荷物持ちだけど最強です、空間魔法でラクラク発明

まったりー

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1章 覚醒

1話 ポーターの仕事

「はぁ~どうして今まで思い出さなかったんだよ」


僕は真崎鷹取(マサキタカト)まぁ前世の名前で今の名前はバイトって言います、そして今僕は記憶を取り戻しました、どうしてかと言いますと頭を強く打ったからです。前世では頭を打って死んだんですがこっちでは思い出すきっかけになりましたね。


「それにこの体ってそれほど優秀じゃないね、職業も荷物持ちだしさ」


この世界では職業が成人の時に教会で教えて貰います、僕はその時職業のポーターって言われたんですよ、そして今冒険者の荷物持ちをしてダンジョンの中でお仕事中です。


「おいポーターのガキ早く処理しろよ!」

「あっ!?はいはいー」

「はいは1回だ!ったくフリーだから雇ったがこうも使えんとはな、帰ったら解約だぜ」


冒険者のリーダーさんが怒って僕に指示をして、仲間の人が集まってる場所に歩いていきました、リーダーさんが言ったように僕はフリーのポーターです。ですから毎日相手が変わります、でも仕事があるだけでもありがたいんですよ、僕はフリーであまり使えないといわれていますからね、今日の仕事相手もかなり嫌がられています。僕が解体の作業中に遠くで何やら話していますが、きっと僕の悪口だよ、でも仕方ないんだ仕事を貰えただけでも良い方なんだからさ。


「でも魔石を取るだけだからそれほど時間は掛かってないんだけどなぁ、何でイライラしてるんだろ・・・お!ブラックアントの牙が残ったね、ラッキー」


僕のスキルは解体とか錬金などの生産補助系が主流で一通り出来ます、運び屋としては優秀だと思っていますよ、そして記憶を取り戻したのであることを確認したくてウキウキしてるんだ、早く帰って調べたいよ。


「処理終わりましたユージュさん」


僕はモンスターの魔石とドロップした素材を大きな鞄に入れてそう告げました、3人の冒険者さんはすごくイライラしていますね。


「遅いぞ!」

「まあまあユージュ、彼も頑張ってるんだからさ、じゃあ行きましょ」


一人だけ皆さんを宥めてくれてるんです、女魔法使いのアラナさんって言ってとても綺麗でスタイルのいい人です。アラナさんはどうしてか僕に優しいんですよ、でも他の3人特に剣士でリーダーのユージュさんがきついです、他の2人は防御系の剣士でガードって言うんですが、その人たちも同じ感じですね。


「っちもうこんな時間か、そろそろ戻るぞ」


しばらくダンジョンを探索してユージュさんが時計を見て言ってきました、僕のお腹具合からして夕方の5時くらいでしょうかね、これくらいは感覚で分かるんですよ、僕がはらペコの食いしん坊とかじゃないですからね。


「ん~やっと外に出れたわ、じゃあ換金に行きましょ」


外の街グランパーレスに出るとみんなが伸びをしてホッとしています、僕は大きな荷物を持っているので変わらず歩きますが、その気持ちはなんとなくわかるんだ。この街はダンジョンがあるおかげで栄えています、そして地下に伸びているダンジョンの入り口の横に塔が建っていてそこにはここで有名なクランが商売や拠点にしているんです。

普通の冒険者はそこのクランに入るのが夢なんです、僕は・・・まぁどっちでもいいと思っていたみたいだね。


「まぁポーターだし、実力的に無理だと思っていたみたいだね」

「あん?なんか言ったかガキ」

「いえ、早くダンジョンギルドに行かないとなぁって思いまして」


僕は大きな鞄をポンポンたたいてそう言いました、ダンジョンギルドと言いましたが普通は冒険者ギルドていいます、ここではダンジョンが主なので名前が違うだけなんですよ。ユージュさんもそれを見て少しうれしそうです。今回は10階層までしか行けませんでしたが、素材としてはなかなかいい物が取れたんだ。


「そうだな!今回はゴブリン以外にアント系が出た、魔石もがっぽりだ」


ユージュさんも喜んでいます、僕の査定では3万ククリくらいになると思っています、ダンジョンではモンスターの魔石を取るとモンスター自体が消滅してしまいます、そのおかげで大量に討伐しても邪魔にならなかったりするんですが、素材が残るかは運次第になってしまいます。エリアボスだったら絶対に落とすんですけど、普通のモンスターは確率なんですよ、それをドロップ品って言います。


そしてそれを売ってお金に換金します、この世界の貨幣の単価はククリと言いまして銅貨・大銅貨・銀貨、それと金貨・大金貨・白金貨があるんです、その硬貨を成人した時に貰う腕輪、フォトンリングに入れて管理することが出来るんです、入れた硬貨なら出し入れ自由なのですごく便利です、冒険者もそれは同じでギルドで手に入れたお金をみんなで分けて自分のリングに入れます。


硬貨の単価はこんな感じです。


銅貨1枚
10ククリ

大銅貨1枚
100ククリ

銀貨1枚
1000ククリ

金貨1枚
10000ククリ

大金貨1枚
10万ククリ

白金貨1枚
100万ククリ

って感じです、見て分かると思いますが10枚で次の硬貨1枚と同じ価値になります、そして普通の冒険者は持っていても大金貨までですね、平民は金貨までしか使いませんし見たことがないと思います、商人とか貴族の人が大金貨や白金貨を使っているそうです、まぁもっと上位の冒険者たちも使ってますけどね。


「全部で3万ククリになります」

「んなばかな!?どうしてそんなに安いんだ」


ギルドに入って査定をしてもらったんですけど、ユージュさんが受付のタタマさんに怒鳴っています、タタマさんの査定は的確です、今までだって間違ったことはないんです、きっと文句を言って少しでも値を上げて貰おうとしてるんです。


「申し訳ありませんがこの額になります、どうしてかご説明いたしましょうか?」

「っぐ・・・分かったそれでいい」


ユージュさんがタタマさんに睨まれて直ぐに引いていました、これは僕にしわ寄せが来そうだね。


「おーしお前ら分配するぞ、3万を4人で分けるから7500ククリだな」


革袋を三つ貰ったユージュさんがギルドの待合所のテーブルに行ってその革袋を置いて分配額を言い出しました。

袋にはそれぞれ銀貨25枚と大銅貨40枚、それと銅貨100枚が入っています、それはPT人数で分けるためにギルド側がしてくれているから細かな硬貨が入っているんです、でも今ユージュさんが言った分配額には僕が入ってません、僕の取り分はその後みんなで少しずつくれるものなんです、そしてみんながそれをしないでリングにお金を入れ始めました、それは困るんですよ。


「ちょっと待ってくださいユージュさん!僕の分を忘れています」


僕はPTの正式メンバーではないので少し離れて見ていました、そして分配が終わって待っていたのに貰えないんじゃたまりませんよ、なので僕は少し大きな声で言ったんです。

ユージュさんたちはもう既にリングに硬貨を入れてしまっています、フォトンリングは本人以外使うことができません、収納魔法の小型版みたいなもので入れた硬貨しか出せません、中で両替とか上の硬貨にすることもできない仕様なんです。


「あん?今回報酬が少なかったのはお前の解体が悪かったからだろ、お前のせいで下がったのに渡す道理がねぇな」

「そ、そんな・・・せめて500ククリだけでもお願いします、このままじゃ生活ができません」


僕は必死にお願いしました、でもユージュさんは笑っているだけです。他の街では知りませんがここではポーターの地位は悪いです、汚れ仕事とか冒険者のおこぼれを貰っているとか色々言われているんです、でも僕の職業はこれでもう変えることは出来ないんですよ。戦士職などは上位職があって強くなったりできますがポーターは違います、商人の荷物持ちだったりと一生ポーターなんです。
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