姫争奪戦〜現世で姫を射止めるのは誰だ〜

春 蓬

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3.5話  日曜日

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最悪だ…
どうして今日に限って 雨?

昨日の夜 志知からメールが来て
〚観たい映画が明日までなんだけど 雪弥、明日空いてる?〛
て、映画の誘い。
どうやら結は用事があるから、行けないらしく俺に連絡してきた。
勿論 即返信でOK!

昨日の天気予報では 雨予報じゃなかったぞ?
久しぶりに志知と2人だけで出掛けるのに…。

ブツブツ言いながら髪のセットをしてると父さんが部屋を覗いて
『お?お出掛けですか?』
『あ、うん。志知と映画。夜飯いらないから』
『んふふん わかりました~』
…ニヤニヤして答えた。
何か聞きたそうだな…

父さんは、女っ気のない俺を冷笑したいだけだ。

『帰り遅くなるなら、母さんに手を合わせて行けよ?』
俺の部屋から離れながら、父さんが言った。

『もう合わせたし、花の水も替えたよ。』
父さんは足を止めて…
『そうか。 いつもありがとうな…』
そう言ってから居なくなった。

母さんが亡くなって3年…
未だ実感が湧かない。

その頃は、志知の家にお世話になった。
俺の母さんと志知の母さんが友達だったから…って。
志知も優しくしてくれた。
当たり前の様に、兄妹みたく一緒に過ごした。
志知は同じ年だけど、小さくて…ドジで…目が離せない。
でも…母さんを思い出しては、泣いていた俺の隣にいてくれた…泣き止むまでずっと…。

だからって訳じゃないけど…
俺はその時から、ずっと志知を守りたいと思っている。


そういえば この前、結の従兄妹君が俺の事…
〝王子様〟って言ってたな?
志知の王子様て意味かな…?それとも俺が王子様みたいって事かなぁ…
へへ。
へへへ…。

『雪弥?何、鏡見て笑ってる?大丈夫かな? クス…』
兄貴が部屋を覗いて、話しかけてきた。

その隣で父さんが
『氷弥(ひょうや)、彼は多分… 志知ちゃんとアレだよアレ。』
2人は、人の部屋の前でニヤニヤしている。

不快なのでドアを閉めた。
『おお…閉められてしまった。』
『やはり、アレだからだな…』 
アレってなんだよ?

部屋に鍵付けようかな…


準備を終えて、志知の家に向かった。

雨だなぁ…
カップルだったら相合傘なんだけどなぁ……

志知の家の近くで、志知が見えた。
黒い水玉のレインコートを着てる。

近付くと俺に気付いて…
『雪弥!』
そう言って俺の傘に入ってきた。

『2人で傘持っていたら、邪魔かな~と思って!レインコートにしたの!!』
俺よりだいぶ背が低いから、頑張って顔を上げて言った。
そのまま抱きしめたくなるのを我慢した…

『それもそうだな。 でも…いつも傘持つのが面倒臭いだけだろ?』
『バレたか~ えへへ』
そう言うと子供みたく、俺の腕に巻き付き
『今日はありがとうね! 行こっ!!』

他の男子には絶対しない事を、俺には平気でしてくる。
3年前から俺は、兄妹と変わらないんだ。

『映画の後、何食べる?少し買い物もしていい?』
普段はあまり話さない志知。2人だけだとよく話す。

『いーよ!飯は何食べようか~』
志知の質問に答える感じで会話が続く。

カップルじゃないけど相合傘。
雨の日も良いもんだな…。

電車で映画館に向かう間も、志知はずっと話していた。
結と2人でもこんなに話すのか?

映画館に着いて、観たい映画の券を買うにも志知はオドオドする。

ここの映画館は広い。
以前…結と3人で来た時も、志知が迷子になった。
一緒に来てても、迷子になるから目が離せない。

上映前に飲み物を買って、指定席に座りパンフレットを見ると…
どうやら志知の観たい映画は、ホラー映画。
普通は、男が好きな子を誘うジャンルだけどね…

放映中も志知は怖がる様子もなく(俺の方がビビってたかも…)
終わった後も
『面白かったね!もう1回観たいね!』
なんて言ってる。
いや…観たくない…。
次、観る映画は俺が決める……。

映画館を出ると、雨もやんで外は暗くなっていた。

『なに食べる?とりあえず、フードコート的な所行こうか?』
俺がそう言うと志知は
『そうだね!雪弥、たくさん食べるからフードコートが良いね。 ふふ』
楽しそうに答えた。

映画館から、すぐにあるフードコートでひと通り見て回る事にした。
半分ぐらい来た辺りの、ハンバーガーショップで…
『志知!雪弥!!』
聞き覚えのある声に呼び止められた。

志知が、
『えっ!?結!!』
お?結。
一緒に従兄妹君もいる。

『なんで、声かけるんだ!アホ!ちんちくりん!』
従兄妹君は嫌そうだ。

迷惑そうな従兄妹君を他所に、志知と結は盛り上がり…

『雪弥、結たちと一緒に食べよ?』
志知が甘えた声で言う…
嫌でも嫌と言えない……

『お、いいぞ!だいぶ腹も減ったし!!ここで食べよう!』
そう言ってレジに並んだ。
ちょこちょこと志知も着いてきて…
『ごめんね、シェイク奢るね!』
『ありがとう~ゴチで!』
『シェイクだけだよ!雪弥、たくさん食べるから!』
『へーい』
本当は俺が全部払うつもりだったけどね。

2人だけの時間は終わりかぁ…
ま、仕方ない。

注文の品物が揃ったので、結達のところへ。
俺は従兄妹君に
『どうも。ごめんね、お邪魔するね』
すると従兄妹君も
『どうも…こっちこそごめん。』
あら?いつも村上の隣にいる時と、雰囲気が違うな?

『雪弥、この子 従兄妹の誠!知ってるよね?』
結が言ってすぐ
『この子!? 弟みたいな言い方すんな!ブス!』
反論した誠が弟みたいだ。 ふふ

『私にすれば弟みたいなもんだけど?今日も、前から約束してた〝ソウナンジャー〟の映画、付き合ったじゃん!誰にも言えないし、ひとりで行くの恥ずかしいからってさ~』
あ、結の用事ってこれだったんだ?
実は俺もソウナンジャー好きなんだよね…

『い、言うなよぉ…』
とても恥ずかしそうに、誠がボソッと言った。
俺は
『ソウナンジャー、映画やってたのか~!観たいなぁ… やっぱ、同時上映は仮面オイラー?』
誠に聞いた。
『うん!オイラーだよ!ソウナンジャー知ってるのか?毎週観てるのか?』
『うん、毎週観てる!ナンジャーシリーズになってからずっと!』
そう答えた俺に、誠は嬉しそうに話を続けた。

『俺も!ナンジャーシリーズから!! でも朝練ある日は放送時間に観れなくて、辛いよ~』
『あ!わかる!!放送時間に観たいよな!』
しばらく2人で熱弁しまっくった…

ふと結と志知を見ると、2人はニコニコしながら俺達の話を聞いていた。
『ご、ごめん つい夢中になった…』
俺がそう言うと誠も
『俺も…。 でももっと語りたいかも?』
そして俺を見てニコッと笑った。

結が言うのもわかるな…
確かに弟キャラだ。

『いーじゃん!聞いてて面白いよ、もっと話しなよ!!』
結がポテトを口にいっぱい入れながら言ってくれた。
お言葉に甘えてナンジャトーク再開!

その時志知が
『雪弥、話に夢中でハンバーガーのレタス落ちてるよ! ほらぁ…マヨネーズついちゃって、この紙おしぼり使えないよ!』
そう言って新しい手拭きを渡してきた。

『あ、あぁ…あらまぁ、あはは…申し訳ない…』
いつもは気にならない事だけど、今は誠が居るせいか…照れくさい。

結が
『雪弥と志知って仲良いよね~ 親同士も仲良いんでしょ?』
それを聞いて志知が
『そうだね~ うちの両親と雪弥のお父さんはよく遊びに行ってるし、イチも雪弥の家に勝手に入り込んでるよ。 もう家族みたい…ふふ』

すると誠が
『で、雪弥は長瀬の王子様?』
おっと!いきなり呼び捨て!?

ま、いーや。じゃ俺も…
『誠さ、この前学校でも言ってたよね?一体なんだ?王子様て?』

それに対して志知が
『もー!なんかね、結が変な事言ってね、まこ……剣崎君が勘違いしてるの!』

ちょっと怒ってる志知に結が
『だって1年の時、言ってたし!…なんでいつも雪弥と一緒なの?って聞いたら、雪弥は王子様だからって…』

それを聞いて志知は
『そんな事言ってないよ! 多分、聞き間違い!! あの時、雪弥はお兄さんみたいって言ったんだよ!』
お…お兄さん。
やはり そうだったのか…

『その王子様の話を、なんで誠にしたんだ?』
俺は3人に聞いた。

『俺の猫が子猫産んだ日、結と長瀬と荒木が俺の家に来たんだ。その時…なんかの話で雪弥の名前出て、結が雪弥は長瀬の王子様だって言ってたんだ。』
誠が簡単に話してくれた。

『どうやら勘違い!あはっ』
結が笑って

『もう… 結のばか!』
志知も笑い…

3人共可愛いな…。


『誠の猫って種類は?』
俺が聞くと
『知らん。捨て猫だったから…とりあえず真っ白、イタチみたい!』
誠は嬉しそうに言った。
『白くてイタチみたいなら美人だね~ 俺も猫、飼いたいなぁ』
すると誠が
『うん。美人だと思う… 今度見に来るか?』
ちょっと はにかんで言った。
『え!?いいの? でも俺が誠の家行ったら…その、村上君?嫌がるんじゃない?』
俺のその言葉に誠は
『なんで?爽? 俺が誰を家に呼んでもアイツ嫌がらねーよ?』
そうなのか!?
この前、村上と軽く言い合いしたのだが…
誠は覚えていないのか?
それとも村上も誠も、そういう事は気にしないのか…?

『大丈夫ならいいけど… 今度遊びに行くかな。』
俺が答えると誠は
『お!来い来い!ソウナンジャーのグッズも見せたいし…へへ』
ん!可愛いぞ!! 俺、誠好きだな。

『後でメアド、交換…しよっか…?』
試しに聞いてみた。
『そうだな!食べたら交換しよ!』
ためらいなく答えてくれた。
良かったぁ…

その後からも、なんだかんだ楽しく話も弾んだ。

ちょっと誠が毒舌で、志知が警戒しながら話していたけど、あれはわざとだな。
男子あるあるだ。
結なんて全然気にしていないし。

『ねぇ?カラオケ行かない?ここの2階にあるし!』
結が唐突な提案。

『俺は別にいいぞ。』
断ると思った誠が最初に答えた。
『うん、俺も構わないよ!』
続いて俺が答えた。
『カラオケぇぇ… みんなが行くなら行くけど……』
志知はモジモジ君。
『じゃ!行こっ!』
結は立ち上がり、食べ終わったものを片付け出した。
結はセッカチだから行動が早い。

エスカレーターで2階へ。

2階のフロア、全部カラオケボックス。
受付も結がさっさと済ませ、すぐ移動。

タイミングが良かったのか、意外と広い部屋。
カラオケ画面も大きい。

『雪弥!一緒に座ろう!』
誠が呼んでくれたので隣に座った。
結が
『志知~誠に雪弥、取られちゃったね~ぷぷぷ』
悪い顔して言った。

すると志知が、誠と反対側の俺の隣に座り
『取られてない!』
えっ?
おいおい…どうした志知?

『ちょ~っと~ 冗談だって~ 部屋広いんだから、並んで座らんでよ… くく』
まだ悪い顔で結が言った。

『あ、うん…。 私も冗談だし…』
そう言って志知は結の隣に座った。

志知は単純で純情だからな、結は誂ってるんだ。

そんな俺達のやり取りに構うことなく、カラオケの採点モードやらマイクやら…
いつの間にか全部セットして、誠は自分の歌を入れてた。

え!?はやっ!!

『さっき映画観たから歌いたくてさ!』
そう言って、誠が歌い始めたのはソウナンジャーの主題歌。
これが、めちゃくちゃ上手!!
おかげで、すぐに盛り上がり、俺も結も続けて歌を入れた。
でも志知がなかなか歌を入れない。
誠が居るから恥ずかしいのか?

『長瀬 歌わないのか…?』
なんと!誠が聞いてきた!

『う…歌うよ!決まらなくて…』
また、モジモジ君の志知。

『前に…結と3人でここ来た時、歌ってたソウナンジャーのエンディング…聴きたい。』

なに!?初耳!
ソウナンジャーのエンディングを、志知が歌ってるの聞いたことないぞ…

『…でも その時…剣崎君、ヘタクソ!って怒った…』
あらら…
だから歌、悩んでいたのか…

『え!俺、ヘタクソなんて言ったの?』
誠が驚いていると結が
『言った言った! でさぁ~志知がすねて、話さなくなったんだよね~!』
『それは… 悪かった。本当はヘタクソなんて思ってなかったはず…なんでそんな事言ったんだ俺……』
志知の顔を一切見ないで、誠は困っている感じだ。

それを見て結が
『志知、珍しく誠が気にしてるから、その歌、歌ってあげて?』
すると志知が
『い、いいの?…うん。 怒ってなかったんだね…。 私、この歌大好きなんだ!ずっと歌いたかったの。』
とても嬉しそうな志知。

誠にヘタクソって言われてから封印していたんだな…
純情と言うか…頑固と言うか…

ソウナンジャーのエンディングは
主人公と姫が、いつの時代に生まれても何に生まれ変わろうとも、必ず出逢う運命の歌。
そして姫への想いをずっと隠し続ける…主人公の切ない片想いの詩。
レンジャー物とは思えないぐらいのラブソング!
お手並み拝見!!


歌が終わると…
俺達はそれぞれが感動した…と思う。
とりあえず志知に拍手したけど…
3人とも無言。

たまらず志知が
『え!?なんで何も言わないの~~やっぱヘタ?うぇ~立ち直れないぃぃ…』
俺は慌てて
『違う違う!うまかったよ!すっごく、うまくてびっくりしたのさ…』
結も
『本当だよ!すごく上手だったよ!前に聴いたのは覚えていないけど… めちゃくちゃ良い歌だね、これ!』
誠も
『前、聞いた時よりうまい…。 ヘタクソ…って言ってごめ…。 歌ってくれて……あり………』
ボソボソ言っててよく聞こえないが、多分ごめんとありがとうって言ってるんだ。
志知も
『ふぇぇ よかったぁぁ』

この後からは4人で休むことなく歌いまくった!!

カラオケを終えて
4人とも帰る方向が同じだから、一緒に電車に乗って…
ずっと話しててさ、本当楽しかった。

電車を降りてから、すっかり忘れていた誠とメアド交換した。
誠は
『帰ったら、すぐメールする!』
なんて言ってくれて。本当可愛いって思った。
学校でもこんな感じでいれば、モテると思うけどなぁ…。

誠と結にバイバイして、俺と志知も家に向かって歩き出した。

志知が
『あんなに降っていたのに、雨やんだよね!今日めちゃ楽しかったね!あーお買い物したかったの忘れてた~!でも楽しかったから良い良い♡ ソウナンジャーの映画も観たいな。…剣崎君て呼びづらかったなぁ…誠でいいよね?昔は呼んでいたし。』
…また2人になった途端、話しだした。

『買い物はまた行けば良いさ。俺も今日、楽しかったなぁ~ 呼び方は1年の時と同じにすれば? ああ…誠ともっと話したいな~!!』
そう言った俺を見ながら志知は
『そうだね! 雪弥、本当に誠と楽しそうに話してたよね! 私も…誠が歌の事怒ってなくて本当良かった。』
そこは良かったね、て俺も思うよ。

『あ~ぁ でもまた明日学校行ったら、誠に意地悪言われるんだろうなぁ…』
残念そうな志知。
『気にすんな?多分、誠は悪気ないんだ。志知と話すのが照れくさいだけだ。』
そう言う俺に
『な、なんで?照れくさいと意地悪言うの?全然意味わかんない!』
ホッペを膨らませてる志知。

『本当、意味わかんないよな~ だから気にすんな!ははは』
笑ってる俺に
『みんな雪弥みたいならいいのに…優しいし、わかりやすいし。ふふふ』

そう言いながら…俺の腕に巻きついてきた…

全然 わかってないよ志知…。

『わかりやすくて悪かったな!フンッ』
く~っ 切ない!!

俺の怒ったフリを顔を上げながら見て、
『ねぇ、雪弥?またみんなで遊びに行こうね!!今度は荒木さんも!』
笑いながら言った。

『お!いいね!学祭終わったら遊ぼう!!』
あまりに志知が可愛いから、上を見ながら答えた。

俺はいつまでも志知の側にいる。
雨の日に必要な傘になる。

…くっさぁ~
それに志知は傘を使わねぇ……









 







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