フェアリー軍師の天下取り、小さくたって頭脳はすごいんですよ!

まったりー

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1章 旅立ちの一歩

24話 小さな援軍

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自分は目をつぶっていたから分からなかったっすけど、ガキンってすごい音が正面からしたっす、目を開けると男が距離を取っていたっす、自分は疑問に思ったっすけど、今は目の前に小さな盾が幾つも浮いているのが気になるっすよ。


「な、何者だ!?出てこい!」


男がナイフを構え周りを警戒しているっす、自分を誰かが助けてくれたのは分かるっすけど、周りを見ても姿が見えないっす。


「まったく三下のセリフね、でもまぁ今後を考えて見せておきましょうか」


何処からともなくそんな声がしているっす、でもどうも変っす、声が自分に近いような気がするっすよ。


「ど、何処だっ!見えないではないか」


少しして誰も姿を見せないので男が怒鳴ってるっす、自分も見えないっす。でも次の瞬間頬に誰かが触った感触があって、さっきまでの痛みがなくなったっす。

自分の横にいて傷を治してくれたっすかね。


「ここよ、ここ。彼女の肩にいるわよ」


そう言われ男と自分は驚いたっす、横にいるんじゃなく自分の肩って言ったっすよ、その場所を見たっすけど、自分の肩に乗ってる小精霊がいるんす、でも小精霊は弱くて有名っす、魔力は多少高いっすから補助魔法くらいは使うっす、でもめちゃめちゃ弱いんす。でも余裕を見せてるし、さっきの攻撃も浮いてる盾で防いでくれたっすから、なんとかなるはずっす?


「しょ、小精霊だと!?そんな雑魚が俺の攻撃を防いだというのか!」

「現実にそうなんだから仕方ないわ、それよりもあなた!国に帰って伝えなさい、何を企んでるのか知らないけど、辞めないと潰すわよってね」


小精霊がそう言うと、魔力の圧を小精霊から感じたっす。それもすごい量で男がそれを感じて逃げたっす。

それに森の方から爆発の音もしたっすよ。


「逃げ足早いわねぇ・・・これは街の方は逃げられてるかもしれないわ」

「街!?街ってあなた!もしかしてアーボラから来たっすか」


自分の質問に小精霊は頷いたっす、っと言う事は、ギルドマスターが追加の護衛を寄こしたっすね。


「私はラリーファファよ、他に2人仲間がいるの、もう少ししたら来るわ」


ラリーファファと名乗った小精霊が二人の仲間と言ってるっす、そして森の方から他種族の獣人が2人歩いて来て、ウサギの獣人がキャミカルに肩を貸していたっす。


「メリーナ様ご無事ですか!」

「ええキャミカル、このラリーファファさんのおかげでね、そちらのおふたりも、わたくしの専属メイドを助けていただき有難うございます」


自分は言葉使いを直し、丁寧にお礼を言ったっす、立ち上がって貴族の礼もしたいっすけど、ちょっと足が震えて出来そうもないっす、座ったままで頭を下げたっすよ。

獣人の二人は驚いているっすね、キャミカルはちょっと嫌そうっす。


「メリーナ様いけません!平民に頭を下げるなんて、それも獣人に」

「キャミカル!わたくしたちは命を救われたのですよ、ここは素直にお礼を言うのが当たり前ですわ!」


言葉使いを貴族用にして自分はキャミカルに言ったっす、傭兵なのだから依頼を受けてここに来たっす、なのでお礼を言う必要はないとキャミカルは思っているんす、でもこの状況は違うっすよ、ここに来ただけでもかなり危険だったはずっす、命懸けで来た者に対しての礼儀っすよ。


「ふぅ~ん、どうやら分かっているようね・・・良かったような、悪かったような」


男性の獣人の肩に乗ってラリーファファさんがブツブツ言っているっす、どういう意味っすかね。


「それで、これからあなたの護衛になった傭兵の回収をするのだけど、良いわよね?」

「貴様!メリーナ様に対して失礼にも程がありますよ!立場を弁えなさいっ!」


キャミカルがそう言って怒っているっす、それを聞いてラリーファファさんがかなり怒り出したっすね。自分はまずいと思い、直ぐに言ったっすよ。


「キャミカル止めなさいっ!もう奴らはいないのです、わたくしたちの為に命を落とした者に対して、弔いはしなくてはいけません、ラリーファファさん、どうぞわたくしに気を遣わず行って下さいませ」

「そう・・・そう言う事なら遠慮なく、少し待っててちょうだい」


そう言って複雑そうな顔をして、空高く飛んで行ったっす、獣人の二人が周りを警戒し始め、キャミカルが自分の横に歩いてきて座ったっすよ。


「メリーナ様良かった、ほんとに良かったです」

「キャミカルこそ、何処も怪我はありませんか?変な事はされてませんね」


自分の質問に急に涙を流し始め、頷いているっす、服がボロボロでかなりまずい状況っすから、あと少しでも遅かったら手遅れだったかもしれないっす、この者たちが来ていなかったら、自分たちは終わっていたっすね。


「あなた達もありがとう、出来ればお名前を聞かせてくださいますか?わたくしはメリーナ・バーストン男爵ですわ」


キャミカルの涙を拭きながら、自分は名乗ったっすよ、獣人のふたりはなんだかキョトンとしてるっすね。


「僕はペルーロ、このPTのリーダーをしてるんだ、こっちはミサーラ」

「よ、よろしく」


自分が笑顔で待っていると、ふたりが普通に挨拶をしてくれたっす、ちょっと困ってもいるようっすね、どうしてっすかね?


「あの貴族様、ラリーファを悪く思わないでください、ラリーファはどうしても軍に入るのがイヤみたいで、嫌われるようにあんな態度を取ってるんです、いつもはもっと優しいんですよ」


イヌ獣人のペルーロさんがそう言って頭を下げてきたっす、軍に入るのが嫌っすか?良く分からないっすね、傭兵は軍に入るのが目標のはずっす、街で何かあったのかもしれないっす。

ここは笑顔で話しに乗るのが一番っすね。


「もちろんですわ、わたくしたちもご迷惑をおかけしました、キャミカルは他種族に良い思い出がなくて、あんな態度をとってしまうんです、ごめんなさい」


そう言っているとラリーファファさんが戻ってきたっす、そして街まで護衛をしてくれて帰ることになったっすけど、あの盾を沢山出していて、黒服の奴らが縛られて乗っていたっす、そして自分たちにも他の盾に乗るように言われたっす。


「じゃあ行くわよ、落ちないように丁寧に運ぶけど、ジッとしてないと落ちるから大人しくしてて」


ラリーファファさんが怒りながらそう言ってきたっす、キャミカルが対応に怒っているっすけど、これもワザとなんすよね、どうして軍に入りたくないんすかね?街に戻ったらギルドマスターに聞いてみるっす。

盾で空を飛びながら移動し、自分はそんな考えを模索していたっす、ラリーファファさんがそれをチラチラ気にしているとも知らずにっす。
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