レベルアップは異世界がおすすめ!

まったりー

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4章 制覇

61話 僕の長い夢

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とても長い夢の中、僕はみんなの報告を聞いて笑顔が絶えません。


「そうかぁ~遂に8つ星に挑戦するんだね」


いつまの様に美穂子からは返事が返ってこないけど、僕は頑張るように声を掛けました。
僕がいないから苦戦するかもだけど、美穂子の話してくれた作戦なら行けると思ったし、何より負けるイメージが湧かなかった。


「僕も戦いたいなぁ・・・なんで夢から醒めないんだろう?」


どうしてこうなったのか、思い出せない僕は悩んでいて、早く起きてみんなと一緒に戦いたいと思っていた。
でも、この夢はドンドン先に進むだけで、みんなからの報告ばかり増えていったんだ。


「この報告も、またみんなが泣いてる、どうしてなんだろう」


夢の中のみんなは、僕に沢山の報告をしてくれて嬉しそうなのに、最後になると涙を流して頬にキスをしてくる。
そんな報告がずっと続き、僕はある事に気づいたんだよ。


「僕ってもしかして死んだのかな?」


前の時は直ぐに転生したから分からなかったけど、これはそうなのではと不安になってきた。
みんなの涙がそれを伝えて来て、何か出来ないかと考え込んだんだよ。


「復活が可能なら、僕がここで何かしないとダメだろうけど、力が入らないんだよね」


手を握るとプルプルと震えて力が入らず、唯一出来るのは走っても疲れないくらいだった。
とは言え、走ってもその白い空間は何処まで行っても変わらず、みんなの報告を聞くだけになっていた。


「闘気を溜めて見たけど、出来てる気がしないし、どうしたら良いのかな?」


色々考えたけど、結局みんなの報告を聞くだけになり、僕は次の報告を待ちました。
その報告は、8つ星の制覇というとても素晴らしい結果で、僕は拍手して称賛したんだ。


「あれ?嬉しいはずなのに、どうしてだろう、涙が出て来た」


何故だか悔しくて堪らず、涙を拭いても止まりません。
自分も参加したかったとか、この後一緒に居られないのかっと、夢から覚めない悔しさが溢れて来たんだ。


「僕も向こうに行きたい、みんなと笑顔で話したいよ」


どうしていけないんだろうと悩み、その場に座り込んでしまった僕は体が少し暖かくなっているのを感じたんだ。
今まで体が冷たく、まるで死んでいる感じだったのに、今はとても温かくて気持ちよくなってきたんだ。


「これなら帰れるかも」


どうしてなのか分からないけど、身体に力も入るし闘気を溜める事も出来たんだ。
でも起きる事はなく、それでも僕は諦めずに闘気を溜めたんだよ。


「きっとみんなが僕の為に何かしてくれたんだ・・・みんなの所に帰るんだ」


僕がいなくても頑張ってくれたみんなの為に、僕は闘気を溜めに溜めて限界まで行ったところで爆発させました。
夢の中だから体からは闘気は出てないけど、今まで何度も使っていたから感覚で行ったんだ。


「ぐぬぬ~起きて僕~」


ここまでしても起きる事が出来ない様で、なんでなのかとその場に膝をつき闘気を出すのを止めました。
そもそも、どうしてここにいるのか覚えてなくて、なんでなんだと怒りがこみ上げてきたよ。


「誰かの罠なのかな?僕は囚われてしまったのかな~」


もしかしたら、それを思い出せば目が覚めるかもしれないと思い、座って考える事にした。
ここに来る前の少しの間の記憶がなく、それ以外ははっきりとしていたので、これだと思ったんだ。


「どうして今まで気づかなかったんだろう」


それも原因かもしれないっと、ここに僕を閉じ込めた奴に文句が言いたくなったよ。
目が覚めたら絶対仕返しすると決め、新たな目標が増えたからもっとよく思い出す事にしたんだ。


「夏休みが終わって学校に行ったところまでは覚えてる、そこでみんなとダンジョンに入ろうと話したんだ」


いつもの事だけど、その日僕はダンジョンには行かず、他の用事を済ませたんだ。
それがきっと原因で、とても嫌な事があったような気がしたよ。


「なんだかとっても気持ちが悪いけど、これが原因だ」


何とか思い出そうとしてその日の用事が突発的な事なのが分かり、その人物を思い出したんだ。
ポーションの販売を任せていた笹田君に呼ばれ、僕は学校から出てとある喫茶店に行ったんだ。


「そうだよ、販売先で問題が起きたとか言われたんだ」


その話し合いをする前にお茶を飲んで僕は気を失い、あの出来事が起きたんだ。
全てを思い出し、自分の失敗も思い出したから記憶が無くなった原因が分かってしまったんだ。


「いつでも切り捨てる事が出来る、そう思って放置していたのが間違いだったんだ」


呪いという力を駆使してきて、僕は何も出来ずに拘束されてしまった。
そのせいで美穂子に苦しい思いをさせてしまい、僕も死にそうになったんだ。


「その後悔のせいで記憶が無くなり、生き返っても美穂子になんていえば良いのか分からないんだ」


だから夢から覚める事が無かったんだと、自分の弱さを実感しました。
あれだけ美穂子たちが報告してくれて、僕が起きるのを待っているのに、僕は情けないと自分で頭を叩いたんだ。


「本当に情けない、怖がることなんてないのに」


目を覚ましてみんなに謝ろうと覚悟を決め、僕は頬を叩いて起きようとしたんだ。
でも、そんなに簡単に起きれるものではなく、まだ覚悟が足りないんだと思ったんだ。


「やっぱり怖いんだ、許してもらえないんじゃないかって、だから起きるのが怖いんだね」


自分の事だけど、空に見える映像でみんなが心配しているのが分かり、しっかりしろと怒ったんだ。
自分に言い聞かせ、頭をポカポカ叩いたんだけど、起きる事が出来なかったんだ。


「まだダメなの?それとも、他に原因が」


思い出した情報の中に、命を使った事が分かっていて、もしかしたら生命エネルギーが不足しているのかもっと思ったんだ。
温かく感じたのは、少し回復したんだろうと判断し、もっと回復すれば良いと画面に見える美穂子たちに叫んだよ。


「って、こっちの声は向こうには届かないんだよね」


映像なんだから当たり前とガッカリして、みんながもっとエネルギーを送ってくれることを願いました。
でも、空の映像を見てそれどころではない状況になり、立ち上がって止める様に叫んだんだ。


「ダメだ美穂子、僕たちは未成年だよ」


みんなもいるのに美穂子が服を脱ぎだし、僕に生命力を流そうとしてきた。
その為には、身体を重ねて気を注ぐ必要があり、クマックがそれを教えてしまったんだ。


「異世界の情報を探ったんだね、でもそれをしたら寿命が縮んじゃう」


既に僕は相当減ってしまっているけど、あれは僕が失敗したからで、みんながそんな事をする必要が無かったんだ。
白樺先生も止めてよっと叫んだけど、先生は許可しているみたいで何もしません。


「どうしてだよ、確かに僕はそれで復活出来るかもしれないけど、美穂子が体を張る必要はない」


美穂子は好きだし、いつかそんな関係になるかもしれないけど、今はまだ早いと僕は全力で止める様に叫んだ。
それのおかげか、僕の体は浮き上がり映像を映していた空の板に飛び、板の中に吸い込まれて行きました。
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