうじゃ、じゃからこの料理を永続的に供給してくれ」
「そう言う事なら、喜んでさせていただきますわ」
「その為に来たっすからね」
他の種族にラーメンの美味しさを提供するのが一番なんだけど、後は主様との友好を深めてほしいの。
世界から戦いを無くす為でもあり、これでまた一歩進んだからニッコリよ。
「しかし、この甘みと酸味は病みつきになりそうじゃ」
「そうでしょうね、とても美味しいと思いますわ」
「そうじゃな、食料が不足気味じゃったから助かる」
食料が世界的に不足しているから出来た手で、それが無ければもう少し面倒でした。
でも、主様のラーメンはとても美味しいので、時間が掛かっても広まったでしょう。
「それでじゃな、他にも無いのかのう?」
「それでしたら、パインまんじゅうと言うのがありますわ」
「おおっ!それはまた美味そうじゃ」
甘い品が好きな様なので、他にも豆を煮詰めたアンマンやチョコペーストのラーメンを提供したわ。
どれもエルフには大人気で、早く主様に会いたいと逆に懇願されてしまい、そんな中である男性エルフが近づいて来たの。
「すまなかった、モンスターと言ってもお前たちの様な者もいるのだな」
「あなたは?・・・森の前で出会った方ですか?」
「ああ、私は森を守る精霊騎士、エファルトス・レーテッシュだ」
森の名を付けるのは、それなりの地位のモノで、それで納得はしたけど謝罪まで貰えるとは思えませんでした。
それは不要と伝え、警戒は何処でも必要だから当然とも伝えて、ハチミツ酒をコップに注いで渡したの。
「これは?」
「友好の証よ、これからもよろしくね」
乾杯してグイっと飲んだのだけど、とても美味しかったのかお代わりを求められ、そこからはお酒を含めた食事会になったの。
シャシャートネルも飲んでいて注意したけど、彼女は少女の容姿だけど1000年は生きてるそうで、問題はないらしくてゴクゴク飲んでいたわ。
「酒豪っすね」
「ほんとね、これってドワーフと競えそうね」
「もしかしてっすけど、それもあって敵視してるんじゃないっすか?」
そうかもっと、主様との対面の席では注意するように、あたいから進言しようと決めたんです。
後日、援軍の屋台が来てあたいたちが戻る時、シャシャートネルちゃんたちも同行して出発したけど、料理はあたいたちが担当して楽しい旅になったわ。
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