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2章 戦争の第一歩
33話 連れて行きます
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「待っていたぞラリーファファ殿、それにペルーロ殿にミサーラ殿」
応接室に入ると、早速と言った感じでギルマスが椅子から立ち上がり、私たちの所まで歩いて来て握手を求めてきたわ、私たちはそれに答え椅子に勧められたの。
「どうぞですにゃ」
「ありがとう、それでどうなったのかしら?」
ギルマスが向かいの椅子に座って、ニャンコに貰ったお茶を飲んで私は聞きました、そして顔色をそのままにして黒いモヤを出して手を入れたわ、中から革の袋を出してきてギルマスはテーブルに置いたの。
「これが代金だ、危うく素材を横流しされるところだった、あいつは拘束して牢屋行きだ」
他の者たちも関与していた事で牢屋行きだそうです、かなりの数を処罰する為、仕事が増えそうで困っているとため息を付いているわ。
「それは大変ね、でも仕方ないわ、今までのさばらせていたのが仇になったのね」
「まったくその通りだ、これからは変わって行くだろう、ありがとう」
感謝の言葉と謝罪が入った感じに言われてしまったわ、新たなギルドの採用者は数日のうちに集めるそうだから、頑張ってもらわないとね。
「それで、他種族の扱いは変わってはくれませんか」
ペルーロがちょっと心配そうに手を上げて意見してきました、私はその答えを知っているわ、さすがのギルドマスターも街全体は変えられないわよ。
「すまないがそれは変わらんよ、時間指定されてしまった事で、もうないから安心してくれと言っても直ぐにはぬぐえない、時間が掛かるだろう」
「そうですか」
ペルーロがしょんぼりしてしまったわ、ミサーラが肩に手を置いて慰めてるけど、難しいでしょうね。
「今に始まったことではないからな、仕方ない」
「仕方ない?今仕方ないって言ったわね!」
私はギルマスの言葉にかなりの怒りを覚えたわ、仕方ないなんて言って何もしないなんて信じられないわよ。
「そ、そう怒るなラリーファファ殿、これはヒューマンの安全策でもあるんだ、他種族は本能のままに動くと危険が生じる、これは子供の頃から教育され、それが原因で毛嫌いする者がいる、それほどに警戒しないといけない存在なんだよ」
私はキャミカルの時にそれを知りました、でも気性が荒い者はヒューマンにもいます、問題は本人の意思の強さです、そんな教育を子供の頃からする必要はないわ。
「それは言い掛かりウサ!ドワーフはそのおかげで集中して細かな作業をするウサ、エルフだって直感で狩りをするウサ、ウチたちの場合はこれ以外の本能があるウサ、狂暴なのとは違うウサ!」
珍しくミサーラが大声で怒っています、こんな彼女を始めて見ました、それだけ違うって否定したいんでしょう、でもギルマスは頭を左右に振っているわ。
「本能に負けているから問題なのだ、ヒューマンにはそう言った事はない、夢中になると周りが見えなくなり危なくて近づけない、それが問題だ、君だって方言を話しているだろう、それは我慢せずに楽だからだ、違うか?」
「違うわね」
ギルマスがミサーラを睨んできて、そんな事を言ってきたわ、私はその言葉に割って入ったの。
「どう違うのかね?方言だけならそれほどではない、だがその甘さが後になり過ちを犯すきっかけになる、歴史がそう物語っている」
ギルマスはそう言ってますが私はそれを否定したわ、教科書などでも間違いは見つかるし、作った人の手心で変わってしまうものよ。
「たまたまが重なった人が注目された可能性もあるじゃない・・・それに、ミサーラは私が方言で話しなさいって言ったからしているの、彼女が弱いからじゃないわ」
「ふむ・・・だが彼女はどうやら、君に言われたからではなさそうだぞ?顔に出ている」
ギルマスがそう言ってミサーラを睨んできました、私もミサーラを見たのだけど、ちょっと下を向き困りながらも口を開いたの。
「ウチは最初、ラリーファに言われたから話していたけど、段々それが慣れてきて楽だと思ったウサ、ギルドマスターが言っていることは合っていると思うウサ」
「そうだろう、誰しもが楽な方に流されるものだ、それに慣れていると不意の時に過ちを犯しやすい」
ギルマスが得意げに言っていますが、私はそれを聞き変だと思ったの、ミサーラは何も言わず下を向いているわ、ペルーロが何かしてあげたいのに何も出来なくて辛そうです。
これは、あれをして反論しないとね、先に言っておくわペルーロ、ごめんね。
「ペルーロッお手!」
「はい?」
私が手を出して「お手!」と言うとペルーロが訳が分からずに私の手に右手を置いたの、これは本能よ、訳が分かってないのに体が勝手に動いたの、ペルーロが顔を赤くしているわ。
「な、なにをさせるわん!」
「ほら、これが本能よ、そして今咄嗟に出た方言と同じで自制することが出来るの」
「うっ!?」
私が収納からボールを出すと、ペルーロがそれを見て尻尾を振り始めたわ、これは何日か訓練をしていて我慢をしているのよ、そして私がボールを放り投げるとペルーロは立ち上がったけど、追いかけなかったの。
「どう?こうやって訓練で自制は効くのよ、本人たちのやる気しだいよ」
方言も確かに咄嗟に出てしまう時はあります、でも喋り方くらいではこの本能の自制は変えられないわ、それだけたいへんな訓練なのよ。
「ま、まぁ自制が効くのは分かった・・・何だかすまん」
ギルマスがペルーロに謝ってるけど、ミサーラの役にたてたでしょってペルーロの肩に乗って撫でたわ、ごめんって意味も込めてね。
「それで、それを見せてどうしたいんだ君は」
「簡単よ、こうやって訓練は出来ると私が証明する為に、他種族を集めようと思っているの、だから協力してほしいのよ」
私は遠回しに、今朝あった事は黙っているから協力してと言いました、ギルマスも分かったようで頷いているわ。私は数日後に他種族を大移動させることを話しました、了承はしてくれましたよ。
「そなたの所から来た傭兵の対応を悪くしないようにって事だな」
「そうそう、職員によく言っておいてね、こちらは訓練された兵士なんですからね」
ギルマスにそこを強調しました、頑張ってる人に対しての対応はしっかりしてと念を押したんです、ギルマスもそれは分かっていてちょっと緊張したわ、私だけなら大物モンスターを見せて脅すだけで良いけど、今回のはそうはいかないの。
「そ、それでは話はこれで終わりかな?」
「そうねアレン、しっかり頼むわよ」
ギルマスを名前で呼び、握手をして密談を済ませ、ギルドを出たの。
これで王都での対応は良くなるわ、砦では息抜きも考えないとね。
応接室に入ると、早速と言った感じでギルマスが椅子から立ち上がり、私たちの所まで歩いて来て握手を求めてきたわ、私たちはそれに答え椅子に勧められたの。
「どうぞですにゃ」
「ありがとう、それでどうなったのかしら?」
ギルマスが向かいの椅子に座って、ニャンコに貰ったお茶を飲んで私は聞きました、そして顔色をそのままにして黒いモヤを出して手を入れたわ、中から革の袋を出してきてギルマスはテーブルに置いたの。
「これが代金だ、危うく素材を横流しされるところだった、あいつは拘束して牢屋行きだ」
他の者たちも関与していた事で牢屋行きだそうです、かなりの数を処罰する為、仕事が増えそうで困っているとため息を付いているわ。
「それは大変ね、でも仕方ないわ、今までのさばらせていたのが仇になったのね」
「まったくその通りだ、これからは変わって行くだろう、ありがとう」
感謝の言葉と謝罪が入った感じに言われてしまったわ、新たなギルドの採用者は数日のうちに集めるそうだから、頑張ってもらわないとね。
「それで、他種族の扱いは変わってはくれませんか」
ペルーロがちょっと心配そうに手を上げて意見してきました、私はその答えを知っているわ、さすがのギルドマスターも街全体は変えられないわよ。
「すまないがそれは変わらんよ、時間指定されてしまった事で、もうないから安心してくれと言っても直ぐにはぬぐえない、時間が掛かるだろう」
「そうですか」
ペルーロがしょんぼりしてしまったわ、ミサーラが肩に手を置いて慰めてるけど、難しいでしょうね。
「今に始まったことではないからな、仕方ない」
「仕方ない?今仕方ないって言ったわね!」
私はギルマスの言葉にかなりの怒りを覚えたわ、仕方ないなんて言って何もしないなんて信じられないわよ。
「そ、そう怒るなラリーファファ殿、これはヒューマンの安全策でもあるんだ、他種族は本能のままに動くと危険が生じる、これは子供の頃から教育され、それが原因で毛嫌いする者がいる、それほどに警戒しないといけない存在なんだよ」
私はキャミカルの時にそれを知りました、でも気性が荒い者はヒューマンにもいます、問題は本人の意思の強さです、そんな教育を子供の頃からする必要はないわ。
「それは言い掛かりウサ!ドワーフはそのおかげで集中して細かな作業をするウサ、エルフだって直感で狩りをするウサ、ウチたちの場合はこれ以外の本能があるウサ、狂暴なのとは違うウサ!」
珍しくミサーラが大声で怒っています、こんな彼女を始めて見ました、それだけ違うって否定したいんでしょう、でもギルマスは頭を左右に振っているわ。
「本能に負けているから問題なのだ、ヒューマンにはそう言った事はない、夢中になると周りが見えなくなり危なくて近づけない、それが問題だ、君だって方言を話しているだろう、それは我慢せずに楽だからだ、違うか?」
「違うわね」
ギルマスがミサーラを睨んできて、そんな事を言ってきたわ、私はその言葉に割って入ったの。
「どう違うのかね?方言だけならそれほどではない、だがその甘さが後になり過ちを犯すきっかけになる、歴史がそう物語っている」
ギルマスはそう言ってますが私はそれを否定したわ、教科書などでも間違いは見つかるし、作った人の手心で変わってしまうものよ。
「たまたまが重なった人が注目された可能性もあるじゃない・・・それに、ミサーラは私が方言で話しなさいって言ったからしているの、彼女が弱いからじゃないわ」
「ふむ・・・だが彼女はどうやら、君に言われたからではなさそうだぞ?顔に出ている」
ギルマスがそう言ってミサーラを睨んできました、私もミサーラを見たのだけど、ちょっと下を向き困りながらも口を開いたの。
「ウチは最初、ラリーファに言われたから話していたけど、段々それが慣れてきて楽だと思ったウサ、ギルドマスターが言っていることは合っていると思うウサ」
「そうだろう、誰しもが楽な方に流されるものだ、それに慣れていると不意の時に過ちを犯しやすい」
ギルマスが得意げに言っていますが、私はそれを聞き変だと思ったの、ミサーラは何も言わず下を向いているわ、ペルーロが何かしてあげたいのに何も出来なくて辛そうです。
これは、あれをして反論しないとね、先に言っておくわペルーロ、ごめんね。
「ペルーロッお手!」
「はい?」
私が手を出して「お手!」と言うとペルーロが訳が分からずに私の手に右手を置いたの、これは本能よ、訳が分かってないのに体が勝手に動いたの、ペルーロが顔を赤くしているわ。
「な、なにをさせるわん!」
「ほら、これが本能よ、そして今咄嗟に出た方言と同じで自制することが出来るの」
「うっ!?」
私が収納からボールを出すと、ペルーロがそれを見て尻尾を振り始めたわ、これは何日か訓練をしていて我慢をしているのよ、そして私がボールを放り投げるとペルーロは立ち上がったけど、追いかけなかったの。
「どう?こうやって訓練で自制は効くのよ、本人たちのやる気しだいよ」
方言も確かに咄嗟に出てしまう時はあります、でも喋り方くらいではこの本能の自制は変えられないわ、それだけたいへんな訓練なのよ。
「ま、まぁ自制が効くのは分かった・・・何だかすまん」
ギルマスがペルーロに謝ってるけど、ミサーラの役にたてたでしょってペルーロの肩に乗って撫でたわ、ごめんって意味も込めてね。
「それで、それを見せてどうしたいんだ君は」
「簡単よ、こうやって訓練は出来ると私が証明する為に、他種族を集めようと思っているの、だから協力してほしいのよ」
私は遠回しに、今朝あった事は黙っているから協力してと言いました、ギルマスも分かったようで頷いているわ。私は数日後に他種族を大移動させることを話しました、了承はしてくれましたよ。
「そなたの所から来た傭兵の対応を悪くしないようにって事だな」
「そうそう、職員によく言っておいてね、こちらは訓練された兵士なんですからね」
ギルマスにそこを強調しました、頑張ってる人に対しての対応はしっかりしてと念を押したんです、ギルマスもそれは分かっていてちょっと緊張したわ、私だけなら大物モンスターを見せて脅すだけで良いけど、今回のはそうはいかないの。
「そ、それでは話はこれで終わりかな?」
「そうねアレン、しっかり頼むわよ」
ギルマスを名前で呼び、握手をして密談を済ませ、ギルドを出たの。
これで王都での対応は良くなるわ、砦では息抜きも考えないとね。
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