荷物持ちだけど最強です、空間魔法でラクラク発明

まったりー

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最終章 平和

64.1話(ノーム回10) 空間内での作戦

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「っと言う事で、皆さん準備をしてください」

「「「「「はいバイト様!」」」」」


僕は今リズアズリたちから逃げる為、ゴホンゲフン・・・空間魔法の中にいます、ノームたちにあることをお願いしているんだ、どうしても気になる情報があって、この方法が切り札しか思いつきませんでした。


「イチ丸さんすみません、こんなことを急にお願いしてしまって」


街長であるイチ丸さんに頭を下げました、もうあれから数十年経っているので、イチ丸さんはおじいちゃんです、そろそろ引き継ぎを考えてるそうですよ。


「とんでもございません、あなた様は、我々をいつも救ってくださった神様ですじゃ、そのお方の願いならば、我らの願いですじゃよ」

「ちょ、ちょっとイチ丸さん!?」


そう言って跪いてきました、僕は直ぐに立ってもらいましたよ、僕はそこまでされるほどの事はしてないんだ、頑張ったのはノームたちなんだよ。


「それで、どうしても街の名前って変えてくれませんか?さすがに恥ずかしいんですが」


僕がイチ丸さんに会いに行ったら、ひと目で僕がここを作った者だと見破ってきました、とてもビックリしましたよ、そして街の名前を変えると言い出して、既にみんなに連絡済みだそうです。バイト街って事になっちゃいました、とても恥ずかしいよ。


「我らの長年の願いですじゃ、そこは譲れませんですじゃよ」

「そうですか・・・じゃあ仕方ないですね、では冒険者2万人の準備をお願いします、召喚時間は分からないので、新しく作った、第4街で待機って事で」


ノームたちの人口が100万を超えた事で、新たな神様スキルが使えるようになったんだ、僕のWPを沢山使ってしまうんだけどね、それはノームたちを向こうの世界に召喚出来るようになったんだ。僕は子爵たちが何かしてくるとしたらと、大人数での戦いになると思っています、これしか対策方法が思いつきませんでした、だって、開拓団5万人が相手ですからね。


「分かりましたじゃ、ワシも若ければ、参加したいものですじゃ」


そう言って杖を振り回してるよ、僕が最初に見たノームさんがこんな歳なんだね、あれから時間軸を変えてないけど、ほんとにみんな生きてる、僕はそんな人を使って戦おうとしてるんだ、やっぱり戦いって悲惨だよね。


「無理しないでくださいイチ丸さん、じゃあ僕は行きます、よろしくお願いします」


イチ丸さんに頭を下げ、集会場から出ました、使いたくない気持ちはあるけど、対策はこれしかないんだ、無効化の指輪は渡したけどさ。


「さて次だね」


僕は、兵器を作っている工場に向かいました、そこでは、これでもかと言う物が並んでいるんだ。


「バイト様、ようこそ」

「ジュマンタ、今まで通りバイトって呼んでよ」


僕の専属で武器を作ってくれていた、ジュマンタが走ってきて跪いてきました、僕が神だって、分かっちゃったからなんだ、イマールたちは違うんだけど、急に言われたらそうなっちゃうんだね。


「そ、それはご命令でしょうか」

「命令じゃないけど・・・まぁ時間を掛けて戻してよ、それで状況はどうかな」


そう言ったらジュマンタが資料をくれたよ、その中には兵器の名前と数が書いてあります。


「装甲車に戦車、戦闘機に戦闘ヘリが100機ずつか、さすがジュマンタだね」

「おほめにあずかり光栄です」


すごく良い笑顔で答えてくれたよ、でもまだ跪いたままなんだ、困ったけど、しばらくはこのままだねこれは。


「じゃあ、これの移動をお願いねジュマンタ」

「はい第4街ですね、他の武器も一緒に運ばせていただきます」


アロー系魔法を、連続で打ち出せるガトリング砲とかだね、これだけの過剰戦力、要らないと思うけど、切り札は多い方が良いからね。


「うんよろしく、じゃあ僕は次に行くね」


ジュマンタが返事をしてくれたので、僕は次の場所に移動しました、次は道具を作ってる場所です。


「バイト様だ!全員作業を止め敬礼!」


僕が道具を作っている倉庫に入ると、作業をしていた人たちが一斉に敬礼してきました、こんなになるってすごく恥ずかしいね、国王様とかはいつもこんな感じなんだろうね。


「皆さんありがとう、作業を続けてください」


手を振って、みんなに作業に戻ってもらいました、こんなことを生まれた時から味わったら、自分が偉いって思っちゃうのは分かるね、教育を間違えないって大変だね。


「お待ちしていましたバイト様」

「どうも五十郎さん、順調そうですね」


ここを監督しているノームさんが、僕の所に歩いて来て挨拶をしてくれました、この人はそれほど畏まってません、この人はジュマンタと同じで、専属で作ってもらっていたノームさんなんです、なので態度を変えないで済んでます。


「それはもう順調です、ポーションに万能薬と、薬はもう作り終わりました、今は砲撃用の弾を作っています」

「そうですか、武器の方はどうなってますか?」


五十郎さんに、そう言った事は全部任せています、今回生産しているのは、二つの国のどちらでもないと分かるように、防弾チョッキとかジュラルミンシールドと、向こうで警備隊とかが使っている装備を作っています、もちろん色は変えてますよ、とても目立つ色です、そして特殊な付与もされているので、負けることはありません。


「出来上がってますよ、あのサスマタ?というのは、不思議に思いながら作っていましたが、それ以外は出来上がっています」

「そうですか、こちらの道具が主力です、ここで止めないと向こうに死傷者が出てしまう、それは出来ればしたくないんです」


そうなんだ、僕の切り札は殺傷能力が高すぎて相手が死んじゃう、そうしたくないから、ノームさんたちがこれらを装備して戦うのが最初です、こっちだけで何とかしたいんだよね、そうしないと砲撃や爆撃と蹂躙並みになっちゃうからさ。


「バイト様はお優しいですな、さすが我らの神です」

「僕はただ、自分が嫌な気分になりたくないだけです、全部自分の為なんですよ」


そうなんだ、誰かの為じゃなく自分の為だよ、だからそれ以上はしていない、ほんとなら国に仕官して、多くの国と関係を持てば、もっと救えるのにさ。


「バイト様、それでも我々は救われています、崇拝しているのもありますが、感謝の気持ちに違いはありません」

「ありがと五十郎さん、これからもよろしくね」


そう言って僕は工場を出ました、考えれば、それだけやらなければと思う事が出てきます、でも今の僕にはこれが限界だよ。


『マスターは良くやってると思いますよ』

「ありがとハナ、一人じゃこれが限界だよね、僕は味方を増やすべきだって、今回思ったよ、ガンサリスさんたちの所に話に行こう、そうして広めるんだ、僕が助けられる数を増やすためにさ」


僕は空間魔法の自分の家で寝ました、明日の昼頃、国に到着ですが早く話し合いをしたいね。
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