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1章 旅立ちの一歩
8話 初戦闘
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「そして・・・ここが森の外ですか」
わたしが目を開けると、もう村ではありませんでした、目の前には平原が広がっています。
「取り敢えず装備を丈夫なのに変えて、武器も銃にしなくちゃ」
わたしは今まで外に出さなかった服と装備を片っ端から装備しました、村で作っていて出さなかった布の服に強化筋肉スーツと防弾ベストです、装備しても良かったとも思うのだけど、服が花びらだったから確実に変な目で見られると思ったのよ。
でもわたしはすごく不安です、この装備が外でどれだけ通用するか分かりません。
「手榴弾とかは無限収納から出して投げれるとして、問題は他の生き物よりわたしが小さいってとこね、もっと大きくて強力な武器が欲しいわ・・・例えば大型ライフルとか」
わたしは開発でそこら辺の武器を開発して見ました、時間は2時間と今までで一番長かったです、そして人のいる場所に向かう為、進む事にしたの。飛んでる先に人が住んでいるかは分かりません、草原には道があるわけじゃないですからね、でもあそこにいても解決しません、どうしようもないんです。
「街道にでも出られれば良いんだけど、今の所見えないわ」
幸いわたしは、飛ぶ練習をしていて長時間飛んでも疲れなくなってます、森を巡回していたのがここで役に立ちました。
「さて、まずは安全な場所を確保したいわ、それにはやっぱり人がいる所が良いわよね、どっちに行けば人がいるのかしら?・・・出来るだけ上昇して遠くを見るべきね」
わたしは上昇を始めました、森の中では木よりも高い位置にバリアが張られて飛べなかったけど、今は何も気にしないで上昇できます、何だかすごく気持ちいいわ。
「まだまだわたしは終わってない!私は真っすぐ上に行くわよ!」
私は弱気な思いを振り切る為に上昇して行きました、雲を抜けそれよりも高く、そして息が白くなるのを感じて上昇を止めたの。
周りは何も無いわ、凄く下に雲があるだけよ、興奮してやり過ぎちゃったかしらね。
「ちょっと興奮し過ぎたかしらね・・・でも涼しくて気持ちいい、何だかすっきりしたわ・・・降りましょ」
周りを見渡して私は下降を始めました、降りている間に周りも確認したんです、すごく遠くにお城が見えました、でもあそこには行けないわ、貴族なんてめんどくさそうな人たちと関わりたくないわよ、もう少し近くに壁に囲まれた街が見えるから、あそこを目標にしようかしらね。
「方角が分からないのは不便ね、武器の開発が終わったら、コンパスでも作っておこうかしら・・・ん?あれって何?」
開発画面では、まだ大型対戦車ライフルは出来上がってません、それに大型ロケットランチャーと大型狙撃ライフルもです、それなのに遠くから何か異様な物が飛んできているんです、よく見ると歯の尖った鳥でしたよ。
「キシャー!」
鳥がすごい声を上げ、口を開けて私に突っ込んできてます。もしかしなくても狂暴なモンスターです、私を食べるつもりですよ。
「キシャッ!」
「うそ!?やだっ!本気なの」
私は鳥の噛みつきを何とか躱し鳥から離れたわ、でも鳥も旋回して追いかけて来てるの、私は急いで下降して鳥をしっかりと見ました。
私より1000倍はある、とても大きな鳥です。
「見た目鷹かしら、スピードは私の方が上みたいだけど、追いかけてきてるわね」
後ろにぴったりと付いて来てます、こんなところで食べられてなるモノですか。
丁度いいので、私は爆薬とかの実験に付き合ってもらう事にしました、収納から手榴弾を出し、後ろの鳥に放り投げ見事に当たって爆発しています。
「グギャー!?」
「ヘヘン、どうよ!」
後ろを見てガッツポーズです、10発投げて5発当たっていたわ、鳥もかなり痛そう。
「グギャッギャギャッ!」
「ヘ!?」
喜んでいた私に鳥が怒ったのか、さっきよりも速度を増して突撃してきたの、それほど効いてないって事です。
「いくら早くても、同じ攻撃は私には効かないわよっと」
まだまだ元気みたいで、旋回をして突撃を繰り返しているわ、私はそれを躱し考え中です。
爆薬もそれほど威力はない、次は私の主武器になる銃を使わせてもらうわ。
「小さくても、このライフルならどうよ、食らいなさい!【バン】」
私は遠くで旋回中に狙いを付けました、そして引き金を引き、シルフィートスの弾が撃ちだされ鷹の頭に命中したわ、でも良い音をと共に弾が弾かれてしまいました。
「あらら、効かないのかしら?」
「クキャキャー」
鳥が変な声で笑っているわ、私はイラっとして4発も撃ったのに、全部弾かれたの。
「クキャー!クキャックキャー」
「くっダメね、全然効いてないわ、毛が硬い?それとも弾が小さいから威力が足りないのかも!?」
「クキャッ!」
鳥が段々接近してきているのでどうしようか考えていると、鳥が私の目の前で急停止し、クチバシでの連続攻撃をしてきたわ、私は攻撃パターンを変えられ焦って一撃だけかすったわ、それが無茶苦茶痛いのよ。
「いっっったたあぁぁ!やったわねこいつ」
少し私は下がったんだけど、鳥は追いかけてこないわ、高い位置で鳥はまた笑っているように鳴いているの。
「このっ!笑っているのも今のうちよ、私だってまだまだやれるわ」
「クキャッ?」
私はライフルを背中に担ぎ、羽をはばたかせて本気の速度で飛びました、鳥は私に付いてこれないようで姿を見失ってるわ。
「ふふん、どうよ鳥さん、私には付いてこれないでしょ?」
「クキャキャッ!クキャー」
「遅いわよ」
鳥が怒ったのか、また距離を詰めようとしてきたわ。でもね、もう鳥のターンは来ないのよっと、心の中で言って次の手です、鳥に向かって煙幕玉を投げたわ、鳥が動けないで止まっているわね。
「クキャー!ククク、クキャー!」
「その煙幕玉の煙は、ちょっとやそっとの風じゃ飛ばないように作ってあるのよ、せいぜい足掻きなさい」
相手が分かっているか知らないですが、私は解説しました、煙幕玉も普通は1個で充分なのに、飛ばされる危険を考え5個も投げたの、これで簡単に吹き飛ばされたらたまらないわ。
「さて、私は今のうちに弾の交換よ、見てなさい巨大鳥、今度のはただの弾じゃないんだからね」
ライフルのマガジンを取り出し、赤く色塗られたマガジンを収納から取り出し、装填しました。
「まだ試作段階だったのに、こんなに早く使うことになるなんてね」
ライフルを構えると、鳥が煙幕を脱出する為に空高く飛んだわ、私は鳥に照準を合わせ待ちました。
「ククク、ククク」
「お!?どうやら私を探してるみたい、早くこっちを向きなさい」
鳥は私を見失っていました、隠れているわけではないので鳥がこちらに直ぐに気付いて見たわ、一度大きくクキャーって鳴き、翼を大きく羽ばたかせ降下してきました、私は正面を向いてくれてありがとうって感じよ。
「そんなに余裕で突っ込んできちゃって、見てなさいよぉ~・・・今だ!食らいなさい【バン】」
「グギャッ!?」
私の撃ちだした弾は強化された貫通式の弾です、その弾は高速回転するシルフィートスです、ライフル用に作ったモノで、超圧縮された空気と火薬の威力を使い、シルフィートスを打ち出すんですよ。そして着弾した直後に内部でシルフィートスが爆発し、細かなドリルに分散します、生き物なら頭を貫かれたら弾の威力で内部を破壊されるでしょう、それを受けたら生きている者はいません。小さい弾でも有効にダメージを与えられる方法として考えた私の勝利です。
「くぅ~かなりの反動になると思ってたけど、これだけ来るのね、これは固定しないと使えないわ」
鳥の眉間に当たり、今度は弾かれず鳥が落下していきます。私は喜びよりも反省点を考えています、強化スーツや身体強化と色々している私が、後ろに吹き飛ばされるほどの反動でした、固定しないと使えないのでは戦闘では使えません、もっと改良が必要です。
そんな事を言っている間に、鳥が落ちていき地面に激突した音がしました、どうやら倒したようです。
「何とかなったわね、せっかくだし素材回収に行きましょ」
私は初戦闘を勝利することが出来ました、でも爆発でも初撃でも倒しきれなかったわ、もっと強力な武器を作っておく必要があるわね。
わたしが目を開けると、もう村ではありませんでした、目の前には平原が広がっています。
「取り敢えず装備を丈夫なのに変えて、武器も銃にしなくちゃ」
わたしは今まで外に出さなかった服と装備を片っ端から装備しました、村で作っていて出さなかった布の服に強化筋肉スーツと防弾ベストです、装備しても良かったとも思うのだけど、服が花びらだったから確実に変な目で見られると思ったのよ。
でもわたしはすごく不安です、この装備が外でどれだけ通用するか分かりません。
「手榴弾とかは無限収納から出して投げれるとして、問題は他の生き物よりわたしが小さいってとこね、もっと大きくて強力な武器が欲しいわ・・・例えば大型ライフルとか」
わたしは開発でそこら辺の武器を開発して見ました、時間は2時間と今までで一番長かったです、そして人のいる場所に向かう為、進む事にしたの。飛んでる先に人が住んでいるかは分かりません、草原には道があるわけじゃないですからね、でもあそこにいても解決しません、どうしようもないんです。
「街道にでも出られれば良いんだけど、今の所見えないわ」
幸いわたしは、飛ぶ練習をしていて長時間飛んでも疲れなくなってます、森を巡回していたのがここで役に立ちました。
「さて、まずは安全な場所を確保したいわ、それにはやっぱり人がいる所が良いわよね、どっちに行けば人がいるのかしら?・・・出来るだけ上昇して遠くを見るべきね」
わたしは上昇を始めました、森の中では木よりも高い位置にバリアが張られて飛べなかったけど、今は何も気にしないで上昇できます、何だかすごく気持ちいいわ。
「まだまだわたしは終わってない!私は真っすぐ上に行くわよ!」
私は弱気な思いを振り切る為に上昇して行きました、雲を抜けそれよりも高く、そして息が白くなるのを感じて上昇を止めたの。
周りは何も無いわ、凄く下に雲があるだけよ、興奮してやり過ぎちゃったかしらね。
「ちょっと興奮し過ぎたかしらね・・・でも涼しくて気持ちいい、何だかすっきりしたわ・・・降りましょ」
周りを見渡して私は下降を始めました、降りている間に周りも確認したんです、すごく遠くにお城が見えました、でもあそこには行けないわ、貴族なんてめんどくさそうな人たちと関わりたくないわよ、もう少し近くに壁に囲まれた街が見えるから、あそこを目標にしようかしらね。
「方角が分からないのは不便ね、武器の開発が終わったら、コンパスでも作っておこうかしら・・・ん?あれって何?」
開発画面では、まだ大型対戦車ライフルは出来上がってません、それに大型ロケットランチャーと大型狙撃ライフルもです、それなのに遠くから何か異様な物が飛んできているんです、よく見ると歯の尖った鳥でしたよ。
「キシャー!」
鳥がすごい声を上げ、口を開けて私に突っ込んできてます。もしかしなくても狂暴なモンスターです、私を食べるつもりですよ。
「キシャッ!」
「うそ!?やだっ!本気なの」
私は鳥の噛みつきを何とか躱し鳥から離れたわ、でも鳥も旋回して追いかけて来てるの、私は急いで下降して鳥をしっかりと見ました。
私より1000倍はある、とても大きな鳥です。
「見た目鷹かしら、スピードは私の方が上みたいだけど、追いかけてきてるわね」
後ろにぴったりと付いて来てます、こんなところで食べられてなるモノですか。
丁度いいので、私は爆薬とかの実験に付き合ってもらう事にしました、収納から手榴弾を出し、後ろの鳥に放り投げ見事に当たって爆発しています。
「グギャー!?」
「ヘヘン、どうよ!」
後ろを見てガッツポーズです、10発投げて5発当たっていたわ、鳥もかなり痛そう。
「グギャッギャギャッ!」
「ヘ!?」
喜んでいた私に鳥が怒ったのか、さっきよりも速度を増して突撃してきたの、それほど効いてないって事です。
「いくら早くても、同じ攻撃は私には効かないわよっと」
まだまだ元気みたいで、旋回をして突撃を繰り返しているわ、私はそれを躱し考え中です。
爆薬もそれほど威力はない、次は私の主武器になる銃を使わせてもらうわ。
「小さくても、このライフルならどうよ、食らいなさい!【バン】」
私は遠くで旋回中に狙いを付けました、そして引き金を引き、シルフィートスの弾が撃ちだされ鷹の頭に命中したわ、でも良い音をと共に弾が弾かれてしまいました。
「あらら、効かないのかしら?」
「クキャキャー」
鳥が変な声で笑っているわ、私はイラっとして4発も撃ったのに、全部弾かれたの。
「クキャー!クキャックキャー」
「くっダメね、全然効いてないわ、毛が硬い?それとも弾が小さいから威力が足りないのかも!?」
「クキャッ!」
鳥が段々接近してきているのでどうしようか考えていると、鳥が私の目の前で急停止し、クチバシでの連続攻撃をしてきたわ、私は攻撃パターンを変えられ焦って一撃だけかすったわ、それが無茶苦茶痛いのよ。
「いっっったたあぁぁ!やったわねこいつ」
少し私は下がったんだけど、鳥は追いかけてこないわ、高い位置で鳥はまた笑っているように鳴いているの。
「このっ!笑っているのも今のうちよ、私だってまだまだやれるわ」
「クキャッ?」
私はライフルを背中に担ぎ、羽をはばたかせて本気の速度で飛びました、鳥は私に付いてこれないようで姿を見失ってるわ。
「ふふん、どうよ鳥さん、私には付いてこれないでしょ?」
「クキャキャッ!クキャー」
「遅いわよ」
鳥が怒ったのか、また距離を詰めようとしてきたわ。でもね、もう鳥のターンは来ないのよっと、心の中で言って次の手です、鳥に向かって煙幕玉を投げたわ、鳥が動けないで止まっているわね。
「クキャー!ククク、クキャー!」
「その煙幕玉の煙は、ちょっとやそっとの風じゃ飛ばないように作ってあるのよ、せいぜい足掻きなさい」
相手が分かっているか知らないですが、私は解説しました、煙幕玉も普通は1個で充分なのに、飛ばされる危険を考え5個も投げたの、これで簡単に吹き飛ばされたらたまらないわ。
「さて、私は今のうちに弾の交換よ、見てなさい巨大鳥、今度のはただの弾じゃないんだからね」
ライフルのマガジンを取り出し、赤く色塗られたマガジンを収納から取り出し、装填しました。
「まだ試作段階だったのに、こんなに早く使うことになるなんてね」
ライフルを構えると、鳥が煙幕を脱出する為に空高く飛んだわ、私は鳥に照準を合わせ待ちました。
「ククク、ククク」
「お!?どうやら私を探してるみたい、早くこっちを向きなさい」
鳥は私を見失っていました、隠れているわけではないので鳥がこちらに直ぐに気付いて見たわ、一度大きくクキャーって鳴き、翼を大きく羽ばたかせ降下してきました、私は正面を向いてくれてありがとうって感じよ。
「そんなに余裕で突っ込んできちゃって、見てなさいよぉ~・・・今だ!食らいなさい【バン】」
「グギャッ!?」
私の撃ちだした弾は強化された貫通式の弾です、その弾は高速回転するシルフィートスです、ライフル用に作ったモノで、超圧縮された空気と火薬の威力を使い、シルフィートスを打ち出すんですよ。そして着弾した直後に内部でシルフィートスが爆発し、細かなドリルに分散します、生き物なら頭を貫かれたら弾の威力で内部を破壊されるでしょう、それを受けたら生きている者はいません。小さい弾でも有効にダメージを与えられる方法として考えた私の勝利です。
「くぅ~かなりの反動になると思ってたけど、これだけ来るのね、これは固定しないと使えないわ」
鳥の眉間に当たり、今度は弾かれず鳥が落下していきます。私は喜びよりも反省点を考えています、強化スーツや身体強化と色々している私が、後ろに吹き飛ばされるほどの反動でした、固定しないと使えないのでは戦闘では使えません、もっと改良が必要です。
そんな事を言っている間に、鳥が落ちていき地面に激突した音がしました、どうやら倒したようです。
「何とかなったわね、せっかくだし素材回収に行きましょ」
私は初戦闘を勝利することが出来ました、でも爆発でも初撃でも倒しきれなかったわ、もっと強力な武器を作っておく必要があるわね。
応援ありがとうございます!
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